プロフィール:カゼミーロ
カゼミーロは、2010年代のレアル・マドリーでその名を轟かせ、この世代で最も尊敬されるMFの一人としてオールド・トラッフォードにやってくる。
ブラジル代表であり、チャンピオンズリーグを5回制覇している彼は、勝利のメンタリティーを備えているばかりか、守備的MFとしても優れた能力を持つ。
アグレッシブで堂々としており、何年にも渡ってベルナベウでインターセプト、タックル、相手のプレーを断ってきた。そんな彼に対して、レアル・マドリーも「ありがとう、レジェンド」という言葉で送り出した。
カゼミーロがレアル・マドリーに別れの挨拶
記事ブラジル出身MFは、レアル・マドリー退団を発表した式典で別れの言葉を述べた。
彼のフットボールストーリーは、2002年にサンパウロのユースで始まり、8年後のサントス戦でプロデビューを果たした。
2012年のコパ・スダメリカーナで優勝し、2013年1月にレアル・マドリーへの期限付き移籍が実現。当初はBチームで出場していたが、同年4月にラ・リーガ初出場を果たし、3-1で勝利したレアル・ベティス戦にフル出場。2014年5月には、チームがチャンピオンズリーグを制覇するのを見たが、このシーズンの大会で彼は6試合に出場し、優勝に貢献した。
2014-15シーズン、カゼミーロはポルトにレンタルされ、ポルトガルでの1年間でレギュラーとチャンピオンズリーグを経験した。そしてマドリードに戻ると、すぐにトップチームに定着するようになった。
2016年1月、ジネディーヌ・ジダンの監督就任が、ブラジル人選手にとって転機となった。チャンピオンズリーグ11試合に出場し、レアル・マドリーは同大会で11度目の優勝を果たした。お隣のライバルであるアトレティコ・マドリーにPK戦で勝利した際には120分フル出場した。
翌年、レアル・マドリーはチャンピオンズリーグを優勝し、スーパーカップも制覇した。カゼミーロは、ユヴェントス、それからユナイテッドとの試合でゴールを記録。この年、カゼミーロは25試合に出場し、初めてスペインリーグのタイトルを手にした。ルカ・モドリッチ、トニ・クロースという中盤のパートナーとともに、カゼミーロは急速に頭角を現した。
2017-18シーズン、レアル・マドリーはチャンピオンズリーグ3連覇を達成し、1992年の大会再編以来、他に類を見ない圧倒的な強さを見せつけた。
2021-22シーズンもパリでリヴァプールに1-0で勝利してチャンピオンズリーグ優勝を果たし、カゼミーロは2度目のリーガ優勝にも貢献した。ユナイテッドへの移籍が決まる数週間前には、アイントラハト・フランクフルトに2-0で勝利したUEFAスーパーカップでも活躍し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
クラブでの輝かしい活躍に加え、カゼミーロはブラジル代表チームでも重要な役割を担ってきた。U-17とU-20のチームを経てシニア代表に選ばれた。19歳だった2011年のアルゼンチン代表との試合でフル代表デビュー(0-0の引き分け)。
2018年のロシアワールドカップ決勝のメンバーに選ばれ、2019年のコパ・アメリカではリオでペルーを3-1で下し、成功を収めたチームの一員である。
2022年8月22日にユナイテッドへの移籍が完了し、プレミアリーグでのリヴァプール戦を前にピッチでお披露目された。
まだ30歳だが、彼の豊富な経験は、今後何年にもわたってオールド・トラッフォードを輝かせてくれる。もし、彼がスペインで獲得したタイトルの何分の一かを手にすることができれば、世界中のユナイテッドファンはこの上ない喜びを感じることだろう。