ユナイテッド

アマド「不可能なんてない」

金曜日 24 3月 2023 10:15

サンダーランドへの期限付き移籍中に活躍しているアマドは、今シーズンの個人目標達成に向け順調に歩みを進めている。

先週末のルートン・タウン戦では、ファウルを受けて得たPKを冷静に決め、チャンピオンシップで9点目をあげた。

そして、もう一つの目標であるブラックキャッツのプレミアリーグ昇格をあきらめるつもりはない。

ヨーロッパで最も競争の激しいリーグのひとつで自分の力を試す機会を得たことで、20歳のアマドは、個人としても多くの点で成長した。身体的に逞しくなっただけでなく、自分を受け入れてくれたクラブ、監督、サポーターから多くを学び、成熟したと感じている。

動画
アマドがチャンピオンシップで決めているゴールをチェック(サンダーランド公式提供)

アマドは、昨シーズン期限付きで所属したレンジャーズで自分の本領を発揮できなかったと感じているが、サンダーランドではその天性のスキルを発揮するだけでなく、トニー・モウブレイ監督の下で攻撃陣に欠かせない存在となった。サポーターは、彼をすぐに理解し、そのプレーに魅了された。

アマドは「ここに来てから、全試合に出場しているので、より自信がついたと思う。監督もスタッフも僕を信頼してくれているし、このことは来シーズンに大いに役立つと思う」とMUTVに語っている。「来年が自分にとって良いシーズンになることを願っているよ」

「ローン移籍する選手は、出場時間を確保しないといけない。そして出場する試合が増えれば、それが成長に繋がる。自信もつく。ここに来てから、最初はあまりプレーしていなかったけれど、レギュラーとしてプレーするようになり、そこからすべてが始まったと思う」

「そして、先ほども言ったように、この期限付き移籍は来シーズンのために役立つと思う」

アマドは、体格の面でも成長した。ブラックキャッツの本拠地でトレーニングする彼の姿は、より筋肉質で、たくましく見えた。昨年末の3試合連続得点は、彼がいかに適応しているかを示すもので、12月のチャンピオンシップ月間最優秀若手選手賞を受賞するにふさわしいものだった。

「マンチェスター・ユナイテッドに来たとき、僕は少し細身だった」と彼は振り返る。「でも、今は、家にいてあまりやることがないときでも、ジムでたくさん体を動かしているんだ。イングランドのリーグでプレーするためには、できる限りのことをしなければならない」

「チャンピオンシップでは、非常にフィジカルな選手が多いチームと対戦してきたけれど、必ずしもフィジカルに左右されるゲームではないと思う。技術的な能力があり、速くプレーする能力があれば、フィジカルはそれほど重要ではないと思う。それでも、ディフェンダーと対戦するためには強い身体が重要。ただ、違いを生み出すことができる知的な選手であれば、身体を大きくする必要性は低いと思う」

「僕は(12月の)月間最優秀若手選手にも選ばれた。とても嬉しかった。この調子で、今シーズンの残り試合でもいいプレーをしたい」

アマドは、サンダーランドの右サイドでパトリック・ロバーツと見事な関係を築いており、フットボールに関して成熟させてくれたクラブのサポートに感謝している。

モウブレイのチームはプレーオフ圏内から勝ち点7差の11位につけており、今月最終日の金曜夜には、首位バーンリーとの対戦が控えている。

「今シーズンが非常に厳しいことは分かっている。難しいリーグだけど、チームには試合で違いを生み出せる素晴らしい選手がいると思う」とアマドは言う。

「チームには優秀な選手がたくさんいる。パトリック・ロバーツと一緒にプレーしていると、いい気分になれるんだ。ファンはとてもいい人たち��かり。ホームでもアウェイでも、毎試合応援してくれるし、自信とエネルギーを与えてくれる。これは僕たちにとって重要なこと」

「このクラブには大きな歴史がある。以前はプレミアリーグでプレーしていたし、プレミアリーグに昇格したい。スタッフ、クラブ、選手たちはが僕に大きな信頼を寄せてくれているので、クラブからの信頼に応えるべく、ピッチでベストを尽くす」

「シーズン当初、ここでの目標は10ゴールを決めることだった。今はもっとゴールを決めたいと思っている。でも、もうひとつの目標は、このチームをプレミアリーグに導くこと。難しいことは分かっているけど、不可能はないといつも自分に言い聞かせているんだ」

アマドは最近、経験豊富なモウブレイ監督の判断により、数試合出番がなかった。監督は、疲労が蓄積しているアマドが怪我をする恐れがあることを察知していた。この過酷なスケジュールに関しては本人も認めていたが、克服したい課題であるとも話している。

「これだけ多くの試合をこなすのは大変なことだ」と、アマド。「でも、僕はプレーするためにここに来たのであって、言い訳をするために来たのではないんだ」

ルートン戦でのインパクトのある復帰は、クラブによるコディション管理が上手くいったことの証だ。

彼が言うように、不可能はない。この才能あふれる若手が、2022-23シーズンの残り試合でどんな活躍を見せるのか、注目したい。

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