ユナイテッド

チェルシー 2-2 マンチェスター・ユナイテッド

土曜日 20 10月 2018 14:30

スタンフォード・ブリッジでチェルシーから勝利を掴みとれるだけの熱戦を繰り広げたマンチェスター・ユナイテッドは、試合終了直前ロス・バークリーに痛恨のゴールを決められた。

前半アントニオ・リュディガーのヘディングシュートによりチェルシーに先制されるも、後半アントニー・マルシャルの2ゴールで逆転に成功し、2012年10月以来となるブリッジでの勝利をあげられるかと思われた。だが、終了直前のプレーでバークリーにゴールを許してしまった。両チームのコーチングスタッフによる小競り合いも見られた結果、勝ち点1を分け合った。

チームは今節前、インターナショナルブレーク前に大逆転勝利を収めたニューカッスル戦の結果をきっかけにする決意を口にした。ジョゼ・モウリーニョ監督は、前節ゴールを決めたフアン・マタを先発に起用。また、ビクトル・リンデロフもスターティングメンバーに戻して大一番に臨んだ。

マタは10番のポジションを任され、ロメル・ルカクをサポート。攻撃時には、小気味よいタッチの連続でリズムを作った。まず形を作ったのは、ホームのチェルシーだった。ネマニャ・マティッチがボックス付近でエデン・アザールを倒してセットプレーを得たブルーズだったが、ウィリアンのシュートは枠を大きく外す。

先制点を決めたチェルシーのアントニオ・リュディガー

その6分後には、ルーク・ショーが左サイドからクロスを上げ、ルカクがヘディングシュート。しかし、ジャストミートできず、枠を外れた。

残念ながら、先制したのはチェルシーだった。アザールがコーナーキックを勝ち取ると、ウィリアンが蹴ったボールにマークを振り切ったリュディガーが頭で合わせ、均衡が破られた。

それまで順調にプレーしていたユナイテッドにとっては残念な形となり、失点後からチェルシーにポゼッションを保持される時間帯が続いたものの、ダビド・デ・ヘアの出番はほぼなかった。

後半早々、マテオ・コバチッチのスルーに反応したアルバロ・モラタに低いシュートを打たれるも、デ・ヘアが対応。続けて左サイドを突破したアザールにもシュートを許したが、デ・ヘアが失点を許さない。

55分には、左サイドのタッチラインでルカクとポグバによる連携が見られ、マタの強烈なシュートに繋がったが、GKケパ・アリサバラガに弾かれてしまう。それでもセカンドボールを拾ったユナイテッドは、アシュリー・ヤングがボールを中央に送り、これをマルシャルがシュート。ジョルジーニョにディフレクトしつつ、ゴールネットを揺らし、同点に追いつく。

完全に勢いを取り戻したユナイテッドだったが、チェルシーもウィリアンのフリーキックにダビド・ルイスが飛び出しヘディングシュート。だが、これはワイドに外れた。デ・ヘアは、エンゴロ・カンテのシュートに見事に対応して弾き返し、難を逃れる。すると、ユナイテッドが試合をコントロールし始め、ポグバが前に出て、マタが10番の役割を担う展開に。

マルシャルの2ゴールで逆転に成功

73分、逆転弾のきっかけを作ったのはマタだった。右サイドでルイスをかわしボールを前に運ぶと、マーカス・ラッシュフォードの足元を経由し、マルシャルが右足でのシュートをコーナーに蹴り込み、逆転に成功。

攻撃の手を休めなかったユナイテッドは、交代出場のアンデル・エレーラがゴール前に飛び出すも、アリサバラガに阻まれ、勝負を決められず。

後半追加タイムが6分と表示されてから、デ・ヘアがリュディガーのシュートを防いだが、バークリーに同点ゴールを許し、試合終了。それでも、ユナイテッドは後半のプレーによる自信とともに、来週火曜、クリスチアーノ・ロナウドが所属するユヴェントスをオールド・トラッフォードで迎え撃つ。

試合終了後、サポーターを称えるモウリーニョ監督

試合情報

チェルシー:アリサバラガ、アスピリクエタ、リュディガー、ルイス、アロンソ、カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ(59分にバークリーと交代)、ウィリアン、アザール、モラタ(79分にジルーと交代)

出場機会のなかったサブ:カバジェロ、ザッパコスタ、ケーヒル、ファブレガス

イエローカード:リュディガー、アザール

ユナイテッド:デ・ヘア、ヤング(キャプテン)、リンデロフ、スモーリング、ショー、マタ(75分にエレーラと交代)、マティッチ、ポグバ、ラッシュフォード(85分にアレクシスと交代)、ルカク、マルシャル(83分にアンドレアスと交代)

出場機会のなかったサブ:ロメロ、バイリー、ダルミアン、フレッジ

イエローカード:マティッチ、ヤング、マタ

観衆:4万271人