ヴァランヌ

ラファエル・ヴァランヌについて知りたい10のこと

水曜日 18 8月 2021 15:04

ラファエル・ヴァランヌは、晴れて正式に、マンチェスター・ユナイテッドの選手になった。

28歳のディフェンダーが、いかにチャンピオンズリーグ4度の優勝に貢献し、フランス代表の2018年のワールドカップ優勝においても中心的な役割を果たしたかは、すでに聞き及んでいることだろう。

ここでは、まだ知らないかもしれない、ラファエルにまつわる10のことをご紹介する。

彼は大変なインテリである

勉強熱心なヴァランは、2011年にランスからレアルに移籍する前に、社会科学と経済学のバカロレア試験に合格した。ジネディーヌ・ジダンからの誘いを「勉強で忙しいから」と断っていたとも言われている。

レアルのオールスター・イレブンに選出

ランスからの移籍からわずか2年後の2013年、ヴァランヌはスペインの『マルカ』紙の読者投票で、レアル・マドリーの「史上最高の外国人選手イレブン」に選ばれた。当時はまだロス・ブランコで50試合もプレーしていなかったが、ロベルト・カルロス、クリスティアーノ・ロナウド、アルフレッド・ディ・ステファノといった歴代の名選手と肩を並べることになったのだ。8年経った今では、その地位は揺るぎないものとなっている。

ヴァランヌ独占インタビュー

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新加入ラファエル・ヴァランヌの初インタビューをチェック。

フランス代表の史上最年少キャプテン

2013年にレ・ブルーでデビューしたヴァランヌは、それから1年後の21歳のとき、アルメニア戦の後半戦にディディエ・デシャン監督にキャプテンの腕章を託された。フランス代表に、史上最年少のキャプテンが誕生した瞬間だ。翌月に行われたスウェーデンとの親善試合では、試合開始からキャプテンを務め、自ら祝うかのごとく決勝点もあげている。

シメオネに立ち向かう

アトレティコ・マドリードのボス、ディエゴ・シメオネとえいえば、多くの人が争いを避けたがる相手だが、ヴァランヌは2014年のチャンピオンズリーグ決勝の延長戦で、このアルゼンチンの雄に悠然と立ち向かった。タッチラインでの意見の相違から、シメオネはピッチ上でヴァランヌと対峙することになったが、ヴァランヌは自分の主張を通し、ディエゴは後に「私の行いはよくなかった。彼は将来有望な若手選手だ」と謝罪した。

マルディーニの記録を破る

2014年から2018年の間にレアル・マドリードが4度のチャンピオンズリーグ優勝を果たした際のキープレーヤーであるヴァランヌは、パオロ・マルディーニが持っていた記録を更新し、この由緒あるトロフィーを3度掲げた最年少選手となった。ラファエルは、2017年にレアルがカーディフでユヴェントスを4-1で下した試合の1カ月前に24歳の誕生日を迎えたばかりだった。マルディーニは、1989年と1990年にロッソネリでこの大会に優勝した後、1994年にバルセロナを4-0で破って優勝した時にはすでに25歳になっていた。

2018年には偉業を達成

3年前、ラファエルは50日の間にチャンピオンズリーグとワールドカップの両方を制覇し、同じ年にサッカーの2大トロフィーを獲得した4人のうちの1人となった(ワールドカップは1990年代に改編されて以降)。ちなみに、他の3人もすべてレアル・マドリードの選手だ。スティアン・カランブー(1998年)、ロベルト・カルロス(2002年)、サミ・ケディラ(2014年)。

マルシャル「ヴァランヌは完璧にフィットする」

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アントニー・マルシャルが、新加入ラファエル・ヴァランヌについて語った。

自身のドキュメンタリー番組がある

かつてレアル・マドリーでディフェンスパートナーだったセルヒオ・ラモスと同じく、ヴァランヌも独自のシリーズの題材となっている。『Raphaël Varane, Destin de champion(ラファエル・ヴァランヌ、チャンピオンの運命)』では、ランスでの育成期から2018年のワールドカップで優勝するまでの、彼の人生と輝かしいキャリアに迫っている。番組はAmazonプライムで視聴可能だ。

ビッグマッチに強い

レアル・マドリーでの10年間で17ゴール、国際大会では5ゴールと、ヴァランヌはそれほど多くのゴールは決めていないが、ここぞ、という時にネットを揺らす傾向がある。3年前のワールドカップ準々決勝で、エディンソン・カバーニ擁するウルグアイを2-0で破った試合では彼が先制点を決め、宿敵バルセロナとの国王杯準決勝でも、両戦でゴールを決めている。彼がロス・ブランコで最後に決めた2点は、1-0と劣勢だったウエスカ戦でチームを逆転勝利に導いた。アトレティコとのリーガ・エスパニョーラ首位争い真っ最中だったジダン監督のチームにとって、価値ある勝利となった。

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警告は極めて少ない

ラモスは、レアル時代に26枚のレッドカードを受けているように、ギリギリのところでプレーするディフェンダーとして評価されているが、ヴァランヌは審判たちにとってあまりに馴染みの存在ではない。彼が退場させられたのは、ロス・ブランコでのエスパニョール戦とフランス代表でのイングランド戦の2回だけで、いずれもプロらしいファウルだった。スペインで360試合に出場して警告がわずか24回、というのは、センターバックとしては並大抵のことではない。

ラッシュフォードのお墨付き!

ヴァランは、ジョゼ・モウリーニョ、ディディエ・デシャン、パトリス・エヴラ、エデン・ハザールなどから称賛を受けているが、ここでは我らがNo.10のマーカス・ラッシュフォードに、今年初めに行われた彼のインタビューから、新加入選手についての発言をもらっておこう。マーカスは、最も手強いディフェンダーを尋ねられたとき、「個人とユニットでは違うと思う」と答えた。

「ユニットで守るのが効果的なチーム���ある。例えばバーンリーのように、すべてを4人で行うチームもある。一人が押し上げれば、全員が押し上げる。一人が下がれば全員が下がる。その場合はスペースを見つけるのが難しいこともある。

「でも、ファン・ダイクやラモスなど、個人技に長けたディフェンダーもいる。フレンドリーマッチでレアル・マドリーと対戦したとき、ヴァランヌが出場していたが、彼はかなりタフな相手だと思ったよ」。

 

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