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ユナイテッド4-1ニューカッスル

プレミアリーグ│2017年11月18日│オールド・トラッフォード│観衆:7万5035人│得点:マルシャル(37分)、スモーリング(45+1分)、ポグバ(54分)、ルカク(70分);ゲイル(14分)

オールド・トラッフォードでのナイトゲームは、復帰したポール・ポグバが1ゴール、1アシストの大活躍を見せ、マンチェスター・ユナイテッドがビハインドの状況から逆転し、4-1で勝利を収めた。

試合前、ジョゼ・モウリーニョ監督は、9月12日に行なわれたUEFAチャンピオンズリーグ・グループA、バーゼル戦で負傷したポグバの影響力が大きいと話していた。試合は、ニューカッスルがドワイト・ゲイルのゴールで先制したが、ユナイテッドはポグバのアシストからアントニー・マルシャルが同点ゴールを決め、前半終了間際にはアシュリー・ヤングのクロスをクリス・スモーリングが頭で押し込み逆転。後半にはポグバのゴールでリードを広げると、最後はルカクが8試合ぶりの得点を決めて勝負あり。試合終盤にはズラタン・イブラヒモヴィッチも出場し、オールド・トラッフォードが大歓声で出迎える場面も見られた。

ポグバとイブラヒモヴィッチに加えて、長期欠場していたマルコス・ロホも戦列復帰し、今節のメンバーに加わった。
最初の決定機は、アントニオ・バレンシアを起点としたもので、右サイドからの低いクロスにルカクが合わせたが、枠をとらえられない。

この試合開始まで、ユナイテッドは欧州5大リーグの中で今季ホームゲームで唯一無失点を維持していたクラブだったが、ニューカッスルに先手を奪われる形で今季ホーム初失点を献上してしまう。デアンドレ・イェドリンが左サイドのアシュリー・ヤングを振り切り、マイナスのクロスにゲイルが反応。これに対応したビクトル・リンデロフだったが足を滑らせてしまい、ゲイルの低いシュートが決まった。

その5分後、再びゲイルに際どいシュートを打たれたユナイテッドが、徐々に目を覚まし始める。リンデロフがボールを持って上がり、ゴール前にクロスを供給。これにルカクが頭で合わせたが、わずかにバーを越える。

前に出続けたユナイテッドは、ポグバの絶妙なクロスをマルシャルがヘディングシュートで押し込んで同点に追いつくと、前半終了直前、ヤングがファーサイドを狙って上げたクロスをスモーリングがヘディングでフィニッシュさせ、前半の間に逆転に成功する。
ニューカッスルもアイザック・ヘイデンがシュートを放つもダビド・デ・ヘアが対応。さらにマット・リッチーがリバウンドしたボールに合わせたシュートがゲイルにディフレクトして肝を冷やしたが、枠内には飛ばなかった。

4-1で勝利した試合ハイライトをチェック

後半からパフォーマンスレベルを上げたユナイテッドが勝負を決めるまでには、さほど時間がかからなかった。カウンターからルカクがクロスをゴール前に上げると、それを受けたラッシュフォードがポグバの位置を把握してヘディングで落とし、復帰したポグバがフィニッシュ、という流れで3点目をゲット。

ニューカッスルはマーフィーがミドルシュートを狙うが、デ・ヘアがフライングセーブで対応。ポグバが70分にピッチを去り、スタンディングオベーションで称えられた直後、ベルギー代表の歴代最多得点記録を更新したばかりのルカクが待望のゴールを決める。フアン・マタとのワンツーでインサイドに切り込んだルカクは、エリオットが守るゴールに強烈なシュートを蹴り込んだ。

この日2度目のスタンディングオベーションが起こったのは、ユナイテッドの10番を受け継いだイブラヒモヴィッチがピッチに入った時だった。残り13分の時点でマルシャルと交代したイブラヒモヴィッチは、ポグバのポジションに入り、ボールを前線に供給。また、終了間際にはゴール前でアクロバティックなボレーシュートも見せたが、エリオットに阻まれた。

先制こそ許したものの、ほぼ完璧な内容で勝ち点3を獲得したユナイテッドは、これでオールド・トラッフォードでは37試合連続無敗を守った。だが、この日の主役は、復帰戦で勝利に貢献したポグバだったことは明らかだ。

ラインナップ
ユナイテッド:デ・ヘア、バレンシア(キャプテン)、リンデロフ、スモーリング、ヤング、マティッチ、ポグバ(70分にフェライニと交代)、マタ(83分にエレーラと交代)、ラッシ���フォード、マルシャル(77分にイブラヒモヴィッチと交代)、ルカク

出場機会のなかったサブ:ロメロ、ロホ、ショー、リンガード

イエローカード:スモーリング

ニューカッスル:エリオット、イェドリン、ルジュン、クラーク、マンキージョ、リッチー(66分にアーロンズと交代)、ヘイデン、シェルヴィー(キャプテン)、マーフィー、ゲイル(77分にディアメと交代)、ホセル(72分にミトロヴィッチと交代)

出場機会のなかったサブ:ダーロウ、ゴメス、ムベンバ、ペレス

イエローカード:ヘイデン

注目ポイント

ポグバが復帰戦で大活躍
最高のクロスとゴールにより、不運なケガで離脱する前の地点に戻ってきた。得点に絡んだほかにも、ポグバは中盤を支配し、最近の試合で見られなかった運動量をチームに与えた。70分に交代した際には、スタンディングオベーションを受けた。

新10番が降臨
今節で復帰したビッグネームは、ポグバだけではない。ズラタン・イブラヒモヴィッチが、77分にマルシャルに代わりピッチに入ると、大歓声が彼の復帰を喜んだ。ルカクとラッシュフォードの後方でボールに触れるたびにスタンドが沸き、あらゆる形で影響を与えていた。おかえりなさい、ズラタン!

次戦は?
水曜日にはスイスでのUEFAチャンピオンズリーグ戦が行なわれ、バーゼルと対戦する(日本時間22日 4:45開始)。ユナイテッドは、勝ち点1以上でノックアウトステージへの勝ち上がりが決まる。