デ・リフト「ボスのおかげで迷いはなかった」
マンチェスター・ユナイテッドが今夏獲得したマタイス・デ・リフトが、指揮官であるエリック・テン・ハフをいかに尊敬しているか、そしてユナイテッドへの加入を決める上で、彼の存在がいかに重要だったかを話した。
25歳のセンターバックは8月にバイエルン・ミュンヘンからユナイテッドに加入した。奇しくも同じ日には、同じクラブから右サイドバックのヌサイル・マズラウィも入団している。
マタイスにとってユナイテッドでの新たな挑戦は、テン・ハフの下でプレーする2度目の経験となる。2人が最初に出会ったのはデ・リフトがユース時代を過ごしたアヤックスだ。彼らは共にエールディビジのタイトルを手に入れ、予想を上回る善戦でチャンピオンズリーグの準決勝まで到達。ヨハン・クライフ・アリーナでは、劇的な展開の末、トッテナム・ホットスパーに敗れた。
オールド・トラッフォードを新天地に選んだ重要な要因にテン・ハフの存在を挙げるデ・リフトは、彼がチームに浸透させている文化を歓迎していると語る。
デ・リフト「11人だけでは成し遂げられない」
記事オランダ代表DFが、あらゆるポジションに優秀な選手を備えることの重要性について語った
「そうだね、彼の存在は重要な要素だった。なにより彼は僕のことをよく知っているし、僕も彼をよく理解しているからね」と語ったマタイス。「彼はアヤックスで僕をキャプテンに任命したんだ」。
「アヤックスにいた頃、彼は僕に多くの自信を与えてくれた。そしてチームを率いるためのモチベーションを与えてくれた」。
マタイスは、ヨーロッパでの善戦や国内での優勝など、アヤックスが輝かしい活躍をとげていた時代にキャプテンマークを巻いていた。当時19歳だった彼は、クラブ史上最年少のキャプテンでもあった。
テン・ハフがデ・リフトを信頼していることはその前から明白だったが、2人のトレーニングへの取り組みについての考え方が一致していたことが、2人の絆をより強固なものとした。
「彼は本当に要求が厳しい。毎日、トレーニングセッションのあらゆる瞬間において、彼は多くのことを要求するんだ」とオランダ代表DFは同胞の指揮官について指摘する。
「それはピッチ上だけでなく、ピッチ外でも同様だ。行動や体のケア、休息の取り方、睡眠のとり方といったことだね。それに彼は規律にとても厳しい」。
「それは、僕自身が考えるプロフットボール選手のあり方ととても合致しているんだ」。
デ・リフト「新たな歴史の一翼を担いたい」
記事バイエルンからの移籍を決意した背景には、新たなプロジェクトが関係していた。
しかしながら、デ・リフトがミュンヘンからマンチェスターに移籍したのは、監督の存在だけが理由ではない。
「この夏、ユナイテッドは僕のところに来てくれて、監督もクラブも、僕のことを欲しがってくれた。おかげで、まず第一にプレミアリーグでプレーするチャンスを得ることができたし、さらにイングランドサッカー史上最大のクラブでプレーする機会を得ることができた。僕にとっては、ものすごく簡単な選択だったよ」。
デ・リフトは、ユナイテッドに栄光をもたらすために自分の役割を担う機会を心待ちにしながら、その目標をしっかりと見据えてマンチェスターに到着した。
「ユナイテッドは2年で2つのタイトルを獲得した。とても素晴らしい結果だ。けれど、誰もが同意するように、ユナイテッドはプレミアリーグのタイトル獲得を目指さなければならない。このタイトルを狙う他のライバルクラブと競い合うんだ」。
「それは本当に素晴らしい挑戦だし、素晴らしいプロジェクトだと思う。自分の力が及ぶ限りチームに貢献したいと思っている」。