レッズ

試合レポート:シティー 3-1 ユナイテッド

日曜日 03 3月 2024 19:08

マンチェスター・シティーと対戦したダービーは、マンチェスター・ユナイテッドがマーカス・ラッシュフォードのゴールで先制したが、フィル・フォーデンの2得点でシティーが勝利を引き寄せた。

ラッシュフォードの今季6点目となるゴールは相手GKエデルソンにチャンスを与えず、その後もユナイテッドは、絶えず敵陣からのプレッシャーを受けながらも48分間リードを保ち続けた。

ハーフタイム直前には、アーリング・ハーランドが決定的なチャンスを逃したが、時計が60分をまわるかという頃、フォーデンが同点弾をマーク。

シティー生え抜きのMFは、終了10分前にもペナルティエリア内から加点。さらにアディショナルタイムにハーランドが3点目を決め、レッズはプレミアリーグにおいて、2014年9月ぶりに、ハーフタイム時にリードしていた試合で敗戦を喫することとなった。

 
詰めかけたレッズファンに向けてゴールの喜びを表したラッシュフォード

前半 - ラッシュフォードがレッズを牽引

キックオフ前、テン・ハフ監督は、中盤に負荷をかけて攻撃陣を走らせ、シティーの高いディフェンスラインの背後をとることがユナイテッドにとって重要だと強調していた。ブルーノ・フェルナンデスを見慣れない偽9番のポジションで先発させた理由もおそらくそこにあった。

試合開始から8分、アンドレ・オナナからロングキックを受けたフェルナンデスは、ナタン・アケのプレスを受けながらボールをコントロールすると、ポルトガルの同胞ルベン・ディアスを避けてラッシュフォードにパスを送る。受けたラッシュフォードが20mを距離を超える位置から放った強烈なシュートは、クロスバーを直撃した後、ネットに吸い込まれた。

この試合最初の枠内シュートで得点という幸先のいいスタートをきったレッズ。ここからの攻撃に向けて基盤が整った。

しかしホスト側がパニックに陥ることはなく、持ち前のポゼッションゲームを展開。ベルナルド・シウバのパスからフォーデンがゴールを狙ったが、これはオナナが左足で弾き出した。 

試合は徐々にオープンゲームに突入。フェルナンデスのスルーパスに反応したラッシュフォードが一瞬ボールの回転に惑わされた場面では、カイル・ウォーカーが咄嗟に持ち直してクリア。一方オナナは再びフォーデンのあわや同点打のシュートを今度は左手でセーブした。

シティーが積極的に前方へ攻め込むことで空いたスペースを突いたユナイテッドは、ラッシュフォードが追加点に迫ったが、ブルーノがファーポストを目がけて放ったセンタリングにはタイミングが合わず。

対岸では、エティハド・スタジアム初体験に意気込むオナナがロドリのボレーをきっちりと後方へ弾き出す。

2012年ぶりにアウェイでのダービーに臨んだジョニー・エヴァンスは、ラファエル・ヴァランヌとともにバックラインを見事に統率し、ハーランドの攻撃を抑え込む。前半終了直前にこのノルウェーの快男児がサイドキックで放ったシュートはバーを越えた。

前半、フォーデンのシュートを左足でブロックしたオナナ

後半 - シティとフォーデンが反撃

ハーフタイムのホイッスルが鳴ったのは、レッズにとって絶好のタイミングだったと言えたが、シティーは後半開始後すぐに前半終了時のリズムを取り戻すと、さっそくジェレミー・ドクがオナナにシュートを浴びせる。

ポゼッション��場面では冷静さと落ち着きを求められたユナイテッドは、優勢に転じるかと思わせた時間帯も作り出したが、シティーはトップリーグのホーム戦で48試合連続で得点をあげているチーム。56分、フォーデンが左足で放った矢のようなシュートがネットに刺さり、1-1の同点に持ち込まれる。

ユナイテッド側は、ゴール前へ向かってペネトレイトしたラッシュフォードがカイル・ウォーカーに倒されてファウルを主張するも主審のアンディ・マドリー主審は問題なしと判断。そこから1分も経たないうちに、イングランド代表の同僚であるフォーデンが、オナナのゴールを脅かした。

そこからはフォーデンとケビン・デ・ブライネが主導権を握り、試合は一方通行状態に。レッズは深い位置で守備を固めてスペースを与えないことに専念する状況に置かれた。

ブルーノ・フェルナンデスとルベン・ディアスのポルトガル同胞対決

しかしユナイテッドも、フェルナンデスとアレハンドロ・ガルナチョの存在が、相手に脅威を与える希望を残していた。エデルソンと接触したガルナチョはペナルティを訴えたがこれも退けられる。

土曜日にリヴァプールが勝利を収めていたため、是が非でも勝利を手にする必要があったペップ・グアルディオラ率いるシティーは、その後も執拗に攻め続ける。

そして決定的な場面は残り10分に訪れた。フリアン・アルバレスとのワンツーからフォーデンがエリア内に走り込んで放ったシュートは、ゴール右下へと吸い込まれた。

テン・ハフ監督の軍勢は最後まで戦い続けたが、アディショナルタイムにソフィアン・アムラバトのミスを突いたハーランドがオナナの頭上を越えるゴールを決め、ルイス・ファン・ハール監督時代のレスター・シティー戦(5-3)以来初めて、前半をリードしていた試合に負ける逆転負けを喫した。

 
奮闘するも勝利をものにできなかったユナイテッド

試合詳細

シティー:エデルソン;ウォーカー(c)、ディアス、ストーンズ、アケ;ロドリ、シウバ;フォーデン(90+7分にボブと交代)、デ・ブライネ、ドク(58分にアルバレスと交代);ハーランド

出場機会のなかったサブ:オルテガ、ゴメス、グヴァルディオール、アカンジ、ルイス、コヴァチッチ、ヌネス

ゴール:フォーデン(56分、80分)、ハーランド(90+1分)

ユナイテッド:オナナ;ダロト、ヴァランヌ、エヴァンス(69分にカンブワラと交代)、リンデロフ;カゼミーロ、メイヌー(82分にアムラバトと交代);フェルナンデス(c)、マクトミネイ、ガルナチョ(82分にフォーソンと交代);ラッシュフォード(75分にアントニーと交代)

出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、オグニェ、コリアー、エリクセン、アマド

ゴール:ラッシュフォード(8分)

イエローカード:ヴァランヌ