ワン・ビサカの5季目の躍進に期待
アーロン・ワン・ビサカが、クリスタル・パレスからの移籍を完了してマンチェスター・ユナイテッドの選手となったのは、ちょうど4年前のことだ(6月29日)。
それから全コンペティション合わせてアーロンは160試合に出場。その傑出した守備力は、ユナイテッドのバックラインを構成する信頼できるメンバーとしての評判を確固たるものにしている。
2022-23シーズンの序盤は欠場したが、25歳のアーロンは、後半戦にはエリック・テン・ハフ監督の中心選手としての地位を確立した。
ワン・ビサカがプレミアリーグ屈指の右サイドの猛者を黙らせるシーンは、誰もが見慣れた光景となった。ユナイテッドがリーグ戦終盤の10試合で5度のクリーンシートを達成した際にも、我らが29番は大活躍だった。
さらにさかのぼって、1月のマンチェスター・シティー戦での彼の素晴らしいパフォーマンスを記憶しているファンも多いことだろう。疲れ知らずの運動量と目を見張るようなボール運びは、シティーを2-1で下しての勝利に大きく貢献した。
さらにアウェイでのパレス戦では、得点は確実、と思われた元チームメイトのウィルフリード・ザハの終盤の飛び出しを見事に単独で阻止した。
テン・ハフの指導の下、ワン・ビサカはピッチの両端で威力を発揮する選手へと成長。監督もその成長ぶりに満足し、
「シーズン中には多くの選手が成長したが、彼もまた、大きく成長した」と5月に語っている。
「それが監督やコーチングスタッフの仕事のひとつであるから、それが実践できたことに非常に満足している」。
2023-24シーズンは、テン・ハフ体制の2年目となる。同じく右サイドバックのディオゴ・ダロトとは、ふたたび厳しいポジション争いが繰り広げられることになるだろう。
ユナイテッドのプレシーズンは間近に迫っている。レッズが待望のチャンピオンズリーグ復帰に向けて準備を進める中、アーロンが昨シーズンの成長からさらにどのように上積みしていくのか楽しみだ。