ロメル・ルカクは、マンチェスター・ユナイテッドでのシーズンで得点力を取り戻すため、筋肉量を落とす必要があった。
ルカク自身がその必要性を指摘し、ユナイテッドのメディカルスタッフがサポート。選手本人は、今夏ロシアで開催されたワールドカップの影響があったと考えている。
12試合続けてゴールがなかったルカクは、2-2のドローに終わったサウサンプトン戦、そして4-1で快勝したフルアム戦でゴールを記録した。
ワールドカップでの6試合で4ゴールの大活躍を見せたルカクは、ベルギーの3位に大きく貢献した。ベルギーは準決勝まで勝ち進んだものの、優勝国フランスに敗れ、イングランドとの3位決定戦に回った。
しかし、クラブでは中々状態が上がらなかった。ルカクは、その理由として、ロシアでのプレーに向けて筋肉量を増やすため、筋力トレーニングに力を入れていたことを挙げた。
ルカクは、フルアム戦後リポーターに「ワールドカップに向けて筋肉の量を増やしたんだ」と語った。
「良い感じだったし、(ロシアでは)良かった。でも、クラブのフットボールは異なる。プレミアリーグでは、代表でプレーした時の筋肉量では対応できない」
「クラブに戻った時点で、このままではプレーできないと思っていた。身体を絞らないといけなかったんだ。だからジムでの筋力トレーニングはせずに、水をたくさん飲んで、野菜と魚が中心の食生活に変えた」
身体を絞ってからは、ジョゼ・モウリーニョ監督が言う積極性というリクエストにも応える必要があった。
「(フルアム戦前の)数日、監督とは良い話し合いができた。監督が自分に求めていることを伝えてくれたし、自分��しても良いプレーをする必要があった」
モウリーニョ監督が指摘した改善点とは、いったい何だったのだろう?
「インテンシティ、積極性が足りていなかった」と、ルカクは言う。「でもフルアム戦では、チームの皆と同じインテンシティでやれたと思う」
ロシアでのワールドカップを終えてから、ルカクの積極性が失われた理由は何だったのだろうか?
「ワールドカップの後は、少し疲れていたんだ」
「2014年のワールドカップの時も一緒で、エヴァートンでスランプに陥った」
「理由はわかっていた。メディカルスタッフに検査をしてもらって、問題点を探した。それに、これまで経験したことがなかった、ハムストリングのケガもあった」
「トレーニングの方法も変えないといけなかった。ケガの予防をして、自分にとって何よりも欠かせないスピード系の練習を増やそうとした」
「それに、ワールドカップを終えてメンタルの部分にも影響があったよ。優勝に近づいていたわけで、とても熱が入っていたからね」
「今はようやく一定レベルに戻ったと思う。準備もできている。これからも前を向いて、レベルアップし続けないといけない。自分のプレーを高めて、チームの勝利に貢献したい」