ユナイテッド

ブルーノ「ここがホーム」

金曜日 01 4月 2022 12:40

ブルーノ・フェルナンデスは、オールド・トラッフォードでの新契約にサインした際、マンチェスター・ユナイテッドが自分のホームのように感じられると語った。

金曜日の朝、2020年1月にスポルティングからユナイテッドに移籍したポルトガル人MFが、クラブとの新契約にサインしたことが発表された。

新契約の期間は2026年6月までで、さらに1年間の延長オプションがつけられている。新契約を結んだフェルナンデスは、MUTVのスチュワート・ガードナーに、なぜユナイテッドへの残留を熱望したのか、ファンへの思い、ユナイテッドの選手としてタイトルを獲得することへの思いなどを語った。

そのインタビューの全文を以下に掲載する。

ブルーノ、新契約おめでとう! ユナイテッドで長期的な将来を築けるようになった今の気持ちは?
本当に幸せ。このクラブで良い時間を過ごせているし、加入初日に言ったように、夢が叶った。今も夢を見ているような気持ち。このクラブでの最後の日まで、僕にとって夢であり続ける。だから、最後の日がやって来る日が延びて、クラブにいる時間が長くなって、楽しみながら、夢を見続けることができるのはうれしい。

ポルトガル代表としてワールドカップの出場権を獲得し、さらに契約延長のニュースもあり、あなたにとってこの1週間はどんな1週間だったでしょうか...。
代表チームで力を尽くすのはとても大事なことで、他のこととも異なる。1週間前に新契約を結ぶこともできたけれど、クラブには代表チームに集中したいと伝えたし、そのあとでも時間があると伝えた。長期の契約にもかかわらず、クラブがすぐに契約を結んでくれたことは僕に対する信頼の表れであり、僕にとって重要なポイントであることは明らか。このことは、僕がクラブにとっていかに重要な存在であるか、そしてクラブが僕をいかに重要だと感じているかを示している。僕の自信はますます高まっている。もちろん、これまでよりずっと良い結果を出さなければならないと思っている。

このクラブは、もはや第二の故郷のようなものでしょうか?
僕にとって、今は自分のホームのよう。ここが自分のホームだと感じているし、そうでなければならない。ここで、僕は自分の夢を生きているし、このクラブの一員でいる瞬間をずっと考えてきたから、今ここにいられるんだ。僕にとって初めてホームと感じるクラブだと考えないといけない。

これまでのユナイテッドでの生活で、最も楽しかったことは何ですか?
繰り返しになるけれど、これは子供の頃からの夢で、プレミアリーグでプレーすることを夢見ていた。クラブでは良いことも悪いこともあるけれど、人生というのは難しいもので、時には思い通りにならないこともある。

これからも素晴らしい試合や思い出があると思いますが、マンチェスター・ユナイテッドでの最初の数年間で、特に印象に残っている試合はありますか?
最初の試合は常に重要。選手、スタッフ、クラブ全体、そして何よりファンからの信頼をすぐに感じることができた。到着して2日後に最初の試合があり、ファンが自分の歌を歌ってくれた。これは、おそらくあまり多くの選手には起こらない特別なこと。到着して、自分の夢が叶ったことを自覚しないといけない。そして周囲からの期待も理解しないといけない。たくさんの良い思い出があるけれど、初ゴールを決めたワトフォード戦で、ファンが自分の名前を歌ってくれた体験は特別だった。

あなたの家族はここにいて、明らかにあなたをサポートしています。
僕より喜んでいるのは娘。学校に通い始め、友達もできて、今この瞬間も幸せそうにしている。選手として、時には家族に、子供たちに、ひとつの場所に長くいる安定した生活を与えてあげられないことがあると思う。そうした生活を与えてあげられるのも新契約にサインした理由の一つでもあるし、僕にとっても、家族にとっても特別な場所だから。生活を続けていく上でも、子供の幸せのためにも完璧な場所だと思った。子供達が喜んでくれるのが、僕と妻にとって一番大切。

チームの一員としてのブルーノは、今シーズンを最高の形で終え、ファンに感動を与え、来シーズンに向けて勢いをつけることについてどう考えていますか?
それが今もっとも重要なこと。これまでの努力が十分ではなかったということを理解しないといけない。このクラブの基準、選手たちの基準はもっと高くなければならない。でも、今の僕たちにできることは、毎試合勝ちに行くこと。毎試合勝つこと。クラブのためにまだ戦っていることをファンに見せること。今シーズントロフィーを掲げることができないと分かっていても、まだベストを尽くすこと。ファンの存在は、僕たちが最後まで戦うことに値する。

選手たちは残りのシーズンやチャンピオンズリーグへの出場権獲得についてどのように話しているのでしょう?
チャンピオンズリーグ出場は、僕らにとっても重要。でも、僕らにとって一番大事なことは、目の前のレスター戦のことを考え始めることだ。タフな試合になるだろうし、僕らにとって一番大事なことは、自分たちの試合について考えることで、ライバル云々ではなく、自分たちの仕事をすれば結果がついて来る。もし、自分たちの仕事がうまくいって、運悪く順位が上がらなかったとしても、シーズン途中には今の位置にたどり着けないと思われるくらい悪い時期もあったわけだから、今できることはシーズン終了まで残りの試合で勝つこと。

今おっしゃっていたように、レスターとの試合も含めて今季は残り9試合ですが、まだ目標を達成できると感じていますか?
いつも(最後まで)信じている。このクラブに来てから、僕のメンタリティーはそう変わった。数学的に不可能になったら仕方がない。でも、それまではベストを尽くす。先ほども言ったように、リーグ優勝は無理だとわかっているので、目標はチャンピオンズリーグ出場圏内で終えること。

自力で叶わない時に鍵になることは? 他の選手にプレッシャーをかけて、勢いをつけることでしょうか?
いや、チームの試合に勝つこと、それが一番大事だと思う。ライバルが勝ち点を落とさなければならないのもわかっているけれど、もし僕たちが勝ち点を落とし始めて、同時にライバルも落としてしまったら意味がない。これからタフな試合が続くので、自分たちの試合に集中しなければならないし、自分たちの試合に勝たないといけない。結果は出てから、ということ。

ブルーノ、ファンについても聞きます。この2年間の応援が契約延長にどれだけ影響を与えましたか?
最初の契約にサインした2日後、僕のデビュー戦で、ファンはスタジアムで僕の歌を歌ってくれた。すぐに、ここが自分にとって特別な場所であり、自分はこのクラブの一員であると感じた。それが理由。でも、それがフットボールであり、人生であり、いつだってそうなんだ。選手としては、負けたときと勝ったときとでは、喜びが違うからね。ファンの気持ちも理解しなければいけない。僕が来てから今に至る���で、ファンからの応援を感じています。得点できなかったり、アシストできなかったり、良いプレーができなかったりで、ファンが怒ることもあるけれど、それは当然のことで、それがフットボール。その中で学んでいくしかない。悪い試合でも良い試合でも、みんなスタジアムで応援してくれる。

27歳という年齢で、おそらくここで全盛期を迎えることになると思います。まだ日々向上し、学んでいる実感はありますか?
キャリアの最後まで、向上と学習を続ける。そうありたいね。毎日改善し、学んでこそ、どんどん良くなっていけると思う。たとえ今以上自分を追い込めない、もっと力を発揮できないと思うことがあっても、常に学ぶべきこと、改善すべきことがあると思うし、そういう意識を持ちたい。フットボールにおいても、人生においても、常に毎日より良くなりたいと思っている。異なる2つのものだけれど、より良くする。それが最も重要。

仲間とのトレーニングやプレーが向上させるのに役立つと思ったのですが、いかがでしょうか?
みんな違う資質を持っている。ポジションが違っても、みんなからいろいろなことを学ぶことがでるし、それはとても大切で特別。例えば、フアン(マタ)との関係は誰もが知っていることで、彼から多くのことを学ばせてもらっている。技術的な面でも、メンタリティの面でも、僕が学ぶべきことはたくさんある。同時に、フアンよりもずっと若いエランガからも学ばせてもらっている。彼はキャリアをスタートさせたばかりで、僕のプレーを向上させる手助けをしてくれるだろうから、両方のバランスを取りながら学んでいかないといけない。

エランガの話が出ましたが、アンソニーやジェイドン(サンチョ)のような将来有望で、FAユースカップの決勝に進出した若手選手もいます。では、将来についてですが、マンチェスター・ユナイテッドの未来はどれほどエキサイティングなものになると思いますか?
未来は明るいけれど、彼らがすぐにチームに入り、影響を与えるのが難しいということも理解しないといけない。U-18やU-23で活躍している選手たちを、すぐにトップチームで活躍させようと思っても難しい。彼らが学ぶための時間を与え、試合に臨む準備をさせなければならない。プレッシャーを感じない選手もいるし、メンタリティが違う選手もいるからね。でも、クラブとして、ファンとして、自分たちのためになると思う選手には期待しなければならないし、同時に、その選手が期待に応えられない時、期待したようなインパクトを与えられない時も、忍耐強く我慢しないといけない。ジェイドンは、シーズン当初は苦しんでいたけれど、今はどんどん良くなっているし、これからもっと良くなる。冷静になることが重要で、私たちは学び、すべての選手にプロセスがあり、選手によってプロセスが違うことを理解しないといけない。時間が必要な選手もいる。改善が必要な選手もいる。クラブには全て揃っているから、お互いにサポートし合わないといけない。

2020年1月にマンチェスターに到着したブルーノ・フェルナンデスと、現在の彼はどのように違うのでしょうか? 違いはあるのでしょうか?
そんなことはないと思う。少し大人になり、これまでと異なる要素を理解している。文化も異なるけれど、同じように意欲的だし、同じようにハングリーさ。勝つためのメンタリティーを持った同じ男。なぜなら、さっきも言ったように、みんなからのサポートを感じ、みんなからの信頼を感じ、毎日僕の周りにいる人たち、毎日スタジアムにいる人たちに何かを返さなければならない。僕たちを助け、後押しし、必要なエネルギーを与えてくれる人たちに何かを返さなければならないと感じているから。この新しい契約によって、クラブに長く在籍できるようになり、自分だけでなく、みんなにとってより良いものになることを願っているよ。

パンデミックの影響で、プレシーズンツアーでのユナイテッドの世界的な影響力をまだ体験していませんね。新しいツアーが発表され、オーストラリアとタイでプレーすることになりましたが、世界中のマンチェスター・ユナイテッドファンに会えるのを楽しみにしていますか?
このクラブに来たら、世界中を回らなければならない。そうやって、このクラブがどれだけ大きいか、このクラブがどれだけ遠方に影響を与えているかを理解するもの。だから、普段ビッグクラブがない国や、フットボールについてあまり語らない国、その国には他のスポーツがあって、フットボールよりもっと見られている競技が浸透している国があって、現地での経験をしたいと思うものなんだ。それでも僕たちのようなクラブが現地に行くと、人々は熱狂し、練習や試合を見てもらえる。僕たちはこのクラブを代表し、現地に赴く。現地の人たちは僕たちに会って、サインをもらって、写真を撮りたいと思ってくれている。時には難しいこともあるけれど、現地に行ってファンに喜んでもらわないといけない。僕にとっては初めてのことだし、楽しみたいね。

ブルーノにとって究極の目標はトロフィーを獲得することでしょう。長期契約をするということは、遅かれ早かれ、トロフィーは手に入ると思っているのでしょうか?
クラブがあるべき場所に戻ってくると信じているからこそ、新しい契約にサインした。クラブとはずいぶん前から話を始めていた。僕にとってのポイントは、クラブから話をもらえるという部分で、僕の方からクラブに接触する、という流れではないということ。だから、クラブに感謝したい。正しい仕事をすれば、必ず報われるということを証明できた。僕自身は、契約についてではなく、クラブの将来についてクラブと長い間話し合った。そして、クラブが何を望んでいるのかを理解した。クラブは勝ちたいし、特別な何かを築きたいと思っている。それがクラブの基準になると信じている。もしかしたら、来シーズンは僕たちが望むような基準に達しないかもしれないけれど、一歩一歩、クラブは栄光の日々に戻っていく。

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