基本に立ち返ったラッシュフォード
マンチェスター・ユナイテッドの伝説的ストライカー、アンディ・コールは、ゴールを決めることについてよく理解している。
1995年に加入した元9番は、ドワイト・ヨークとの破壊的なパートナーシップにより、ユナイテッドに多くのゴールとトロフィーをもたらし、クラブの成功に欠かせない存在だった。
土曜日のレジェンド・オブ・ザ・ノース第2戦では、第1戦でブライアン・ロブソンの得点をアシストした時と同様に、コールがアンディ・リッチーをサポートした。元ストライカーは、マーカス・ラッシュフォードの現在の調子について、こう述べた。
「ラッシュフォードがうまくいっているのを見るのはいいこと。彼は自信を取り戻し、ゴールを決めている。彼は本当に満足していると思う」
「どのポジションで使われるかはわからないが、彼が今季のマンチェスター・ユナイテッドを前進させ、トップ4で終われれば嬉しい」
今シーズン、アントニー・マルシャルの負傷に伴い、ラッシュフォードは見事に前線をリードし、対戦相手にとって頭痛の種となっている。
シーズン序盤の好調ぶりは、9月のプレミアリーグ月間最優秀選手賞にノミネートされたほどで、アーセナル戦では2ゴール1アシストの活躍を見せた。
コールは、今シーズンのマーカスの活躍の背景には、ストライカーとしての基本に立ち返ったことがあると信じている。
「マーカスがトップチームに入ってから、相手の裏を狙い、対戦相手の陣形を引き伸ばしている姿を見るのは初めてだ。昨シーズンは、その長所が見られなかったように思う」
「彼がファーストチームに昇格したばかりの頃と今のプレーを比べれば、誰もが『あれが昔のマーカス・ラッシュフォードだ』と言うだろうね」
「今のプレーを続ければ、ゴールを決められるだろう」
ラッシュフォードは、ガレス・サウスゲート監督が率いるイングランド代表メンバーの一角を担っていたが、負傷によりスリーライオンズのUEFAネーションズリーグのイタリア戦とドイツ戦を欠場した。
しかしコールは、サウスゲイト監督による今回の判断にかかわらず、ラッシュフォードは冬のワールドカップまでにカタール行きの飛行機に乗る権利を主張することができると考えている。
「(イングランド代表としてカタールでプレーできると)信じている。でも、ワールドカップのメンバーについて話を聞ける人物は、彼(サウスゲイト)だけだ」
「選手にとって大事なのはクラブでのプレー。クラブでうまくやれれば、常にチャンスはある」