スコット・マクトミネイが前半に決めたゴールにより、マンチェスター・ユナイテッドがワトフォードを1-0で下してエミレーツFAカップ4回戦に進出した。
前半のみキャプテンマークを巻いたマクトミネイは、開始5分にオールド・トラッフォードでゴールネットを揺らした。
対するホーネッツは、シスコ・ムニョス監督就任からわずか3試合目ながらも闘志を前面に押し出すプレーを展開。
オーレ・グンナー・スールシャール監督は、ミッドウィークに開催されたマンチェスター・シティーとのカラバオカップ準決勝から9選手を変更。マクトミネイの先制点後は大きな動きも見られなかったものの、ユナイテッドは4回戦に駒を進めている。
4回戦の組み合わせ抽選は、11日(月)に行われる。
前半 - マクトミネイのヘディングで先制
ラインナップは大幅に変更されたが、ユナイテッドは試合開始から積極的に攻めた。そして、たった5分でキャプテンのマクトミネイが先制点を決めた。
先月のリーズ戦(プレミアリーグ)のように序盤に連続ゴールを決めたわけではなかったとはいえ、試合開始からマクトミネイは気合十分だった。アレックス・テレスのコーナーキックを頭で合わせたボールは、ワトフォードのゴールキーパー、ダニエル・ベヒマンが守るゴールネットを揺らした。
失点後も挫けなかったワトフォードの攻めに対しては、アクセル・トゥアンゼベが立ちはだかる。アダム・マジーナのシュートをゴールラインすれすれの位置ではじき返してピンチを脱する。
19分には再びテレスのコーナーキックからチャンスメーク。今度はエリック・バイリーが頭で合わせたが、わずかに枠を外す。
ワトフォードも、イスマイラ・サールがテレスをかわして前に出るも、ユナイテッドがクリアー。32分にはディフェンダーがワトフォードのシュートをブロックして阻止。この時ワトフォードはバイリーのハンドをアピールするも、主審のアンドリュー・マドレーは認めず、VARも主審の判定を支持した。
前半の終盤になって攻撃のリズムを取り戻したユナイテッドは、ドニー・ファン・デ・ベークとフアン・マタの好連携からメイソン・グリーンウッドがシュートを放つもセーブされる。
前半は心配されるケースが発生して終了することに。ディーン・ヘンダーソンがパンチングでボールをはじき返した際、勢い余って膝がバイリーの頭部に入ってしまった。ふらつくバイリーはユナイテッドのメディカルスタッフに支えられながらピッチを後にし、ハリー・マグワイアが急遽出場した。
後半 - チャンスは限定的ながら勝ち上がり
後半はワトフォードの攻めを受ける立場になったユナイテッドは、防戦が続いた。
スールシャール監督は、流れを変えるため68分にダニエル・ジェームズとグリーンウッドを下げ、マーカス・ラッシュフォードとアントニー・マルシャルを投入。
しかし、インパクトのあるプレーをしたのは劣勢のワトフォードだった。交代出場のケン・セマが72分に浮かせたシュートを放ったが、わずかにポストを越した。
チャンスの数はマグワイアのヘディング、ラッシュフォードのシュート程度に限られてしまったが、次のラウンド進出を決めている。
試合情報
ユナイテッド:ヘンダーソン、ウィリアムズ、トゥアンゼベ、バイリー(45+4分にマグワイアと交代)、テレス、マクトミネイ、ファン・デ・ベーク、マタ、リンガード(79分にマティッチと交代)、ジェームズ(68分にラッシュフォードと交代)、グリーンウッド (68分にマルシャルと交代)
出場機会のなかったサブ:デ・ヘア、ワン・ビサカ、フレッジ、フェルナンデス、イガロ
得点:マクトミネイ(5分)
イエローカード:トゥアンゼベ、テレス
ワトフォード:ベヒマン、ナバロ、シエルラルタ、トロースト=エコング(76分にウィルモットと交代)、マジーナ(57分にエヌガキアと交代)、サール(57分にセマと交代)、チャロバー(83分にフィリップスと交代)、ヒューズ、ツィンカーナーゲル(76分にハングボと交代)、ジョアン・ペドロ、グレイ
出場機会のなかったサブ:フォスター、ダルビー、バレット、クリッチロウ
イエローカード:サール