マンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラッフォードで行われたシティーとのダービーに2-0で敗れた。
第186回目のマンチェスターダービーは、ペップ・グアルディオラのチームが2点を決めた前半で決着がついた。
開始からわずか6分、エリック・バイリーのオウンゴールによりシティーにリードを許してしまう。
ハーフタイム直前には、ベルナルド・シウバがファーポストでゴールを決め、ユナイテッドは2点のビハインドを背負った。そして、ユナイテッドが試合終了までに得られたチャンスは限られたものだった。
前半 - 守備の連続
ユナイテッドにとって試合初のチャンスは、5分にルーク・ショーのフリーキックに合わせてキャプテンのハリー・マグワイアがヘディングシュートを放ったシーンだ。だが、これは枠を外れてしまう。ユナイテッド は、圧倒的にポゼッションを支配するシティーに詰められる時間帯が続き、オールド・トラッフォードの観客を不安にさせた。7分、ジョアン・カンセロの低いクロスがニアポストに入り、バイリーが必死にスライディングして危険を回避しようとしたが自陣のネットを揺らしてしまい、ビハインドを背負った。
その後もブルーズはボールをキープしていたが、ついにサポーターが席を立って興奮するような場面が生まれた。ショーの低いクロスにクリスチアーノ・ロナウドが左足でボレーシュートを放ったが、エデルソンがセーブ。バウンドしたボールの速度が速く、メイソン・グリーンウッドの反応も間に合わなかった。
その後も攻め続けたシティーの前に立ちはだかったのは、守護神のデ・ヘアだ。ガブリエル・ジェズス、カンセロのシュートを続けて弾き返し、ケヴィン・デ・ブライネの得点機も阻止。さらにビクトル・リンデロフが触れたボールに素早く反応して2度目のオウンゴールを回避した。
耐え続けたユナイテッドだったが、前半終了直前、カンセロの深いクロスからベルナルドが合わせたボールはデ・へアの胸元をかすめるようにしてゴールラインを割った。
後半:選手交代も手応えなし
後半に入り、オーレ・グンナー・スールシャール監督はシステムを変更。5バックを止める決断を下し、バイリーに代えてジェイドン・サンチョを投入した。
しかし、シティーを���てさせるまでにはいたらず、すぐにポゼッションゲームに戻ってしまう。
66分、グリーンウッドに代わってマーカス・ラッシュフォードを投入。
ショーはロドリとの空中戦で頭部を強打したものの、73分にアレックス・テレスと交代するまでしばらくプレーを続けた。
続いて、80分にフレッジに代えてドニー・ファン・デ・べークを投入し、4人目の交代選手をピッチに送った。
その直後、シティーはフィル・フォーデンが低い弾道のシュートを放ち、ポストをかすめる場面を作った。
ユナイテッドはボールを奪い返し、相手にとって危険な状況を作り出そうとするも、出来ずじまい。今回のダービーでは劇的な展開とならなかった。
試合情報
ユナイテッド:デ・へア、ワン・ビサカ、バイリー(46分にサンチョと交代)、リンデロフ、マグワイア(C)、ショー(73分にテレスと交代)、フレッジ(80分にファン・デ・べークと交代)、マクトミネイ、フェルナンデス、ロナウド、グリーンウッド(66分にラッシュフォードと交代)
出場機会のなかったサブ:ヘンダーソン、ダロト、リンガード、マティッチ、マルシャル
イエローカード:フェルナンデス、ロナウド
シティー:エデルソン、ウォーカー、ディアス、ストーンズ、カンセロ、ロドリ、ギュンドアン、ベルナルド、デ・ブルイネ、イエス、フォーデン
出場機会のなかったサブ:ステフェン、カーソン、アケ、スターリング、グリーリッシュ、ジンチェンコ、フェルナンジーニョ、マフレズ、パーマー
得点:バイリー(6分 OG)、ベルナルド(44分)
イエローカード:カンセロ、ベルナルド