ヨーロッパリーグのミッティラン戦でファーストチームデビューを飾ったラッシュフォードは、そのチャンスをしっかりと生かして2ゴールをマーク。3日後のリーグ戦でもアーセナルを相手に2ゴール1アシストを記録し、3-2での勝利に貢献した。
その後はレギュラーの座を確保し、15-16シーズンの残りの19試合のうち18試合に先発出場。8ゴールをマークした。その内のひとつがマンチェスター・シティ戦での決勝点、そしてFAカップの対ウェストハム戦での貴重なゴールだ。FAカップ優勝とともにシーズンを終えると、ユーロ2016に出場するイングランド代表メンバーにも選ばれるなど、ラッシュフォードにとって大ブレイクの年となった。
リザーブチームでプレーした期間は短かったが、レスター戦でもゴールを記録。U-18、UEFAユースリーグでも最高のプレーを披露した。
イングランド対オーストラリアのフレンドリーマッチでは、A代表デビュー戦にして開始わずか2分後にゴールを決め、2-1勝利に貢献した。ラッシュフォードは1938年から破られていなかったトミー・ロートンの記録を更新し、イングランドA代表のデビュー戦でゴールを決めた最年少選手となった。
また、6月16日のウェールズ戦に途中出場したラッシュフォードは、2004年のEUROでのウェイン・ルーニーの記録を塗り替え、EUROに最年少で出場したスリーライオンズの選手となった。
2016年5月30日、ラッシュフォードは2020年6月まで契約を延長(1年の延長オプション付き)。イングランド・フットボール界がもっとも期待を寄せる若手タレントは、2016-17シーズンにもその評判をさらに高める活躍を見せた。11ゴールという数字のみならず、すべてのコンペティション合わせてチーム最多の53試合に出場。
2017-18シーズンも主力として起用され、2017年8月から12月終わりまでの全31試合に唯一出場した選手となった。それほどまでにジョゼ・モウリーニョ監督から信頼されている選手なのだ。
新たな年を迎えてからも、大舞台で活躍する準備を整えていることを証明。リヴァプールとのビッグマッチでもゴールを決め、2-1での勝利に貢献した。