FAコミュニティーシールド(チャリティーシールド)

FAコミュニティーシールド(チャリティーシールド)

マンチェスター・ユナイテッドは、コミュニティシールドで通算21度の優勝を誇っている。その内17度は単独優勝、4度は同時優勝という内訳だ。

FAコミュニティーシールド(2001年までFAチャリティーシールドと呼ばれていた)は、1908年からシェリフ・オブ・ロンドンシールドを引き継ぐ形でスタートして以降、イングランドの新たなシーズンの開幕を告げる大会として、重要な役割を担ってた。

プロチーム対アマチュアチームのチャリティーマッチとして始まったコミュニティーシールドの第1回大会は、フットボールリーグを制覇したマンチェスター・ユナイテッドと、サザンリーグチャンピオンのクイーンズ・パーク・レンジャーズが顔を合わせた。

1974年からは、イングランド・サッカー協会(FA)のテッド・クローカー事務局長の提案により、毎年ウェンブリー・スタジアムで開催されることが決定し、リヴァプールとリーズが対戦した同年の大会(1-1のあとリヴァプールがPK戦を6-5で制して優勝)は、6万7000人のファンを集めて大成功を収めた。

現在は、試合が引き分けに終わった場合、PK戦で決着が着けられることになっていますが、1980年代から90年代初頭にかけては、両チーム優勝というシステムが導入されていました。単独での最多優勝記録はユナイテッドの13回となっている。

ユナイテッドは1990年代に、7回もチャリティーシールドに出場して、そのうち4回で優勝し、1回は引き分けで同時優勝を果たした。

ユナイテッドは2001年、6年連続、9年間で8回目となるチャリティーシールド出場を達成。なお、1911年にユナイテッドがスウィンドン・タウンを8-4で下したときのスコアは、コミュニティーシールドにおける最多得点記録となっている。

ユナイテッドは、1998-99シーズン、1999-00シーズン、2000-01シーズンのチャリティーシールドに3年連続で敗れたが、いずれのシーズンも最終的にはリーグ優勝を遂げている。

2003年にはPK戦でアーセナルを下して6シーズンぶりの優勝を経験し、2007年と2008年も、それぞれチェルシーとポーツマスをPK戦で敗って、栄光を手にした。

2009年はチェルシーに敗れたものの、再び顔を合わせた2010-11シーズンは3-1と勝利。アントニオ・バレンシア、後半から入ってユナイテッドでの公式戦デビューを果たしたハビエル・“チチャリート”・エルナンデス、そしてディミタール・ベルバトフのゴールで18度目のコミュニティーシールド制覇を記録。

2012年にはシティーと対戦し、ナニが試合終了間際に決勝点を挙げ、3-2で勝利。そして2013年にはウィガンと対戦し、ロビン・ファン・ペルシーの2ゴールにより2-0で勝利。歴代最多となる20回目の優勝(デイヴィッド・モイーズにとっては就任後初のタイトル)を果たした。ジョゼ・モウリーニョ体制となって初の公式戦となった2016年のコミュニティシールドでは、前年のリーグ王者レスター・シティーと対戦し、2-1で勝利。FAカップ決勝でチームを優勝に導くゴールを決めたジェシー・リンガードの得点で先制した。1度は同点に追いつかれたが、新加入ズラタン・イブラヒモヴィッチが公式戦初出場で決勝点をあげ、優勝に貢献した。