マンチェスター・ユナイテッド 1-1 アーセナル
マンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラッフォードで行なわれたアーセナル戦で引き分けに終わり、プレミアリーグの順位を上げるチャンスを生かせなかった。
前半終了前にスコット・マクトミネイのミドルシュートで先制したものの、後半に当初はオフサイドと判定されたシーンが、VAR判定の結果ピエール・エメリク・オーバメヤンのゴールと認められ、同点に追いつかれてしまった。
オーレ・グンナー・スールシャール監督が望んだ結果にはならず、ユナイテッドはリーグ10位にとどまった。
上位を狙う両チームにとって、負けられない一戦ということもあり、試合序盤からテンションの高い試合となった。
序盤はお互いに決定機が作れなかったが、ユナイテッドはアンドレアス・ペレイラがドリブル突破から低い弾道のシュートを放ち、アーセナルのゴールキーパー、ベルント・レノを慌てさせた。
このシーンから展開がいっそう速くなり、アーセナルも反撃に転じたが、ニコラ・ぺぺのシュートはストレトフォード・エンドに吸い込まれた。
決定機は少なかったが、サポーターの声援レベルは上がり続け、42分にはマテオ・グエンドゥジから中盤でボールを奪ったポール・ポグバが前線のマーカス・ラッシュフォードにパス。
ラッシュフォードが自慢のスピードでアーセナルの守備陣を焦らせたが、ソクラティス・パパスタソプーロスを突破できずない。
前半の終盤にガナーズの猛攻を受けたユナイテッドは、ダビド・デ・ヘアの連続セーブでピンチを脱した。まずはブカヨ・サカのシュートを弾き返すと、ニアに詰めていたグエンドゥジのシュートもセーブ。
一連のプレーでテンションが上がったオールド・トラッフォードが揺れたのは、この後だった。
テンポを上げたユナイテッドは、ダニエル・ジェームズからのクロスをラッシュフォードがマクトミネイに渡すと、マクトミネイがコーナーを狙ったシュートを決めて先制。
マクトミネイにとってホームでの初ゴールで均衡を破り、前半を終えた。
後半開始から攻め上がるアーセナルに対し、ユナイテッドはデ・ヘアが失点を許さない。
58分、アクセル・トゥアンゼベのミスから生まれたオーバメヤンのゴールがオフサイドと判定されると胸を撫で下ろしたものの、VARで検証した結果、ハリー・マグワイアのポジションによりオーバメヤンがオンサイドだったと判定され、ゴールが認められた。
その後リズムを失ったユナイテッドに対し、逆転を狙うアーセナルはサカがシュートも、ビクトル・リンデロフにディフレクトして枠を外れる。
ポグバにもチャンスが訪れ、枠の隅を狙ったシュートを放ったが、わずかにワイド。マクトミネイもコーナーキックからヘディングシュートを放ったが、決められない。
さらにマグワイアもゴール前に詰めて強烈なシュートを放ったが、レノに防がれてしまう。
監督は、74分にジェシー・リンガードとアンドレアスを下げ、フレッジとメイソン・グリーンウッドを投入。
後半の追加タイムの時間が告げられる直前、ラッシュフォードが惜しいフリーキックを放ったがレノにセーブされ、同点のまま試合終了となった。
ユナイテッド:デ・ヘア、トゥアンゼベ、リンデロフ、マグワイア、ヤング(c)、マクトミネイ、ポグバ、アンドレアス(74分にグリーンウッドと交代)、リンガード(74分にフレッジと交代)、ジェームズ、ラッシュフォード
出場機会のなかったサブ:ロメロ、ロホ、ウィリアムズ、マタ、マティッチ
得点:マクトミネイ(45分)
イエローカード:ラッシュフォード、アンドレアス、ヤング、リンガード
アーセナル:レノ、チャンバース、ソクラティス、ルイス、コラシナツ、グエンドゥジ、ジャカ、トレイラ(55分にセバジョスと交代)、ぺぺ(74分にネルソンと交代)、サカ(79分にウィロックと交代)、オーバメヤン
出場機会のなかったサブ:マルティネス、メイトランド・ナイルズ、ホールディング、マルティネッリ
得点:オーバメヤン(59分)
イエローカード:チャンバース、ジャカ
観衆:7万3201人