チームの姿勢を具現化したバイリーとリンデロフ
先週のビジャレアル戦では、マンチェスター・ユナイテッドのディフェンス陣が今季3度目のクリーンシートを達成したが、首位を走るチェルシーとの対戦を前に少々緊張していたとしてもも無理はない。
ユナイテッドがチャンピオンズ・リーグのノックアウト・ステージ進出を決めた同じ夜、ブルーズは同じグループのユヴェントスを4-0で下した。
その前の試合では、アウェイでレスター・シティに3点差をつけて快勝。
率直に言って、チェルシーは質の高い相手と対戦しても、簡単に得点を決めている。そしてファンの間では、西ロンドン遠征にユナイテッド主将のハリー・マグワイアが出場停止で欠場することがわかっていた。
しかし、スタンフォード・ブリッジで見せたパフォーマンスは、センターバックのビクトル・リンデロフとエリック・バイリーに象徴されるように、気持ち、精神、決意に満ちたものだった。
この2人は特に称賛に値する。
バイリーは、今シーズン4試合目の出場で、2021-22プレミアリーグではわずか2度目の出場だった。
前回の試合ではマンチェスター・シティーに苦杯をなめさせられ、オウンゴールを記録。今季のリーグ戦ですでに31ゴールを挙げている欧州王者を相手に、並の選手であれば緊張してしまうかもしれない。
しかしバイリーはチェルシーの猛烈なフォワードとサイドバックを相手に、勇気を存分に発揮して立ち向かった。
序盤、ハキム・ジイェシュにシュートを打たれた。
しかしバイリーは冷静に対応し、その数分後には通常はアレックス・テレスが担当する左サイドバックのポジションに引きずり出されても対応していた。
ボールを持てばアーロン・ワン・ビサカにパスを出して前線を動かし、チャンスがあればバイリー流のドリブルで前に出るなど、積極的なプレーを続けていた。
チェルシー 1-1 ユナイテッド
記事アウェイでのチェルシー戦で勝ち点1を獲得
また、リンデロフはビジャレアル戦での素晴らしいプレーを続け、普段はマグワイアが担当する左サイドのセントラル・ディフェンスを担当。
リンデロフのポジショニングは完璧で、特にルーベン・ロフタス=チークのセンタリングをヘディングではじき返したときは、カウンターで数的優位に立ったときのようだった。
残念ながら、アーロン・ワン・ビサカは不運なPK判定に泣かされ、ユナイテッドは勝ち点3を得ることができなかったが、指揮を執るのマイケル・キャリックは勝ち点獲得に満足しているだろう。
サンチョの攻撃からフレッジ、ネマニャ・マティッチ、スコット・マクトミネイの中盤3人の疲れ知らずのプレーまで、チーム全体にポジティブなパフォーマンスが数多く見られた。
しかし、リンデロフとバイリーは、マグワイアの欠場、チェルシーの戦いぶり、そして最近のリーグ戦の結果など、広い意味で称賛に値する。
間違いなくプレミアリーグ最強のチームを相手に、大釜の中に放り込まれた2人は、21回のタックルと8回のブロックを含むチーム全体の驚異的な守備力を率いた。
センターバックとしてはあまり組んだ回数が少ないにもかかわらず、だ。いずれにしても、選手たちの素晴らしいプレーだった。