ウルヴズ

今季の新オフェンス戦略に期待

火曜日 20 8月 2019 14:20

マンチェスター・ユナイテッドの攻撃陣は、1-1で引き分けた月曜夜のウルヴァーハンプトン戦で、今後に期待を抱かせるチームプレーを見せた。

ウルヴズ戦でのレッズの攻撃ランナップは、この試合で公式戦初先発したダニエル・ジェームズが右ウィング、ジェシー・リンガードが10番のポジションを務め、マーカス・ラッシュフォードが左サイド、そしてトップにはアントニー・マルシャルという布陣だった。マルシャルは背番号も、今月インテル・ミラノに移籍したロメル・ルカクから9番を受け継いだ。

オフェンスという観点からみると、フランス人FWはおそらく月曜の夜、ユナイテッドにとってもっとも影響力のあるプレーヤーだった。この試合でレッズの唯一の得点をあげたのも彼だ。


ウルヴズ戦ハイライト 動画

ウルヴズ戦ハイライト

1-1で引き分けた月曜のウルヴズ戦のハイライト映像

マルシャルは、プレミアリーグ開幕後の2戦両戦で得点した5人の一人だ。この試合のあと、オーレ・グンナー・スールシャール監督もマルシャルに惜しみない賛辞を贈った。

「彼は絶えず学ぶ意識を持ち続けている。常にさらなる成長を、ゴールを決めることを目指している。開幕後の2試合で2ゴールを決めた。これからもさらに向上することだろう。ゴールを狙えるポジションに据えれば、彼はさらにゴールを決めてくれるはずだ。

この試合でのゴールは素晴らしかったが、私は彼に、あと5回はタップインを決めてほしいと思っている。前回(チェルシー戦)1回決めているから、あと最低4回は決められる。

センターにポジションをとるほど、彼はゴールに近づく。満足しているよ。それに、マーカスやジェシー、他のフォワードとの連携もどんどん良くなっている」


実際、モリニュー・スタジアムではオーレの新たな攻撃システムにおいて、連携が向上していることが見て取れた。とくにマーカスとラッシュフォードのコンビネーションには手応えを感じるものがあった。

2人はコンスタントにポール・ポグバから中盤の深い位置からの配球を受けると、ゴールシーンを含め、数々のコンビプレーでチャンスをクリエイトした。

28分、マーカスのピンポイントのパスにアントニーが完璧なタイミングで飛びついて放ったゴールは、ウルヴズの守備陣にとっては制御不能だった。しかも、左足で決めたフィニッシュも見事だった。

リンガードも、数々の攻撃アクションに絡んだ。それはまさに、オーレが攻撃陣に期待している、素早く、ダイナミックでダイレクトな動きだった。オーレはプレシーズンのあいだに、すでにその哲学を選手達に叩き込んでいるらしかった。


ウルヴズ 1-1 ユナイテッド

 記事

2019-20シーズン初のアウェイ戦で、勝ち点1を獲得。

ユナイテッドのサポーターは、チェルシー戦で、オーレのダイナミックなオフェンス戦略を目の当たりにした。ロンドンの強豪相手に、レッズは4点を見舞い、とくに後半戦は完全に支配した。

レッズの攻撃陣のパワーとペースは、月曜のウルヴズ戦でも繰り返された。

PKをゲットしたシーンは、マルシャルとポグバのフランス人ペアの息のあったコンビプレーから生まれた。一瞬の隙にポールが中盤から抜け出すと、ライアン・ベネットのファウルを誘った。

スピードに関していえば、ジェームズは天性の能力を発揮して、相手ディフェンダーを置き去りにし���。また、とくに序盤は数々のタックルの餌食にもなった。前半、ダイブと判定されてイエローカードを受けたのは不運だった。映像は明らかにジョアン・モウティーニョがジェームズが倒れる前に接触しているのを映し出していたからだ。

オーレがウルヴズ戦を総括

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ウルヴズ戦の結果、PK失敗、アレクシス・サンチェスの去就について監督が語った。

試合後オーレは、ジェームズへの対応は厳しいものだったと語った。

「スピードがあるだけに、相当キックを食らっていたようだ。でも彼は慣れているし、どのように自分の身を守るかも知っている。今日の試合で彼はいったい何回ファウルを受けただろうか?しかしそのうちいくつ見逃されていたか?それを思えば、ときに彼が足蹴りを避けるための行為をとろうと、私はかまわない」

プレミアリーグ2戦目にして、すでにジェームズは右サイドで輝きを放っていた。そして何度も相手のウィングバック、マット・ドハーティを抜き去っていた。その証拠にドハーティは、ハーフタイムに交代させられている。ジェームズはこの試合、効果的なクロスを6回繰り出している。さらに終盤、決勝点を決められそうなチャンスにも迫った。しかしシュートはブロックされ、コーナーキックに流れた。

リンガードの貢献も無視できない。我々のハイスピードのカウンター攻撃において、彼の推進力は貴重だ。


ジェシーの利他的なプレーは、たびたびラッシュフォードに進入するためのスペースを作り出した。

その流れるような連携こそが、オーレが目指す新たな攻撃プランだ。リンガードとラッシュフォードとマルシャルがひんぱんにポジションを入れ替え、相手ディフェンスを撹乱する作戦だ。

まだシーズンは始まったばかりだが、すでに指揮官は、攻撃陣に彼が望むプレーを落とし込んでいるように見える。才能のある4人グループではなく、ひとつのユニットとして。

ウルヴズ戦で見られたパフォーマンスが、2019-20シーズン、ホーム、そしてアウェー両戦において、レッズのゲームを予兆するものであって欲しいと願う。

この記事は著者の意見を述べたものであり、必ずしもマンチェスター・ユナイテッドの見解を反映しているものではありません。

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