サー・ジム「勝利を優先」
サー・ジム・ラトクリフがマンチェスター・ユナイテッドの共同オーナーになってから初めてインタビューに応じ、自身のビジョンを語った。
ロンドンでMUTVのヘレン・エヴァンスとの独占インタビューに応じたユナイテッドサポーターでもあるサー・ジムは、クラブが定期的にトップリーグで優勝争いをすることを期待していると明言した。
さらに男子、女子、アカデミーの各チームにとって勝利が絶対的な優先事項であると主張し、オールド・トラッフォードにその思考を広める強い思いを持っている。
先日、クラブのスタッフに挨拶したときと同じように、率直で、熱意があり、正直な彼は、オールド・トラッフォードに関する計画、サポーターへのメッセージ、イギリスで最も裕福なビジネスマンの一人として金儲けのためにユナイテッドに投資したのではないという宣言などについて語った。
1999年、サー・アレックス・ファーガソンが率いたチームが3冠を達成する瞬間をカンプ・ノウで見届けた者として、ラトクリフは自身の指揮の下、ユナイテッドが国内外での優勝を目指し、再び当時のような高みに戻るよう、クラブを監督する決意を固めている。
率直な野心を持つサー・ジムにとってピッチ内外を問わず、クラブのビジョンは答えやすいものだった。
「ピッチの上では本当にシンプル。我々の唯一の興味は勝つこと、プレミアリーグで戦うこと、チャンピオンズリーグで戦うことだと思う」
「それがマンチェスター・ユナイテッドに携わる上で唯一関心があること。それがマンチェスター・ユナイテッドなんだ。マンチェスター・ユナイテッドは、世界最大で、偉大で、最も有名なフットボールクラブだ」
「だから、常にリーグタイトルとチャンピオンズリーグのタイトルを争っていなければならない。それが自分たちを測る方法なんだ。ピッチの外での期待値という意味では、それは価値観の問題だと思う」
「マンチェスター・ユナイテッドは特定の価値観を支持している。マンチェスター・ユナイテッドにはフットボールのスタイルがある。クラブの行動基準があり、人々はそれを尊重しないといけない。みなさんにも、そうあってもらいたい」
サー・ジムは、勝利の文化はクラブ全体に広がらなければならず、トップチームだけのものであってはならないと強調した。
「シャツの上にマンチェスター・ユナイテッドのバッジを付けているチームは、クラブにとって重要な存在であり、勝って成功する必要がある。だから、彼らはすべてクラブの重要な構成要素なんだ」
ラトクリフはまた、すべてのサポーターがピッチで結果を出すチームを求め、それを要求していることも理解している。聖地オールド・トラッフォードに足を運ぶファン、アウェイに遠征するファン、そしてもちろん、世界中でチームに釘付けになる何百万人ものファンに対する義務がある。すべては成功を収め、トロフィーを獲得することに集約される。
「それがクラブのすべて。ファンの存在が全てなんだ。私たちはクラブの所有者ではない。株主である私や、グレイザー・ファミリーはクラブの所有者ではない。クラブの真の所有者はファンであり、コミュニティであり、私たちはクラブの保護者、あるいは奉仕しているだけにすぎない」
「我々はクラブの所有者ではない。クラブは地域の資産なんだ。マンチェスターに住み、毎週試合を観に行く人々にとって本当に重要なのは、チームが勝利する姿を見ること。それがみなさんにとっての喜びなんだ。私たちはそれを理解している。だから、すべてはファンのためなんだ」