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試合レポート:フォレスト 0-1 ユナイテッド

水曜日 28 2月 2024 23:21

89 分にカゼミーロがしとめた決勝弾により、マンチェスター・ユナイテッドは、シティー・グラウンドで行われたノッティンガム・フォレストとのエミレーツFAカップ5回戦に1-0で勝利した。

経験豊富なブラジル人MFは、ブルーノ・フェルナンデスが放ったフリーキックをペナルティーエリアからゴールに流し込んだ。試合終了からおよそ1分前にこの決定的なゴールが決まると、ゴール裏に陣取ったユナイテッドサポーターたちから歓喜の雄叫びが湧き上がった。

これでユナイテッドはベスト8進出が決定。3月16、17日の週末にオールド・トラッフォードでリヴァプールと対戦する。

 

準々決勝でリヴァプールと対戦

 記事

準々決勝の組み合わせ抽選は、ノッティンガム・フォレストとの5回戦前に実施された。

前半 - ラストタッチを欠く

火曜に行われた試合前の会見で、エリック・テン・ハフ監督はブルーノ・フェルナンデスとラファエル・ヴァランヌの状態が微妙であると話していたが、幸い2人はともに十分にフィットして、先発メンバーに名を連ねた。

そして最初のチャンスを演出したのもフェルナンデスだった。左サイドのショートコーナーを起点に、我らがキャプテンはアレハンドロ・ガルナチョとのコンビネーションから低いボールをペナルティーエリア内に送る。しかし受けたアントニーが打ったシュートは惜しくもクロスバーを直撃した。

ブルーノは、元レッズのチームメイトであるアンソニー・エランガと激突するも、痛みをこらえてプレーを続け、ユナイテッドはハイテンポで攻撃をしかける。右サイドからのディオゴ・ダロトのクロスに反応したスコット・マクトミネイは、至近距離からヘディングシュートを放ったが、これはフォレストのGKマット・ターナーにセーブされた。

その直後、対岸では、元リヴァプールのFWディヴォック・オリギがフォレストに最初のチャンスを作り出す。快足自慢のベルギー人FWは持ち前のスピードでソフィアン・アムラバトをかわしたが、シュートはアンドレ・オナナに阻まれた。

フォレストのストライカー、タイウォ・アウォニイは、12月に同じグラウンドで行われたリーグでの両者の対戦には(フォレストが2-1で勝利)欠場していたが、この試合には参��し、序盤から存在感を見せつける。ナイジェリア人FWは数分の間に2本のシュートを浴びせてユナイテッドのゴールを脅かしたが、1本目はリンデロフがブロック、2本目はオナナが阻止した。

波乱含みの展開で幕を開けた試合は、その後やや落ち着いたが、時計が30分を指すころからふたたび活気が蘇る。右サイドを突破したダロトがボックス付近まで突入すると、中央で待ち構えるマクトミネイにセンタリング。マクトミネイは再びヘディングでゴールを狙ったが、ターナーが横っ飛びのファインセーブでこれを弾き出した。

チャンスはありつつも、両軍とも得点に結びつかないまま前半終了が近づいた時、ふたたび両サイドに先制点のチャンスが訪れる。フォレスト側は、ネコ・ウィリアムズが鋭いシュートを放ったが、これは枠の外。一方でブルーノも攻撃エリア内でスペースを見つけてゴールを狙ったが、こちらもブロックされた。

その後間もなく、主審のクリス・カヴァナーによってハーフタイムの笛が鳴らされ、勝負は後半へと持ち越された。

前半戦で最大のチャンスを作ったマクトミネイだったが相手GKターナーに阻まれた

後半 - 最後の瞬間

ノッティンガム側で前半戦もっとも脅威であったアウォニイは、後半開始後もその威力を保ち続け、試合再開から4分後にさっそくオナナに試練を与える。ペナルティーエリア付近から放たれた低い弾道のシュートのセーブを強いられたオナナだったが、これをしのいで、スコアは0-0に保たれた。

その直後、今度はオリギがパワフルな左足シュートを見舞うなど、後半戦の立ち上がり、ユナイテッドはフォレストの猛攻を浴びたが、試合が1時間を経過する頃から、再び主導権を握り始めた。

まずはアントニーが約18mの距離から中距離弾を浴びせる。その後マーカス・ラッシュフォードがPKをアピール。ボックス内に進入した我らが10番は、相手のセンターバック、フェリペとムリーリョから挟まれた状態で倒された。その際、接触はあったが主審はファウルを認めず。

後半、レッズは、大勢のユナイテッド・ファンが詰めかけたブリッジフォード・スタンドに向かって攻める形をとっていたが、63分、フェルナンデスが放ったアウトサイドキックがゴールをかすめた瞬間、サポーターたちは息を殺してボールの行方を見守っていた。

そのすぐ後、アントニーがペナルティエリア手前で出したパスにうまく合わせられず、ブルーノに悔しげな表情が浮かぶ。ボールはゴールへと飛んだが、ジャストミートではなかったシュートを、GKターナーは難なく処理したのだった。

その後ラッシュフォードとカゼミーロがゴールを狙う。ラッシュフォードのシュートは左サイドの角度のないところから放った一撃だった。

続いて逆サイドでは、モルガン・ギブス=ホワイトが強烈なシュートを放ったが、これはバーの上を通過。さらにオフサイドフラッグも上がっていた。

試合は終盤、どちらに転んでもおかしくない展開となったが、決定機を味方につけたのはユナイテッドだった。左サイドから放たれたフェルナンデスの低いフリーキックがシティー・グラウンドの芝を刈るように突き進むと、猛スピードで突進したカゼミーロがしっかりと頭で合わせて押しこんだ。

その後、VARによるオフサイドチェックが長引いたが、ゴールが認められると、レッズは長いアディショナルタイムを乗り切って、FAカップ準々決勝への通算48回目の進出を決めた。そこではサウサンプトンを破ったリヴァプールと対戦する。

ファンの目前で、最後の瞬間に勝利を手にするのは極上の喜び

試合詳細

フォレスト:ターナー;ウィリアムズ、フェリペ、ムリーリョ、トフォロ;イエーツ(c)(90+3分にレイナと交代)、ダニーロ(90+4分にリベイロと交代 );エランガ、ギブス=ホワイト、オリギ(79分にハドソン=オドイと交代 );アウォニイ

出場機会のなかったサブ:ヴラコディモス、ニアカテ、オモバミデレ、ドミンゲス、クヤテ、ガードナー

ユナイテッド:オナナ;ダロト、ヴァランヌ、リンデロフ、アムラバト(90+4分にエヴァンスと交代);マクトミネイ(90+4分にメイヌーと交代)、カゼミーロ、アントニー(72分にアマドと交代)、フェルナンデス(c)、ガルナチョ;ラッシュフォード

出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、カンブワラ、オグニェ、コリアー、エリクセン、フォーソン

イエローカード:リンデロフ(77分)

ゴール:カゼミーロ(89分)

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