9月の月間ベストゴール発表
ブラジル人左サイドバックのアレックス・テレスが、UEFAチャンピオンズリーグのビジャレアル戦で決めたゴールが、マンチェスター・ユナイテッドの2021年9月の月間ベストゴールに選ばれた。
第一印象を決めるチャンスは二度とない、という格言どおり、28歳のDFは、華麗なシュートで自らのユナイテッド初ゴールを飾った。それは、パリ・サンジェルマン戦でのデビュー戦同様、鮮烈な印象を残すものとなった。
テレスのこの一撃は、12のゴールシーンから、ブルーノ・フェルナンデスやクリスティアーノ・ロナウドが決めた決勝打をしのぎ、圧倒的な票を集めた。
これはテレスが1年以上前にユナイテッドに入団して以来初の受賞で、ゴールの質と重要性の、両方を満たすものだった。
チャンピオンズリーグ・グループリーグ初戦のヤングボーイズ戦で敗戦を喫したユナイテッドは、2戦目でも、ウナイ・エメリ率いるチーム相手に1-0とリードを許していた。
この試合に敗れたらグループFの最下位に転落し、その後はアタランタとビジャレアルとのアウェー2連戦、という厳しい状況が待ち構えていた。
そんな中、ブルーノのフリーキックがペナルティエリアのコーナー付近にいたテレスをとらえた。
ブルーノのパスはピンポイントとまではいかなかったが、アレックスはうまく体の向きを合わせて、落ち着いてシュート体勢に入った。
左足を勢いよく振り抜くと、彼の放ったボールはゴール前の群衆の合間を矢のごとくすり抜け、ビジャレアルのゴールを守るGKヘロニモ・ルジの反応を許さずネットに突き刺さった。その瞬間、ストレトフォード・エンドを熱狂が包んだ。
ユナイテッドはその後ロナウドの得点で、2-1で逆転勝利をおさめた。しかしレッド・アーミーにとって、戦局を覆したアレックスの同点打は忘れ難いものとなった。
テレスのシュートは全体の49%もの票を獲得。ブルーノがニューカッスル戦で決めたロングボレーやジェシー・リンガードのウェストハム戦での決勝ゴールを大きく突き放してのウィナーとなった。
以下は投票結果だ。
月間ゴール賞 投票結果
アレックス・テレス(対ビジャレアル戦) 49%
ブルーノ・フェルナンデス(対ニューカッスル戦) 14%
ジェシー・リンガード(対ウェストハム戦) 14%
クリスティアーノ・ロナウド(対ニューカッスル戦、2点目) 11%
クリスティアーノ・ロナウド(対ヤングボーイズ戦) 3%