マンチェスター・ユナイテッドは家族的なクラブだ。勝つときも負けるときも、引き分けるときも、みんな一緒。だから、火曜の夜、チャンピオンズリーグのヤングボーイズ戦に敗れたあと、選手たちがジェシー・リンガードを励ました光景にも、驚きはない。
子供のころからの生粋のレッズファンであり、アカデミー卒業でもあるジェシーは、運悪くヤングボーイズの決勝点に絡んでしまった。彼が出したパスがジョルダン・シーバチュにインターセプトされ、そのままダビド・デ・ヘアのゴールを射抜かれた。
失意のリンガードは水曜夜、この結果に消沈していること、そしてユナイテッドでプレーすることをいかに誇りに感じているか、率直な心境を綴ったサポーターへのメッセージを投稿した。
『昨晩は辛かった』という書き出しでジェシーのメッセージは始まった。『ユナイテッドのシャツに袖を通したときはいつも、僕はみんなに、このことがどれほど僕にとって意味のあることかをわかってほしいと願っている。僕は常に、クラブと、仲間と、そして何より、ファンのみんなのためにベストを尽くすと誓って試合に挑む』
『僕は、敗戦に絡んでしまったことについて自分に腹が立っている。どの試合にも負けたくない。でもフットボールではミスも起こりうる。いまはみんなで一丸となって立ち上がるときだ。みんなで力を合わせて、日曜の対戦に挑むよ』
リンガードの誠実なメッセージに、多くのユナイテッドファンやチームメイトが反応した。その中の一人、長年の友でもあるポール・ポグバは『真の成功は、失敗から何度立ち直ったかで測られるんだ。俺たちは強い』とリアクト。
いい時も悪い時も、ソーシャルメディアで仲間を素早くサポートするブルーノ・フェルナンデスも『僕たちは負ける時も勝つ時も一緒だ』と投稿した。
ディオゴ・ダロトもジェシーのメッセージに『いつも一緒だよ。みんな一緒に勝って一緒に負けるんだ』とリアクト。ダビド・デ・ヘアやアレックス・テレス、タヒス・チョン、フアン・マタらもコメントした。
頭をポジティブに切り替えて、リンガードは日曜のプレミアリーグ、対ウェストハム戦に臨む。彼が昨シーズンの後半戦、期限付きで在籍していたクラブだ。
その間ジェシーは大きな成功をおさめ、ユナイテッドに戻ってからも、彼の姿勢やパフォーマンスは、オーレ・グンナー・スールシャール監督から称賛されていた。
プレシーズンでも素晴らしい状態を維持していたが、開幕戦のリーズ戦はCOVID-19の陽性反応が出たため出場できなかった。
サウザンプトン戦のあとは、イングランド代表でのアンドラ戦で2点をマーク。リーグ戦再開後はニューカッスル戦で4点目を決め、4-1での快勝に寄与した。
ジェシー、ユナイテッドのみんなは、君の後ろにいる。そして君がプレーする姿を見るのを、楽しみにしている。