フェライニが値千金の同点打!
マルアン・フェライニはW杯ロシア大会でゴールを決めた、マンチェスター・ユナイテッドで4人目の選手となった。ベルギー代表は、レッズも得意とする逆転劇で、日本を破って準決勝進出を決めた。
ユナイテッドとの契約延長が金曜に ManUtd.com 上で発表されたばかりの大型MFは、試合後半にピッチに送り出されると、ベルギーの逆転勝利に向けて重要な役割をこなした。
熱戦となったこの対戦で、優勝候補とも言われる欧州の雄ベルギーは、アジアの伏兵日本に2点ビハインドを喫したが、インジュリータイムに決勝点が決まり、3-2で逆転勝利をものにした。
決勝ゴールを決めたのは、降格が決まったばかりのウェストブロムウィッチ・アルビオン所属のウィンガー、ナセル・チャドリ。試合終了間際、ベルギー代表はケヴィン・デ・ブライネが決死のカウンター攻撃をしかけると、ゴール正面でロメル・ルカクがダミー役となって相手を出し抜き、チャドリが仕留めた。
フェライニは、試合終了16分前、エデン・アザールの左サイドからのクロスを得意のヘディングで押し込み、スコアを同点に戻す重要な仕事をこなした。
ベルギーの1点目を決めたのはヤン・フェルトンゲン。ヘッドで叩いたボールが、弓なりに飛んでGK川島の頭上を越えた。48分に原口元気に先制点を決められたシーンでは、相手のブレイクスルーを許していただけに、このゴールで一矢報いた形となった。
4分後には、元レッズの香川真司のセットアップから乾貴士が日本に2点目を献上。この瞬間、ドイツ、アルゼンチン、スペイン、EURO2016の勝者ポルトガルに続き、またひとつビッグチームが姿を消すかと思われた。格好のヘディングシュートのチャンスをルカクが枠外に逸らした時は、その可能性は一層高まったかに思われた。
フェライニが新契約にサイン
記事ユナイテッドとの新契約を締結
しかしながら、レッドデビルスを率いるロベルト・マルティネス監督は、まだ手元にカードは残されていると確信していた。これまでプレミアリーグでスウォンジー・シティー、ウィガン・アスレティック、エヴァートンを率いたスペイン人監督は、65分、フェライニとチャドリを同時に投入。その2人ともがベルギーに得点をもたらした。
このあとベルギーは、金曜に準々決勝でレッズの新メンバー、フレッジ擁するブラジルと対戦する。
今大会これまでゴールを決めたレッズの選手
この試合では得点はなかったが、パナマ戦とチュニジア戦で2点ずつマークしているロメル・ルカクには、今大会のゴールデン・ブーツ賞獲得の期待が残されいる。現在トップは5得点のハリー・ケインだ。
日本戦で得点したマルアン・フェライニの前には、パナマ戦でジェシー・リンガードが6-1の大勝に寄与、ナイジェリア戦ではマルコス・ロホが決勝点を挙げてアルゼンチンの決勝トーナメント進出を助けた。