ユナイテッド

ウッドワードがファンにメッセージ

土曜日 25 4月 2020 07:48

エド・ウッドワードは、新型コロナウイルスの世界的大流行が終息するまでの間、今後もマンチェスター・ユナイテッドがコロナウイルスの影響を受ける地域住民を支える活動を続けていくと、ファンにメッセージを送った。

エグゼクティブ・バイスチェアマンのウッドワードは、この緊急時にクラブが担うべき責任、フットボールへの影響について、金曜のファンフォーラムで述べた。現在はロックダウン中のため、ミーティングは初めてリモートという形で開催された。

ウッドワードは「改めて、このパンデミックの影響を受けているみなさん、とりわけ近しい方を亡くしてしまった方達に、お見舞いとお悔やみを申し上げます。我々にとって最優先事項は、このウイルスが拡散されるスピードを抑える事、それから私たちの指針に従うことです」と語った。

「マンチェスター・ユナイテッドを代表し、ウイルスと戦うNHS(イギリスの国民保健サービス)スタッフ、重要な役割を担うみなさんに御礼を伝えたい。クラブの医療用品を提供、地元の病院への食料の寄付、そしてNHSスタッフにギフトパックを贈呈することで彼らをサポートできることを誇りに思います」

ウッドワードによれば、今後もユナイテッドはNHSを支える活動を広げていくという。「地元のNHS Trustと話し合い、今後もクラブが支援させてもらうことになりました」

マンチェスターでは食糧難が不安視され、ファンとクラブが一緒になって活動している。ウッドワードは「これは経済的な危機であり、我々のコミュニティに住む大勢の人たちの健康にかかわる問題です。だからこそ、3000点もの食料と飲料を地元の慈善団体に寄付させてもらい、マンチェスター・シティーと共同で、グレーターマンチェスターにある19のフードバンクを支援するため、慈善団体トラセル・トラストに10万ポンドを寄付させてもらいました」と言う。

「マッチデーにフードバンクに寄付する食料を集める活動をしてくださっているマンチェスター・ユナイテッド・サポーターズ・トラストに対し、感謝の気持ちを伝えたい」

クラブスタッフ数千名も支援活動に従事している。ウッドワードは、クラブとしてスタッフを支持するのは極めて重要と発言した。「スタッフを守ることは非常に大事です。政府から休業を指示され、通常業務が滞っている状態ですが、私たちは3000人を超えるスタッフに、通常通り給与を支払っています。誰しもがパンデミックによる経済的な問題に直面しており、私たちも例外ではありません。この危機が長引けば長引くほど、我々も含め、全てのクラブが影響を被ります」

クラブスタッフは、ユナイテッドレジェンドのブライアン・ロブソン、アンディ・コール、ガリー・パリスターらと共に活動し、3000人を超える年配のサポーターの安否を確認する連絡をしている。

「このパンデミック期間中、助けが必要なサポーターを支える方法を考えていきます。これは継続して行うものであり、このコミュニティでのクラブの役割でもあります。私たちは、ファンと深い関係性を築いています」と、ウッドワード。

「こうした社会的な役割を果たせるのも、我々のビジネスが成功を収めているからこそです。我々のコマーシャルモデルがあるおかげで、多くのクラブより立ち直る力が強いと感じています。これだけの活動を続けられるのはコマーシャルパートナーのおかげで、感謝しています」

現在のクラブの行動力を誇る一方で、ウッドワードはパンデミックによる影響を危惧している。「フットボール界が直面する試練を甘く見るべきではない。我々も含め、この夏の移籍市場では、クラブにとってこれまで通りのビジネスにはならない可能性があります」

「チームの成功が優先されるのはもちろんですが、移籍市場の期間、財政の問題を含め、通常業務に戻る前に、目に見える影響について話し合う必要があります」

「これらのことから、今年の夏には、選手に数百万ポンドという移籍金がつけられる状況はこの競技が直面する困難を無視しているものであり、看過するわけにはいきません」

ウッドワードは、ユナイテッドが今シーズンを終えられるよう願っている。そして、今後もオールド・トラッフォードでの観戦をより楽しんでもらえるように努力していくと述べた。

「みなさんと同じように、私たちも、安全が確保された段階で、チームができるだけ早くフィールドに戻り、プレミアリーグ、ヨーロッパリーグ、FAカップの日程を終えられることを願っています」

「この状況がいつまで続くのかに関して、政府関係者と引き続き連絡を取り合っています。そして、今後もこのフォーラムを継続し、ファンのみなさんのご意見を伺っていきます」

「もしかすると、試合が再開されてもしばらくは無観客で行われるかもしれない。ですが、サポーターが観客席に戻るまでは、本当の意味でフットボールの再開はないと考えています」

「オールド・トラッフォードでは、マッチデーエクスペリエンス向上のため、献身的なサポーターが集まるストレトフォード・エンドの拡張、折りたたみ椅子席を導入する案の検討、障害を持つサポーター向けの最新式の設備の設置完了に向けて努力していきます」

「これらのプランは、コロナウイルスとの戦いに比べれば些細なことです。しかしながら、我々は、再びオールド・トラッフォードで試合が開催できる日を見据えています。その日は、間違いなく特別な1日になるでしょう。そして最後になりますが、マンチェスター・ユナイテッドを代表し、みなさんの確固たるサポートに御礼を申し上げます」

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