メイソン

メイソン・マウント、これまでの歩み

水曜日 05 7月 2023 13:32

メイソン・マウントは、マンチェスター・ユナイテッドが2023年夏の移籍市場で最初に獲得した選手となった。しかし、彼はこれまでいったい、どのようなキャリアをたどってきたのだろうか?

24歳ながらチャンピオンズリーグ優勝経験者であり、イングランド代表選手でもあるマウントの年齢は、経験の浅さを示しているわけではない。

すでに281試合に出場し、トロフィーキャビネットには数え切れないほどの栄誉が並んでいる。メイソンがオールド・トラッフォードにやってくるまでに経験してきた歩みを紹介しよう。


ユナイテッドがマウントを獲得

 記事

イングランド代表のメイソン・マウントが、マンチェスター・ユナイテッドの今夏最初の加入選手に

キャリア序盤期

ポーツマス生まれのマウントは、わずか6歳でチェルシーのユースアカデミーに入った。

2014年、わずか15歳でブルーズのU-18デビューを果たすなど、将来大成する運命にあることは明らかだった。

2016年、メイソンはチェルシーのU-18のFAユースカップ優勝に貢献し、U-19のUEFAユースリーグ優勝でも重要な役割を果たした。

翌年、マウントはチェルシーでU-18プレミアリーグ優勝とFAユースカップ2連覇を果たし、U-19イングランド代表としてU-19 Euroでも成功を収めた。

決勝のポルトガル戦では、ルーカス・ヌメチャの決勝ゴールをアシストし、大会のゴールデンプレーヤーにも選ばれた。

まさに、大舞台向きの選手だった。


経験

2017-18シーズンはオランダのフィテッセ・アーネム、2018-19シーズンにはダービー・カウンティ期限付き移籍し、大きく成長。奇遇にも、オランダで過ごした年は、エリック・テン・ハフがアヤックスで初采配をふるったシーズンだった。

フィテッセで39試合に出場して14ゴール10アシストを記録した当時19歳のメイソンは、クラブのサポーターが選ぶ年間最優秀選手に選ばれた。

翌シーズン、チェルシーの名選手フランク・ランパードの指導の下、マウントはチャンピオンシップのダービーでイングランドフットボール界にその名を刻んだ。

この中盤のマエストロは、ラムズで全コンペティション44試合に出場し、11ゴール6アシストを記録してプレーオフ進出に貢献。ダービーはプレーオフ決勝に進んだが、アストン・ヴィラに惜しくも敗れた。


ブレークスルー

2019-20シーズンは、マウントがプレミアリーグで自身の存在をアピールした年だった。

偶然にも、彼は2019811日にユナイテッドが4-0で勝利した試合で、オールド・トラッフォードでチェルシーのシニアデビューを飾った。

その1カ月後、マウントはEuro 2020予選のブルガリア戦(4-0��勝利)でシニアのイングランド代表デビューを果たした。

トップリーグでの1年目は新型コロナウイルスの感染拡大によって中断されたものの、彼はチェルシーのアカデミー出身者としては史上初のデビューを果たし、同シーズンに50試合に出場した。


メイソン・マウントの背番号が決定

 記事

メイソンがユナイテッドで身につける番号が判明!

ヨーロッパでの栄光

20代に突入したばかりのマウントは、チェルシーがチャンピオンズリーグ決勝まで勝ち進む中、極めて重要な役割を果たした。

ポルト戦とレアル・マドリー戦でのゴールは、欧州での戦いを勝ち進んだチェルシーにとって極めて重要だった。そして、トーマス・トゥヘルが当時率いたチェルシーは、決勝でマンチェスター・シティーに1-0で勝利。マウントにとって、クラブのシニアレベルで初めて獲得したトロフィーだった。2020-21シーズンの活躍により、マウントはチェルシーの年間最優秀選手に輝いた。

その夏、メイソンはユナイテッドのディーン・ヘンダーソン、ルーク・ショー、ハリー・マグワイア、マーカス・ラッシュフォード、ジェイドン・サンチョ(当時ボルシア・ドルトムント)らとともに、Euro 2020に出場するイングランド代表の一員となった。スリーライオンズは決勝まで勝ち進んだが、イタリアにPK戦で惜しくも敗れた。

21-22シーズンも年間最優秀選手賞に選ばれたメイソンは、チェルシーのUEFAスーパーカップとFIFAクラブワールドカップの成功に貢献しただけでなく、バロンドールランキングで19位、そしてプレミアリーグ通算100試合出場を記録した。

昨シーズンは、チェルシーがピッチ内外で変遷を経験する中、マウントとチームは勢いを得るのに苦労し、最終的にプレミアリーグで12位に終わった。しかし、昨年冬にはガレス・サウスゲイト監督から2022年ワールドカップに臨んだイングランド代表に選出された。


ザ・フューチャー・イズ・レッド

実績のある国際選手でありながら24歳と若く、メイソンの全盛期はまだ先の話だ。

すでにチャンピオンズリーグを制覇し、ユースとシニアの両方で多くの成功を味わっていることを考えると、末恐ろしい。

オールド・トラッフォードにやってきたマウントは、豊富な経験と、トップに到達するために必要な気概をもたらしてくれるだろう。


おすすめ: