フェライニ「僕らは4年前より強い」

ベルギー代表のチームメイトに合流する直前、MUTVのインタビューに応じてくれたフェライニ。前回のワールドカップでの経験や、ベルギーの”黄金世代”について、グループステージでイングランドと対戦することなどについて語ってくれた。

今大会の予選を振り返ると？

良い出来だったと思うよ。移動が多かったけれど、良いチームと対戦できた。グループ首位で終われたし、全体としても良い結果が出せた。このチームには精鋭が揃っている、あと何試合かこなして、本戦に備えるよ。

2014年大会のアルジェリア戦では、途中出場からゴールを決めたね。あの大会には良い思い出があるのでは？

もちろんさ。ブラジル大会でプレーしたことで、ワールドカップという大会を経験できたことも良かった。これは自分たちの力を示せる、ビッグな大会だ。代表では数多くの試合でプレーしてきたから、このチームや選手たちのことはよくわかっている。だから大事なのは、自分が先発するかどうかよりも、試合に勝つことだ。そしてできる限り先まで行けるか。まずは１試合ごと取り組んでいくつもりだ。

2014年大会の経験は役に立つ？

それは間違いない。僕らは4年前のワールドカップと2016年の欧州選手権にも出場した。だからいまのチームは4年前の僕らよりも強い。ビッグクラブに所属してトロフィーを勝ち取った経験をしている選手もいる。ただ、僕らは十分良いチームだけれど、いくつかの点ではまだ成長できる。本戦まではまだ時間があるから、その部分を強化して臨みたい。

現チームは『黄金世代』とも呼ばれる。一度に優秀なプレーヤーが出現した理由はどこにあると思う？

選手たちが国外のリーグでプレーするようになった。しかも若いうちからね。そうやって外国に出て自分の力を試そうという個性をもった世代の選手たちが揃っていた。国外に出ると学ぶことは多い。ビッグなチームや選手たちと対戦することで、さらに加速的に学ぶことができるしね。

欧州選手権のあと監督が交代した。ロベルト・マルティネス監督が前任のマーク・ヴィルモッツ監督と違う点は？

彼は経験も豊富だし、プレミアリーグのクラブを率いた経歴も長い。それにスペイン人だから、ボールをキープすることが常に根底にあって、そこがヴィルモッツ監督と違うところだ。マルティネス監督は、ボールをキープしてスリーバックで戦うというスタイルだ。ウィンガーの選手はフォワード並の高さまで上がってプレーする。いまのところこの戦術はうまくはまっていると感じているよ。

君の代表チームでの役割はユナイテッドとは違う？

最近の数試合は守備的MFでプレーした。いくつか違ったポジションでプレーできるから、あとは決めるのは監督だ。

ユナイテッドのファンにとってはロメロ・ルカクもお馴染みのメンバーだ。彼の存在はベルギー代表にとっても強力なのでは？

間違いないね。十分フィットしていてダイナミックなときの彼はそうそう止めることはできない。ゴールも狙えるし、パワフルで、ゴールエリア内ではものすごく危険な存在だ。頼りになる男さ。

マンチェスター・シティー所属のケヴィン・デ・ブライネやチェルシーのエデン・アザールもプレミアリーグのファンにとっては馴染みがあるけれど、ほかに注目選手はいる？

全員だよ！いろいろな国の強豪クラブでプレーしている選手が大勢いる。彼らはみな危険な選手だ。スターといえばアザールとデ・ブライネということになるだろうけど、ほかの選手たちも優秀で、特別なことをやってくれる。

グループステージではイングランドと対戦する。みんなが注目している一戦だ

そうだね。でもその前に大事な試合が２つある。イングランドもだ。だから、この対戦の前に次ラウンドへの勝ち抜けが決まっていることが理想だ。でももちろん、良いゲームになると思うよ。僕たちにとっても自分たちの力を試せる良い機会になる。イングランドは若くてエネルギッシュなチームだからね。それにベルギー代表はイングランドでプレーしている選手も多いから、彼らとの対戦はなおさら楽しみだよ。

ということはさながらプレミアリーグの対戦みたいになるのだろうか？

ありうるね。ガチガチのぶつかり合いになる。ハードワークと高いクオリティが求められる。楽しみだよ。

イングランドはどんなゲームをしかけてくると思う？

テクニックに優れた選手が多いから、ボールゲームをしかけてくるだろうね。フィジカルも強いけれど、同時にテクニックもあるから、質の高いフットボールになるよ。