セビージャ0-0ユナイテッド
アウェイで開催されたセビージャとのUEFAチャンピオンズリーグ・ベスト16 第1戦はタイトな攻防の末0-0のスコアレスドローに終わった。マンチェスター・ユナイテッドは、ベスト8進出をかけ、来月オールド・オールドトラッフォードで開催される第2戦に臨むこととなる。
リーガ・エスパニョーラ5位のセビージャは、試合を通じてポゼッションで優位に立ったものの、好調を維持しているダビド・デ・ヘアの牙城を崩せなかった。第2戦は、3月13日に行なわれる。
アウェイゴールを持ってマンチェスターに戻りたかったユナイテッドだったが、欧州最高峰の大会準々決勝に勝ち進むためには、第2戦には自信を持って臨まなければいけない。
セビージャは本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンで2016年の11月から負け知らずで、地元サポーターは試合を通じて大歓声でチームをサポートすることで知られている。今回の試合でも、試合開始前のセレモニーからサポーターはクラブのアンセムを大合唱し、スペインで最高と呼ばれる雰囲気を作り出していた。
セビージャは、開始4分にルイス・ムリエルが距離のある位置からシュートも、デ・ヘアがキャッチ。それから11分後、以前マンチェスター・シティーに所属したヘスス・ナバスがミドルシュートを放ったが、わずかにワイドに流れる。
ジョゼ・モウリーニョ監督は、中盤をネマニャ・マティッチ、スコット・マクトミネイ、アンデル・エレーラで構成したが、17分にエレーラが負傷交代を余儀なくされ、ポール・ポグバを投入した。
スティーヴン・エンゾンジの悪質なファウルを受けたアレクシス・サンチェスもグラウンドに倒れ込んだものの、アレクシスは深刻なダメージを負うことなくプレーを続行。このプレーにより、エンゾンジにはイエローカードが出された。
ユナイテッドはロメル・ルカクとマクトミネイがシュートを放つも、セビージャのゴールマウスをこじ開けられず前半を終えた。守りではデ・ヘアが失点を許さず、ホアキン・コレアのシュートを2度弾き返したほか、ゴール前でエンゾンジに許したヘディングシュートもセーブし、ピンチを回避した。
前半スタッツ
ポゼッション:セビージャ 56% ユナイテッド 44%
シュート数:セビージャ 12 ユナイテッド 2
枠内シュート数:セビージャ 5 ユナイテッド 1
コーナーキック:セビージャ 10 ユナイテッド 2
後半開始からも勢いに乗るセビージャはシュートを放つが、デ・ヘアを苦しませるまでには至らず。徐々に試合をコントロールし始めたユナイテッドは、左サイドを起点にチャンスメーク。特に、ユナイテッドでのチャンピオンズリーグデビューを果たしたアレクシスが絡んだプレーが顕著に見られた。
ホームのセビージャは、シュートこそ打ち続けるも決められない。アウェイゴールを狙うユナイテッドは、4-3-3のフォーメーションで中盤の左でプレーしたポグバがミドルシュートを打つも、フィニッシュできず。攻撃のテンポを上げたいユナイテッドは、アントニー・マルシャル、マーカス・ラッシュフォードを投入。ラッシュフォードは、セルタと対戦した昨季のヨーロッパリーグ準決勝 第1戦でスペインでゴールを決めた選手だ。
83分、ユナイテッドはルカクがペナルティエリア内でボールをキープし、GKセルヒオ・リコが守るゴールネットを揺らしたかに思われたが、これはオフサイドの判定。
疲れが見えるセビージャを相手に、ポグバのパスを受けたラッシュフォードがボックス外からシュートもワイド。その数分後、ラッシュフォードはフリーキックを直接狙い、セビージャを慌てさせる。
結局どちらもゴールを奪えず、スコアレスドロー。チャンピオンズリーグ準々決勝進出をかけ、両チームは来月オールド・トラッフォードで再び激突する。
フルタイムスタッツ
ポゼッション:セビージャ 55% ユナイテッド 45%
シュート数:セビージャ 25 ユナイテッド 26
枠内シュート数:セビージャ 58 ユナイテッド 1
コーナーキック:セビージャ 12 ユナイテッド 4
ラインナップ
セビージャ:リコ、ラングレ、バネガ(89分にピサーロと交代)、コレア、エンゾンジ、ナバス、サラビア、エスクデロ、ムリエル(85分にラミレスと交代)、バスケス、メルカド
出場機会のなかったサブ:ソリア、カリーソ、ベン・イェデル、ノリート、ロケ
イエローカード:エンゾンジ
ユナイテッド:デ・ヘア、バレンシア、リンデロフ、スモーリング、ヤング、マティッチ、マクトミネイ、エレーラ(17分にポグバと交代)、マタ(80分にマルシャルと交代)、アレクシス(75分にラッシュフォードと交代)、ルカク
出場機会のなかったサブ:ロメロ、バイリー、ダルミアン、リンガード
イエローカード:アレクシス