モウリーニョ「ツアー中の選手たちは素晴らしかった」

ユナイテッドは、マイアミで行なわれた昨季の欧州王者レアル・マドリーとの一戦に2-1で勝利。ハードロック・スタジアムでの同試合は、アレクシス・サンチェスとアンデル・エレーラが前半に2ゴールを決め、勝利を収めた。

試合後の会見で監督が話した内容は以下の通り。

マイアミでの痛ましい事件について

 （2018年2月にマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起こった銃乱射事件の）犠牲になった方々にお悔やみを申し上げたい。

選手たちは素晴らしいプロフェッショナル

 試合に関して言えば、結果は関係ない。チームのプロフェッショナルな選手たちが、プレシーズンを通して素晴らしかった。強豪との対戦だったが、素晴らしかった。今回のメンバーには、シニアの選手が少ない。大半が若い選手だ。クラブのU-23は2部に降格したので、今のチームのクオリティは良くない。だからさらに若い選手を連れてきた。今日の試合には、16歳の選手も何人か出場させた。

エレーラ、バイリー、ダルミアン、マタはプレシーズンを通じて本当に素晴らしかった。全試合の大半で出場した。仮に今日の試合に2-1で勝っても、2-1で負けていても、2-2のドローだったとしても大差はない。私は彼らを信頼している。彼らはプロフェッショナルで、クラブの名誉のために全力を尽くしてくれている。もしレアル・マドリーに5-1や6-1で負けていたら、良い結果だったとは言えない。カレン（ショットボルト、プレス担当者）も彼らがピッチ外でも素晴らしい選手ということを知っている。スポンサー対応や、ファウンデーションの対応も多かったからだ。彼らは本当に素晴らしい。

ベストなレアル・マドリーではなかった

今日のチームはレアル・マドリーではない。それと同じことは我々にも言える。今日のチームはマンチェスター・ユナイテッドではない。異なるグループの選手で構成されている。ファーストチームの選手もいれば、期限付き移籍していた選手もいた。カスティージャやレアル・マドリーのCチームの選手もいた。そういうグループだ。彼らは素晴らしい選手だが、レアル・マドリーではない。今日の試合結果も彼らにとっては何の意味もない。リーガ・エスパニョーラはプレミアリーグよりもフットボール選手に何が必要かを理解しているので、彼らの方がシーズンに向けた準備期間を長くとれる。リーガの方が開幕時期が少し先だ。それによって、彼らは我々よりも良い準備ができる。（クリスチアーノ）ロナウドの力、レアル・マドリーの力は誰もが知っている。もちろん、クリスチアーノのような選手がいなくなって大変だろうが、レアル・マドリーの存在はどの選手よりも大きい。彼らなら対応できる。フレン（ロペテギ監督）の成功を願っている。彼のことは21、2年前から知っている。素晴らしい人物で、優秀な指導者だ。成功を願っている。

選手は全力を尽くした

（今日の試合から戦術的な面で）得たものなどなかった。エレーラ、マタ、サンチェス、ほかの選手たちについても把握している。若い選手についてもわかっている。彼らが成長するには時間が必要だ。選手たちが全力を尽くしたこともわかっている。レアル・マドリーがラスト15分になってクロース、アセンシオ、イスコを投入し、うちの選手は全力を尽くした。最高の結果を残すために力を尽くさないといけないのはわかっていた。しかし戦術的な面でいえば、何の意味もない。レアル・マドリーと対戦する上で、出場可能な選手の中で最高のチームを構成しようとしただけだ。

スリーバックを起用した理由

センターバックはバイリーしかいなかった。2人ではなく1人しかいなかった。スリーバックにした理由は、3選手が互いにサポートし合えるからだった。ティム・フォスメンサーは右サイドバックで、スコット・マクトミネイはセントラルMFだ。彼ら3選手が少しでも快適にやれるようにした。つまり、プレミアリーグの試合で将来的に起用する布陣ではない。私は、可能な限りベストな結果を得ようとしただけだ。ACミラン戦では引き分けに持ち込み、レアル・マドリーには勝てた。リヴァプール戦では苦しんだ。それに審判も野球の審判で、彼が試合を複雑なものにしてくれた。我々はなんとか生き残ろうとしたし、可能な限り最高の結果を得ようとした。

今後さらなる練習、選手も合流へ

 選手たちは素晴らしかったが、これからやらなければいけないこともある。数日後にはミュンヘンに向かい、10日後にはプレミアリーグ開幕を迎える。（ビクトル）リンデロフは2日前から練習を始めた。マーカス・ラッシュフォード、ジョーンズ、ルカクも、休暇を予定より3日早く終わらせてチームに尽くしてくれている。チームのために出場できるようにしてくれている。

マルシャルの合流については

 わからない。