ユナイテッド

マタがファンの質問にアンサー(パート1)

世界中のマンチェスター・ユナイテッドファンから質問が届いた人気選手のフアン・マタが、MUTVのスチュワート・ガードナーとのインタビューで、その中から厳選された質問に答えた。

フアンは、できるだけ長くユナイテッドでのプレーを希望。そのほかにもブラック・プディング(豚の血液を材料として加えたソーセージ)、マーカス・ラッシュフォードが初めて参加したトレーニングセッション、そして地元クラブのレアル・オビエドで現役を引退する可能性などについて語ってくれた。

フットボール界で一番良い人との会話の内容を書き起こした。

スチュワート・ガードナー:世界中からたくさんの質問が寄せられています。まずは、この質問からいきましょう。これは、アメリカのヒテシュから。「コロナウイルスの世界的大流行が終息した後、一緒に食事をするとしたら、誰?」

 フアン・マタ:この状態が治まってから僕のレストランで最初に食事をする相手ってことかな? 両親、姉、恋人だね。1人に絞れないけれど、それが僕の答え。

素晴らしい回答です。食べ物に関連した質問ですが、UKのグラハムからのを聞いてみましょう。「あなたのレストランで、マンチェスター料理の提供を考えたことはある? 例えばブラック・プディングにパタタス・ブラバス(スペインのいも料理)とか」

検討しても良いね。リストに加えておくよ。店ではシェフがボスだから、彼と話してみないとね。彼も検討してくれるさ。もしメニューに加えたら、店に来てくれるよね?

こちらは、同じくUKのトリスタンからの質問です。「ユースから上がってきた選手でベストプレーヤーは?」。これはユナイテッドのユースということだと思います。今までに一緒にやってきた中で、ベストアカデミー出身選手は誰でしょう。

真っ先に浮かぶのは、マーカス・ラッシュフォード。彼が特別な存在なのは、誰もがわかっている。彼が最初に参加したトレーニングセッションについて話そうか。当時の監督はルイ・ファン・ハールで、練習後に軽く実戦形式のゲームをやったんだ。ゲームが終わった後でアンデル・エレーラが僕のところに来て、「あの選手見た? すごく上手いよね? きっと活躍してくれるよ」と言っていたよ。アンデルは、すぐに彼の実力に気づいたんだ。たった1度のトレーニングセッション後に、アンデルは彼が特別な選手ということを知った。僕たちと一緒にプレーするようになってから、彼の意識はすごく高くて、すぐにゴールを量産し始めた。クラブでも、代表でもね。だから、僕が在籍している間に、アカデミーから昇格した選手の中では、彼が誰よりも特別な素材だと思うね。

素晴らしいアンサーです。続いては、アメリカのフランクから。「試合前は、いまだにトンネルからピッチに出て行くときに緊張する? それとも落ち着いている?」

感じるよ。僕の著書でも話したことだけれど、どれだけ試合に出場しても、何歳になっても、どれだけ経験を積んでも、トンネルでは緊張する。ピッチに立つか、試合が始まればなくなるものだけれど、緊張や興奮への対応としては、試合前が一番難しい。色々な感情を抑えてピッチに向かうのは大変だけれど、いまだに緊張するよ。

これは、スペインのマリ・カルメンからの質問です。「ユナイテッドに限らず、これまでのキャリアで最高の瞬間、最悪の瞬間は?」

最高の瞬間は、2010年のワールドカップ優勝。あの時の決勝でアンドレス・イニエスタがゴールを決めた瞬間、僕たちは時間、審判の反応、彼がオフサイドポジションだったかどうかをチェックしていたし、審判が試合終了の笛を吹いた瞬間、嬉しさと興奮が爆発した。それまでスペインはワールドカップで優勝できていなかったから、歴史を作ったんだ。自分の国のワールドカップ初優勝に立ち会えるなんて、どの選手も夢に見る瞬間だよ。きっと、それが最高の瞬間かな。もちろん、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ優勝も最高の瞬間だったし、僕はラッキーだった。それでも、ワールドカップ優勝が際立っているね。

最悪の瞬間は、チェルシー時代の出来事かな。チェルシー時代に年間最優秀選手賞に2度も選ばれて、レギュラーとして試合に出場していて、とても良いプレーができていた。フットボールを楽しめていた矢先に状況が一変した。出場機会が少なくなって、自信も失った。あの時は乗り越えないといけない試練だったけれど、それは当たり前のこと。良い時ばかりのキャリアを送る選手を、僕は知らない。ケガや、自分に完璧にフィットしないフットボールを好む監督だっている。クラブの状況が悪い場合もある。こういった試練に対応しないといけない。それらを乗り越えられた時、さらに良い選手に成長しているはずさ。

チェルシーの名前が出たので、アメリカのデイジーからの質問に移りましょう。「チェルシーでのプレーが恋しい?」

僕は今の状況に満足している。マンチェスター・ユナイテッドでプレーできて、本当に幸せ。2週間ごとにオールド・トラッフォードでプレーできるしね。チェルシーにもとても感謝している。2年半在籍して、個人的にもとても学ばせてもらった。選手としても、一人の人間としても成長させてもらった。イングランドでの初めてのチームで、言葉や文化を学ばないといけなかった。もちろんトロフィーを獲得できたことも嬉しかった。ただ、今はマンチェスター・ユナイテッドにいるわけで、今以上に幸せなことはない。

オーストラリアのダレルからの質問です。「プレミアリーグの公式戦を、オーストラリアのように海外で開催されるのを見たい?」

起こり得る話だね。異なるスポーツではあることで、海外で公式戦を開催している。どうだろう。でも、フットボールが進む方向を考えると、遅かれ早かれ実現されるんじゃないかな。世界中のファンの皆にとっても良いこと。勝ち点を争う公式戦をライブで観られるのは良いことだよ。ただ、調整するのは大変だろうね。それに、毎試合を観戦しているイングランドの人にとってフェアではない。より深い議論が必要になるけれど、これは実現する気がする。多分ね。

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ユナイテッドに加わる前はチェルシーで活躍したマタ

これは南アフリカのチェスリンからの質問です。「ブルーノ(フェルナンデス)から、『リトルマジシャン』と呼ばれている。彼のニックネームはある?」

僕は、毎朝会うたびに「ブルーノ、ブルーノ」という彼のチャントを歌っているんだ。僕の朝の挨拶を気に入ってくれているはずさ。彼は性格も良くて、とても近しい存在だよ。もちろん、素晴らしい選手でもある。

彼が残したインパクトは非常に大きいですよね? 国とクラブという環境が変わって結果を残すのは難しいのに、もう大きな影響を残している。これはすごいことですよね?

そうだね。彼は素晴らしい。

これはUKのジョーからの質問です。「ユナイテッドのユニフォームに袖を通す時のフィーリングは?」

マンチェスター・ユナイテッドで6、7年もプレーしているとルーティンになってしまうので、いつも自分がどれだけ恵まれているかを思い返すそうとするんだ。ルーティンになってしまうと、このクラブの規模の大きさを考えなくなってしまう。でも、そんなことは決してなくて、トレーニング、試合にかかわらず、マンチェスター・ユナイテッドのユニフォームに袖を通すと誇りに思う。幸運で、恵まれていると感じる。試合にも、状況にも良い時とそうではない時があるけれど、このクラブの選手でいられるのはとても素晴らしいこと。もちろん、ユニフォームを着るだけではダメで、良いプレーをして、トロフィーを勝ち取らないといけない。それが僕、チームの目標。ただ、フィーリングという話に戻るなら、誇らしい気持ちになるね。

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ブルーノ・フェルナンデス(写真右)と仲が良いマタ

フランスのゲイリー・ジェンキンスからの質問です。「引退したら指導者に転身する?」

難しい質問だね。転身を考えることもあれば、そうではない場合もある。フットボールが大好きだから、いつかはそうなるかもしれない。自分のやり方で、選手を成長させて、最高レベルにまで育てられるかもしれない。僕はフットボールのあらゆる部分が好きで、ピッチ上で起こることも好きなんだ。でも、違った側面を見ると、頻繁に能力を疑われるポジションだし、要求されることも多い。試合の勝ち負けに依存される。もし選手なら、ピッチでプレーしているわけだから試合の状況を変えられる。でも自分が監督で、ベンチから見ている側なら、選手を選んで、アイディアを投じれるけれど、ゴールは決められない。だから、監督はフェアな立場にいない場合もある。要求レベルも、プレッシャーも高い仕事。ただ、自分が求める形でチームがプレーするのを見られるのは最高。選手が、自分のアイディアを理解してくれるのも最高。だから、なんとも言えないね。引退後に考えることさ。でも今は、できるだけ長くプレーしたい。まだ若いからね。もしかしたら、MUTVの仕事に応募するかもね!

歓迎しますよ! アイルランドのエリック・マーフィーからの質問です。「ユナイテッドで引退するか、それともスペインで引退する?」

今は、このクラブでできるだけ長くプレーしたい。それから違う国に行って、異なる文化を体験したいと思う選手もいるけれど、自分がそういう道を選ぶかはわからない。状況によるね。マイケル・キャリックも違うプランを持っていたかもしれないけれど、彼はアシスタントマネージャーになった。だから、どうなるかは誰にもわからない。僕は今のこと、もしくは近い未来に関することに集中したい。

それではスペインのフラン・フエンテスからの質問です。「僕のクラブ、レアル・オビエドに戻りたいと思っている?」

僕のホームチームで、スペインでサポートしているチームでもあるよ。クラブに知り合いもたくさんいるし、僕もファンの一人。いつかそうなったら良いかもしれない。クラブのユース出身には、サンティ・カソルラ、以前スウォンジーでプレーしたミチュ、アトレティコ・マドリーでプレーしたアドリアン・ロペス、それに僕がいる。今は2部でプレーしているから、いつか、僕たち全員がレアル・オビエドで再会して、1部昇格を狙えたら面白い。近い将来に1部に昇格してもらえたら嬉しいな。

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