メイソン

マウントがユナイテッドにもたらす新たな高み

水曜日 05 7月 2023 15:34

メイソン・マウントは、私がマンチェスター・ユナイテッドでプレーすることを想像していなかった選手の一人だ。

若い頃からチェルシーに在籍し、主力として活躍してきた彼が、いつかオールド・トラッフォードでプレーする日が来るとは、まったく想像もしていなかった。

しかし、これがフットボールというものであり、エリック・テン・ハフは自分のシステムに合う理想的な選手を獲得したのだ。

コブハムの育成システムには称賛に値するものが多く、マウントはアカデミーのお手本の一人である。恒常的に多額の資金を投じて世界中から才能ある選手を獲得してきたこのクラブで、マウントは自分の足跡を残すべく邁進してきた。


フィテッセ・アーネム(彼はこの時代にエリック・テン・ハフと対戦している)とダービー・カウンティに期限付き移籍している間に頭角を現したという事実は、彼のポテンシャルだけでなく、キャラクターを物語っている。そしてブルーズに戻った彼は、クラブが思い描いた計画通り、レギュラーに定着した。

2019-20シーズン、オールド・トラッフォードで4-0と大敗した試合でデビューを飾った彼は、すぐにレギュラーになっただけでなく、シニアのイングランド代表にも選ばれるようになるなど、全てを手に入れた。プレミアリーグと代表レベルにスムーズに適応できるのは選手としての能力の表れであり、彼の力は十分過ぎるほどだった。

その戦術的なインテリジェンスと柔軟性で監督やサポーターから絶大な支持を得ている。フィールド上で全力を尽くす選手としても知られ、チェルシー時代には2度もクラブ年間最優秀選手に輝いた。


イングランド代表にとって世代を代表するウェンブリーで行われたEuro決勝という大一番のイタリア戦では先発出場。ガレス・サウスゲイト監督の下、信じられないほど激しい競争にもかかわらず、そのポジションを守り続けている。

チャンピオンズリーグでは、ホームでもアウェイでもレアル・マドリー相手に得点を決めた。そしてもちろん、2020-21シーズンには、決勝のマンチェスター・シティー戦でカイ・ハフェルツの決勝点をアシストして優勝に貢献した。

何より、オールド・トラッフォードにやってきた我らが新「背番号7」は、最高レベルで実績のある、本物の血統の持ち主なのだ。ユナイテッドは、今年の初めに24歳になり、これから全盛期を迎える選手を獲得したのだ。

マウントは、チェルシーでは国内外で、イングランド代表ではスリーライオンズがようやくタイトルを争えるようになってきたこの時期に、大きな影響力を発揮してきた。現代的なフットボーラーであり、監督の指示を理解し、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールにかかわらず巧みな動きでチーム全体のプレーをより高い水準に導く。


ユナイテッドがマウントを獲得

 記事

イングランド代表のメイソン・マウントが、マンチェスター・ユナイテッドの今夏最初の加入選手に

オールド・トラッフォードにいるイングランド代表の仲間たちの助けにより、すぐにチームに馴染むだろう。チェルシーほどのクラブですでにプレーした経験を考えれば、心配はほとんどないはずだ。

2016年初めのFAユースカップでマンチェスター・ユナイテッドをノックアウトした強豪チームの一員として得点を決めたとき、あるいは3年前のエミレーツFAカップ準決勝(ウェンブリー)でネットを揺らしたとき、彼が青から赤に変わるとは予想できなかった。

我々は、確かな実力を擁する選手を獲得した。スタンフォード・ブリッジにいた頃と同じように、いや、おそらくはそれ以上に人気が出るに違いない。

本記事の意見は筆者のものであり、必ずしもマンチェスター・ユナイテッド・フットボールクラブの見解を表すものではありません。


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