クリスチアーノ・ロナウドは、マンチェスター・ユナイテッド復帰戦を彼らしい方法で飾った。オールド・トラッフォードでいきなりの2ゴール。そしてユナイテは、ニューカッスル・ユナイテッドを相手に4-1で快勝した。
ハーフタイム直前にロナウドが放った一撃は、屈強なニューカッスルに苦しめられていたユナイテッドにとって、まさに必要な得点だった。
開幕3試合でゴールを量産してきたメイソン・グリーンウッドが右サイドからシュートを放つと、ゴールキーパーのフレディ・ウッドマンはこれを抑えきれず、詰めていたロナウドがこのチャンスをものにしてオールド・トラフォードを沸かせた。
だが、ニューカッスルもそう易々とロナウドの引き立て役になるわけもなく、56分にはハビエル・マンキージョのゴールで追いつく。しかしそのわずか6分後、我らが7番が歓喜に沸くストレトフォード・エンドで役者の違いを見せつけた。
さらに、残り10分にはブルーノ・フェルナンデスが追加点、そして試合終了間際には交代出場のジェシー・リンガードが駄目押しのゴールを叩き込んだ。
前半 - ロナウドが先制
オールド・トラッフォードでは、彼が最後にトンネルから出てきたとき、歓声が沸き起こった。
試合開始から5分、ロナウドは同じポルトガル出身のフェルナンデスからのパスをボックス内で受けたが、ボールはディフェンダーに弾かれてしまい、チャンスを逃してしまう。
ロナウドがボールを持つたびに期待が高まり、10分には左サイドで躍動するジェイドン・サンチョとのパス交換から狙いを定めたがサイドネットを揺らすにとどまった。
19分にはルーク・ショーのコーナーキックからホームデビューを果たしたラファエル・ヴァランヌがヘディングシュートのチャンスを得たが、惜しくも枠を外す。ブルーノは、自陣内からデイヴィッド・ベッカムを彷彿させるロングシュートを狙うもバーを越す。そしてサンチョ、ロナウドとの連携からシュートを放ったが、ワイド。
ニューカッスルは頑強なチームだ。確かにユナイテッドがボールを支配し、攻め続けていた。クリスチアーノがゴールをこじ開けるまでは、フラストレーションが溜まる一方だった。前半追加タイム、グリーンウッドが放ったシュートはウッドマンに阻まれたが、ゴール前に詰めていたロナウドが押し込み、先制して前半を折り返した。この歴史的な瞬間に、オールド・トラッフォードは大歓声で華を添えた。
後半 - ポルトガルデュオのマジック
後半は、前半と同様にユナイテッドが主導権を握るも、チャンスをものにできなかった。そして、後半開始からも戦う姿勢を見せていたニューカッスルが、56分に同点に追いついた。
シャラン・クラークが自陣から前進し、アラン・サン・マクシマンにボールを預け、マンキージョがゴールに押し込んだ。
しかし、そのわずか6分後、ロナウドが再びゴールを決めたのだ!
ショーがゴールに向かって疾走し、エリア内のロナウドにパス。もちろん、彼が1対1でミスを犯すわけがなく、再びオールド・トラッフォードは大騒ぎとなった。
67分、ジョエリントンにシュートを打たれたものの、ダビド・デ・ヘアが見事にはじき返してピンチを防ぐ。
追加点が欲しい80分、ユナイテッドは見事にこれを遂行。デ・ヘアからの素晴らしいロングフィードを受けたグリーンウッドは、ポグバにパス。ポグバが25ヤード先のフェルナンデスを見つけると、数秒のうちにボールはゴールの隅に吸い込まれていった。
そして4点目は、交代出場のアンソニー・マルシャルがダミーになってリンガードがポグバからボールを受け、狙いを定めてゴールをマーク。まさに、ユナイテッドファンにとって忘れられない試合となった。
試合情報
ユナイテッド:デ・ヘア;ワン・ビサカ、ヴァランヌ、マグワイア(C)、ショー;ポグバ、マティッチ;グリーンウッド(85分にマルシャルと交代)、フェルナンデス(85分にファン・デ・ベークと交代)、サンチョ(66分にリンガードと交代);ロナウド
出場機会のなかったサブ:ヒートン、リンデロフ、バイリー、ダロト、フレッジ、マタ
得点:ロナウド( 45+2、62分)フェルナンデス(80分)、リンガード(90+2分)
イエローカード:ポグバ
ニューカッスル:ウッドマン、クラーク(84分にルイスと交代)、ラッセルズ、ヘイデン、マンキージョ(77分にマーフィーと交代)、リッチ��、ロングスタッフ、ウィロック(86分にヘンドリックと交代)、アルミロン、ジョエリントン、サン・マクシマン
出場機会のなかったサブ:ダーロウ、シェア、クラフト、ゲイル、フェルナンデス、ホワイト
得点:マンキージョ(56分)