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チェルシー0-2 ユナイテッド

前半にアンデル・エレーラとポール・ポグバがゴールを決め、マンチェスター・ユナイテッドが2012年10月以来となるスタンフォード・ブリッジで勝利を収め、エミレーツFAカップでチェルシーを下した。

20分まではオープンな展開となり、両チームのGKが試された。ユナイテッドは、ロメル・ルカクが左サイドから低いクロスを上げるも、ダヴィド・ルイスに対応される。ルイスは、マーカス・ラッシュフォードが2分にゴール前に迫った際にも守備でチームを救った。ルカクはペナルティスポット付近でボレーで続くも、これは枠を外す。

反対にチェルシーもユナイテッドゴールを脅かす展開を作った。ルイスがフリーキックを直接狙ったものの、セルヒオ・ロメロが弾き返す。セカンドボールがペドロの足元に落ち、再びシュートを打たれたがロメロがまたもセーブ。無得点に抑えた。

ルカクとラッシュフォードは頻繁にサイドを入れ替え、チェルシーDFを崩しにかかる。ブルーズのエデン・アザールとペドロも同様の動きでユナイテッドに揺さぶりをかけた。

試合を通じて存在感を発揮したマーカス・ラッシュフォード

その後ネマニャ・マティッチ、アシュリー・ヤングにイエローカードが出されると、その後のプレーからゴールが感じられたのは、チェルシーの方だった。

アザール、そして1月にチェルシーが獲得したゴンサロ・イグアインが決定機に顔を出し、ユナイテッドではエレーラがミドルシュートを狙ったが、GKケパに阻まれる。ボックス手前でマルコス・アロンソからボールを受けたアザールのシュートは決まらず、イグアインもボックス内でフリーの状態でヘディングシュートを放ったが、ゴールネットは揺れなかった。

しかしエレーラは、イグアインのようなミスを犯さなかった。前半30分までは普段のスタンダードからすると影が薄かったポグバがゴールをお膳立て。左サイドでスペースを見出すと、ステップオーバーとカッティングを駆使してアントニオ・リュディガーをかわし、右足でピンポイントクロス。これをエレーラが頭で押し込み、ユナイテッドが先制に成功する。

スタンフォード・ブリッジでユナイテッドに声援を送ったファン

大歓声をあげるユナイテッドサポーターに押されたホームファンは、決定機を生かせないチームにヤキモキさせられる展開に。ロメロが慌てる場面も少なくなると、ユナイテッドがサポーターの士気を高める追加点を決めた。

自陣でのスローインからポグバとラッシュフォードが右に展開し、ラッシュフォードからのクロスをポグバがダイビングヘッドで決めて2-0。

全員で喜びを分かち合う!

後半はチェルシーの猛攻に防戦一方でチャンスこそ作れなかったユナイテッドだが、クリス・スモーリング、ビクトル・リンデロフ、ルーク・ショーの守備で失点を防ぐ。

最後までチェルシーに得点を許さなかったユナイテッドは、2002年以来となるアウェイ7連勝を達成し、5シーズン連続のFAカップ準々決勝進出を果たした。

FAカップでチームを勝利に導いたオーレ

ラインナップ

ユナイテッド:ロメロ、ヤング(c)、リンデロフ、スモーリング、ショー、エレーラ、マティッチ、ポグバ、マタ(76分にペレイラと交代)、ルカク(73分にアレクシスと交代)、ラッシュフォード(90+2分にマクトミネイと交代)

出場機会のなかったサブ:デ・ヘア、バイリー、ダロト、フレッジ

イエローカード:マティッチ、ヤング

得点:エレーラ(31分)、ポグバ(45分)

チェルシー:アリサバラガ、アスピリクエタ(c、82分にザッパコスタと交代)、ダヴィド・ルイス、リュディガー、アロンソ、カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ(71分にバークリーと交代)、ペドロ(58分にウィリアンと交代)、イグアイン、アザール

出場機会のなかったサブ:カバジェロ、クリステンセン、ハドソン・オドイ、ジルー

イエローカード:リュディガー、カンテ

観衆:4万512人

準々決勝はウルヴズと対戦

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