イラン戦で1アシストのハリーが負傷交代
イングランドは、ワールドカップ2022のグループリーグ初戦でイランを破る快調なスタートを切ったが、この試合で傑出したパフォーマンスを見せたマンチェスター・ユナイテッドのキャプテン、ハリー・マグワイアは、負傷のためピッチを去ることを余儀なくされた。
マグワイアはこの試合、前半に2度、クロスバーをヒットする惜しいシュートや、ブカヨ・サカのゴールをアシストするなど、巧みなヘディングを披露したが、それだけに、頭部を傷めて後半に交代することになったのは非常に残念だった。
65分、イランに1点を返された直後に倒れたマグワイアは、ピッチ上でイングランドの医療チームのチェックを受けた。脳震盪が懸念されたため、トッテナム・ホットスパーのエリック・ダイアーと交代した。
ちなみに、後半、途中出場したマーカス・ラッシュフォードはゴールを決め、マグワイア、ジュード・ベリンガムのヘディングシュートをアシストしたルーク・ショーと、6-2で勝利したこの試合で、ユナイテッドの選手が計3ゴールに絡んだことになった。
ラッシュフォード、ユーロの悪夢を葬る
記事イングランドがイランに6-2で勝利した試合で、ラッシュフォードが出場からわずか49秒でワールドカップ初ゴールをマーク。
スリーライオンズが3-0でリードした最初の45分間では、マグワイアの活躍がハーフタイムの話題となった。
BBCのワールドカップ解説者を務める、ユナイテッドとイングランドのレジェンド、リオ・ファーディナンドも、ハリーを高く評価した一人だ。
「ハリー・マグワイアは敵陣にトラブルを与えている」と語ったかつての名DFファーディナンド。
「彼はイングランドのシャツで生き生きとプレーしている。他の選手と同様、彼は素晴らしいプレーを見せてくれた。後方で状況をコントロールし、敵陣では絶対的な脅威となった。さらにクロスバーをヒットするシュートを放ち、強烈なプレッシャーがある中、ヘディングで見事にサカのゴールをお膳立てした」。
元イングランド代表でトッテナムのMFジャーメイン・ジェナスも、マグワイアが名残惜しそうにフィールドを去る姿を見ながら、ファーディナンドと同じようなコメントをしている。
「特に前半、彼は本当によくやっていたと思う。イングランド代表として、前半のように両サイドで、とりわけ攻撃面で奮戦したことを、彼は誇りに思ってほしい」。
「彼は胸を張っていい。正しい方向へ向かう一歩だ」。
マグワイアが、グループBの他の試合、金曜夜(日本時間土曜4時)のアメリカ戦と、来週火曜(日本時間水曜4時)のウェールズ戦に出場できるかどうかはまだわからない。通常、脳震盪が疑われる場合は、休息を取ることが求められるからだ。
BBCの司会を務めるゲイリー・リネカーが試合終了直後に語ったところによると、初期の評価では、ハリーは視界がぼやけてはいたものの、問題は深刻ではないとされていた。
最新情報を待ちつつ、イラン戦で見せたようなハリ��の印象的なプレーを、またすぐに見られることを願いたい。