クリスチアーノ・ロナウドの見事なハットトリックにより、マンチェスター・ユナイテッドはオールド・トラッフォードで行われたトッテナムとのプレミアリーグで3-2の勝利を収めた。
ユナイテッドは前半にCR7の2ゴールで、トップ4の座を狙うスパーズを睨みつけた。
しかし、45分にハリー・ケインのゴールで追いつかれ、後半にはハリー・マグワイアのオウンゴールで再び同点という状況になってしまう。
しかし、ロナウドによるワンマン・スーパースター・ゴールショーはまだ終わっておらず、残り9分にヘディングで勝ち越しゴールを決めた。
前半-ロナウドのダブルでリード
試合は、両チームが前方、斜め、後方へと動き回り、相手の隙を突くチェスマッチのような展開となった。しかし、決定打が出るまでそれほど長くはかからなかった。
ロナウドが序盤に放ったスナップショットがエリック・ダイアーの腕に当たって潰れたが、PKのアピールは無効となり、我らがストライカーを驚かせた。
12分、ロナウドはフレッジからのフリックをおさえてコントロール後、トッテナムゴールのウーゴ・ロリスが触れることのできないほどのクリーンヒットを放った。
16分には、ポール・ポグバがロドリゴ・ベンタンクールにダミーを使ってターンし、観客を沸かせたが、シュートは枠を外れる。それでも攻勢だったのはユナイテッドだった。スパーズは、ベン・デイヴィスがユナイテッドのディフェンスの裏に抜け出し、ダビド・デ・へアの隙をついたが、副審によって正しく旗が上げられた。
26分、ソン・フンミンのコーナーからファーポストでダイアーがヘディングシュートを放つが、警戒していたディオゴ・ダロトがライン上でクリアー。この試合は、トップ4争いに向けた重要な一戦だった。
35分にスパーズが同点に追いつく。ユナイテッドが壁に当たったダイアーのフリーキックを適切にクリアーできなかった後、デヤン・クルセフスキのクロスがアレックス・テレスの腕に当たり、主審のジョナサン・モスがPKを宣告。
ユナイテッドの抗議も虚しく、ケインはストレトフォード・エンドの前でPKを叩き込み、1-1とした。
その3分後、ジャドン・サンチョのクロスをロナウドが蹴り込み勝ち越し。スパーズはサンチョがオフサイドだったと主張して激怒したが、VARチェックの後、ロナウドの2点目は得点と認められ、ユナイテッドは2-1のリードを得た。
後半 - ロナウドのハットで勝利
同点に追いつきたいスパーズは、60分にソンが右足でシュートを放つも、デ・ヘアのポストをかすめるにとどまった。
66分、ようやく攻撃に転じられたロナウドのシュートがロリスにセーブされる。
その2分後、マーカス・ラッシュフォードに代わってアンソニー・エランガを投入。ラルフ・ラングニック暫定監督は、72分にビクトル・リンデロフを送り込む準備を整えていた。だが、スパーズが右から左へスイッチしてレギロンのクロスをセットすると、6ヤードエリア内に侵入した危険なクロスをブロックしようとしたマグワイアが不運にも自陣のネットを揺らしてしまい、2-2の同点に追いつかれてしまう。
76分、ロナウドが再びシュートを放つが、ロリスがこれを弾く。
スパーズのアントニオ・コンテ監督はクルセフスキに代えてルーカス・モウラを、ラングニック監督はマティッチに代えてエディンソン・カバーニをピッチに送る。
そして、興奮のフィナーレとなると予想された通りの劇的な瞬間が訪れることになる。カバーニがインパクトを与える前に、ロナウドが再びゴールを決めたのだ。
81分、テレスからのコーナーキックにロナウドが頭で合わせ、ハットトリックを達成。その後、ロナウドはリンデロフと交代で退場し、ヒーローはスタンディングオベーションに包まれステージを後にした。
後半、スパーズが3度目の正直を果たそうとしたが、ユナイテッドがリードを死守して勝利を収めた。
試合情報
ユナイテッド:デ・へア;ダロト、ヴァランヌ、マグワイア(c)、テレス;マティッチ、フレッジ、ポグバ;ラッシュフォード(68分にエランガと交代)、ロナウド(85分にリンデロフと交代)、サンチョ
出場機会のなかったサブ:ヘンダーソン、バイリー、ジョーンズ、ワン・ビサカ、リンガード、マタ
得点:ロナウド(12、38、81分)
イエローカード:フレッジ、ポグバ
スパーズ:ロリス、ドハーティ、ロメロ、ダイアー、デイヴィス(85分にベルフワインと交代)、レギロン、ホイビュルク、ベンタンクール(85分にウィンクスと交代)、クルセフスキ(75分にモウラと交代)、ソン、ケイン
出場機会のなかったサブ:ゴッリーニ、サンチェス、エメルソン・ロイヤル、ロドン、ホワイト、スカーレット
得点:ケイン(35分 PK)、マグワイア(72分、オウンゴール)
イエローカード:ダイアー