ユナイテッド 2-2 アーセナル
マンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラッフォードでのアーセナル戦で2度同点においつき、2-2の引き分けに持ち込んだ。
前後半にアーセナルのシュコドラン・ムスタフィとアレクサンドル・ラカゼットにゴールを許したものの、ユナイテッドはアントニー・マルシャルとジェシー・リンガードの得点で試合を振り出しに戻した。
プレミアリーグのトップ4を目標に掲げているユナイテッドは、先週末セント・メリーズで苦い結果を残した。当然ながら、チームもファンも、ガナーズを止め、少しでも4位に近く必要があることを理解していた。
昨季終了後にアーセン・ヴェンゲルが勇退したアーセナルは、新監督ウナイ・エメリの下で結果��残している。プレミアリーグ開幕節から連敗を喫したとはいえ、直近19試合続けて無敗を継続している。
ただ、ユナイテッドもホームでのアーセナル戦では11試合連続無敗をキープ。ここ12年での結果だけに、今節も白熱した試合になると予想された。そして、その期待に違わぬ好勝負となった。
ボールを保持したアーセナルに対し、ユナイテッドがそれを追う展開に発展。序盤に足りないものは、ゴールだけだった。そして、残念ながら、相手に先制を許してしまうことに。
26分、コーナーキックからムスタフィがヘディングシュート。ダビド・デ・ヘアが珍しくファンブルしてしまい、アンデル・エレーラが慌ててボールをクリアーして失点を回避できたと思われたが、数秒後、主審アンドレ・マリナーがゴールラインテクノロジーの判定を確認し、アーセナルの得点を認めた。
デ・ヘアのミスに驚かされたたものの、その4分後に同点に追いつく。決定機を逃してしまいかねない状況を救ったのはエレーラで、マルシャルが同点ゴールを決めた。
マルコス・ロホのフリーキックをアーセナルGKベルント・レノが弾いたボールに追いついたエレーラが折り返し、複数の選手に囲まれながらもマルシャルがゴールネットを揺らした。
互いに決定機を作った試合は、両チームによる激しいタックルによりイエローカードが続けて出る熱戦に。過去のユナイテッド対アーセナルを彷彿させる試合へと発展していった。
激しい攻防により、アーセナルは前半にロブ・ホールディングとアーロン・ラムジーが負傷交代。そして63分にはマルシャルも足を引きずり交代し、ロメル・ルカクがピッチに入った。
アーセナルは、アレックス・イウォビに代えてラカゼットを投入し、戦術を変える。
そして68分に再び試合が動いた。
ロホが自陣でボールを失い、アーセナルはラカゼットと元ユナイテッドのヘンリク・ムヒタリアンとのワンツーからボックス内に侵入する。
ロホとエリック・バイリーは失点を回避するためにリカバリーを試みるも、ロホのタックルを受けながら放たれたラカゼットのシュートがバウンドしながらゴールネットに吸い寄せられ、アーセナルが勝ち越す。
しかし、ユナイテッドも再び即ゴールを返す。勝ち越しに沸くアーセナルに対し、プレー再開後のロングボールにリンガードが飛び出してボールを蹴り込み、再び同点に追いつく。
デ・ヘアも先ほどのミスを取り返すため、ピエール・エメリク・オーバメヤンのシュートを2度セーブして失点を許さない。
その後ユナイテッドは、マーカス・ラッシュフォードがロングシュートを放つも決まらず、アーセナルはラカゼットがボールを手に持ったデ・ヘアから奪い取り、ゴールを決めたとアピールするも認められず。
ムヒタリアンのシュートはオフサイドで無効となり、オーバメヤンも力強いシュートを放ったが、デ・ヘアのファインセーブで阻止。
両チーム最後まで勝負を決めにいったが、ドローという決着となった。
ラインナップ
ユナイテッド: デ・ヘア、ダロト、バイリー、スモーリング(C)、ロホ(72分にフェライニと交代)、ダルミアン、エレーラ、マティッチ、リンガード(75分にポグバと交代)、ラッシュフォード、マルシャル(63分にマルシャルと交代)
出場機会の無かったサブ: ロメロ、バレンシア、マタ、マクトミネイ
得点:マルシャル、リンガード
イエローカード:ロホ、リンガード、マティッチ
アーセナル:レノ、ベジェリン、パパスタソプロース、ラムジー(45分にムヒタリアンと交代)、トレイラ、オーバメヤン、ホールディング(36分にリヒトシュタイナーと交代)、イウォビ(64分にラカゼットと交代)、ムスタフィ、グエンドゥジ、コラシナツ
出場機会の無かったサブ: ツェフ、エルネリー、メイトランド・ナイルズ、エンケティア
得点:ムスタフィ、ラカゼット
イエローカード:ムスタフィ、ベジェリン、トレイラ
観衆:7万4507人