今週木曜、チャンピオンズリーグの組分け抽選が行われる。マンチェスター・ユナイテッドがグループリーグで対戦する欧州の3クラブが決定する瞬間だ。
ポット1のクラブはすでに決定していて、ポット3と4(ユナイテッドはポット2)は水曜の夜に確定する。
ここでは、抽選会の前に、今シーズンのチャンピオンズリーグについて知っておきたいポイントをまとめた。ルール変更やファイナルの会場などを確認しよう。
アウェーゴール・ルール廃止
おそらく今シーズン最大の変更事項だ。56年の歴史を経て、UEFAは、決勝トーナメントでのアウェーゴール・ルールの廃止を決定した。2試合を戦ったあとで同点の場合は延長戦を行い、そこでも決着がつかない場合はPK戦に持ち込まれる。このルールでこれまで6度敗退を喫しているユナイテッドにとっては朗報かもしれない!
スケジュールが変更
昨シーズンのあまりに過密だったスケジュールに対する批判の声を受けて、水曜にチャンピオンズリーグを戦ったイングランドのチームは、プレミアリーグの土曜のアーリーマッチは行わないことになった。対戦チームのいずれかが水曜日に欧州遠征を行っていた場合、放映権をもつBTスポーツの「ゴールデンタイム」枠は土曜日の19:45キックオフに変更される。
ファンが復活!
COVID-19による入場制限が7月末に撤廃となり、イングランドではフルキャパシティでの観戦が可能となった。ということはつまり、2019年4月以来初めて、7万人を超えるレッズファンがオールド・トラッフォードでチャンピオンズリーグの試合を楽しめるということだ。しかし欧州内では、各国によってレギュレーションは異なる。ドイツやスペインではまだ人数制限が行われていて、フランスは各クラブに判断が委ねられている。アウェーサポーターの観戦が許可されるかはまだ明らかになっていない。UEFAとFIFAは、9月の代表ウィークの試合では、COVIDの再拡大を理由にアウェーサポーターの入場は認めないことを発表している。
新ボールが登場
アディダス社が2021-22シーズンに使用する公式球を発表した。Finale Pyrostorm は、お馴染みの星形模様で、白と黒に加えてソーラーレッドとソーラーイエローが配色されている。冬場の夜に行われる試合のために、夜光性オレンジ色のボールも用意されている。
決勝戦の会場
今シーズンの決勝戦は、2012年にもファイナルを開催したミュンヘンのアリアンツ・アレーナで行われる予定だったが、2020年のバイエルン対PSG戦がイスタンブールからリスボンに変更となったことで1年後ろ倒しになり、今シーズンはサンクトペテルブルクのクレストフスキー・スタジアムで行われる。
ここはロシアリーグ王者として参戦するゼニトの本拠地だ。このスタジアムは、ワールドカップに先駆けて2017年にオープン。ロシア大会では、準決勝と3位決定戦を含む7試合がここで行われた。ロシアでチャンピオンズリーグの決勝戦が行われるのはこれが2回目だが、我らにとっては、いい思い出がある・・・・。