リーズ戦ドローに複雑な監督
エリック・テン・ハフ監督は、2-2のドローに終わったリーズ・ユナイテッドとの一戦の両ハーフの立ち上がり方に、当然ながら腹を立てていた。
開始1分でウィルフリード・ニョントにゴールを許し、後半の立ち上がりにはラファエル・ヴァランヌが自陣のネットにボールを流し込んでしまうなど、低調なパフォーマンスだった。
それでもマーカス・ラッシュフォードとジェイドン・サンチョのゴールで同点に追いつき、試合終盤にはヴァランヌが決定的な場面でヘディングもイラン・メリエの見事なストップに阻まれ、勝機を見いだせなかった。
監督のコメントは、以下の通り。
前後半の早い時間帯に失点
「非常に悪かった。受け入れがたいことだ。どんな試合でもそうだが、特にダービーであのような形でスタートしてしまった。我々は状況を悪化させ、反撃しなければならなかった。大きなミスを犯してしまった。それは姿勢の問題だ。デュエルに臨む準備ができていなかった。デュエルに負けたし、フォーメーションも最初は悪かった。ボールを失ったときに、チームの基本原則に従わず、すぐに失点してしまった。そして、前半のミスト同様に、後半も同じ轍を踏んだ」
何がいけなかったのか?
「選手たちは、自分たちが動かなければならないことを知っている。(パスカル)ストライクがあの位置でボールを奪ったのだから、彼を遠ざけないといけなかった。ウチの動きで追い込み、低い位置にとどめておかなければならない。間違った判断だったが、それは仕方がない。それでも失点に繋がる必要はない。ニョントを左サイドに置いて、中に入ってこさせないようにしなければならない」
気迫の挽回
「チームの挽回力、反撃の仕方を褒めなければならない。本当にいいフットボールができたと思うし、いいチャンスもあったし、最後には素晴らしい2ゴールを決めた」
サンチョのインパクト
「サンチョの活躍はとてもうれしい。もちろん、チームのためにもね。彼はいい方向に進んでいる。もし彼がこのプロセスを続け、懸命にプレーすれば、さらに多くのことを成し遂げられるだろうし、我々の目標達成に貢献できる。全員が彼の活躍を喜んでいる。我々は彼を必要としている。彼は貢献できるし、チャンスを生み出せる。このチームは、彼の最初のシーズンよりもずっと良くなっていると思うし、相手陣内でプレーし、ゲームを支配し、チャンスを作ることができる」
24本のシュート
「あの早い時間帯の失点がなければ、かなりまともなプレーができたし、チャンスも作れた。アレハンドロ・ガルナチョは2度の得点機会を生かすべきだった。マルセル・サビツァーは2度もいいシュートを放ったし、ラファエル・ヴァランヌもいいヘディングだった。ハーフタイム前に同点に追いついていたら、試合に勝てただろう。ハーフタイム後に無失点なら勝てるだろうが、失点は許されない。もちろん、自分たちのプレーをすれば相手を倒せるということは、数日後の再戦の励みになる。勝たなければならない。でも、常に冷静さが必要だ。また、2-2で迎えた最後の20分間は、落ち着いていればチャンスは作れるし、多くのチャンスを作れたと思う。フィニッシュは必ずしも良くなかったが、チャンスは作れていた」
交代が功を奏した
「チームが試合に入れていなかったし、陣形もよくなかったので、試合の流れを変えたかった。2-0になって気落ちしている状態がみてとれたこともあり、チームにそれまでと異なるダイナミックをもたらしたかった。それが功を奏した。我々は息を吹き返し、素晴らしいゴール、良いチームゴールを決めることができた。ファクンド・ペリストリ、そして素晴らしい2点目を決めたジェイドン・サンチョのおかげだ」
日曜日へ
「どのようにプレーするかは、姿勢の問題、スタイルの問題で、前からわかっていた。でも、準備はしておかなければならない。試合の流れを読み、正しく予測し、戦いに勝たなければならない。これは、全員が責任を持ち、個々の戦いに勝つことでもある。そうすれば試合に勝てる。(エランド・ロードの)ファンを相手にプレーするわけではない。ピッチ上のメンバーが戦う。今日のようにならないよう、準備しなければならない。失敗から学ばなければならない」