ショー「イガロはみんなを笑顔にする」

いまはハードなトレーニングに励んでいるよ。だから家に帰るとひたすらゆっくりしたいところだけど、なかなかそうもいかない。息子のレインは日々成長しているから、家に着いたらすぐに、レインとガールフレンドのもとへ直行して、彼らと一緒に過ごすんだ。

この貴重な時間は、なにものにも代えがたいと思っている。今週は『女王への階段』のシーズン４を見始める予定だ。レインが寝たらすぐに、鑑賞タイムのスタートだよ！

それから今週はものすごく良いニュースがあった。オディオンの契約延長が決まったんだ。選手全員、とても喜んでいる。彼の状況は宙に浮いたままだったから、トレーニングのときも、なるべくその話題には触れないようにしていたんだけど、いまはみんなハッピーだ。

彼が入団する前は、外部には彼がこのクラブに何をもたらしてくれるのか疑問を抱いていた人もいたようだけれど、彼はしっかりと証明してみせた。ゴールを決めるだけじゃなく、これまでいたストライカーたちとは違うスタイルをチームにもたらしてくれたんだからね。

だから彼は、自分自身のパフォーマンスで、延長を勝ち取った。彼のおかげでみんなハッピーで笑顔になった。トレーニングでも彼の凄さを実感するけれど、試合でも素晴らしいゴールを決めてくれている。問題は片付いたから、彼も落ち着いて中断前の状況に戻れるだろうね。

トレーニングのほうは順調だ。ビデオでも、選手たちがフィットしていてキレのある様子が見られると思う。それにみんな、試合が再開するのが待ち遠しくって仕方がない。トレーニングの最初の数日間は、いつもの状況に戻る移行段階、という感じだった。ボールの感触を取り戻したり、ミニゲームをしたり、フィットネストレーニングをしたりね。でもそうしたベーシックな段階は終了して、いまはより監督やコーチたちが求めるプレースタイルに沿った本格的なトレーニングに入っているよ。

戦術練習もやっている。選手たちもしっかり対応できていて、監督が求めているプレーをどんどん吸収している。チームとして求めるプレーの形を実現できるまで、あと数週間、みっちり取り組んでいくことになるね。

トレーニング中のミニゲームはすごく楽しいよ。これだけ長い間、試合から遠ざかったいたわけだしね。だからトレーニング場にくるのがものすごくうれしい。エアロバイクを漕ぎながらグラウンドでゲームの準備がされているのを眺めるのは最高の気分だ。これまでも何回か、けっこうテンションの高い試合をこなしたよ。

選手たちの士気が上がっているのを見るのもうれしい。僕はいまのところ毎回勝ち組の方でプレーしているから、ラッキーだ。

最後の公式戦は、オーストリアでのLASK戦だった。あのときすでに無観客試合だったんだよね。今から思えば、あれはこのあと無観客で再開するプレミアリーグのレッスンだった感じだ。

僕にとって一番大切なのはファンのみんなだ。フットボールは、みんなが作ってくれる雰囲気があってこそのものだからね。だから試合にそれがないというのは残念だ。オールド・トラッフォードでも、アウェー戦に駆けつけてくれる応援隊もね。

僕ら全員、ファンのみんなのことをとても大切に思っていて、会えなくて寂しい。でも、いまのこの状況では、慎重に対応することがなにより大切だ。僕たちは、できる限りサイドラインにいる者たちで雰囲気を盛り上げるよ！再開まであと数週間あるから、それまでに、いつもとは状況が違うんだ、ということもしっかり認識できるようになると思うしね。慣れなくちゃいけないけど、LASK戦の経験が役になってくれるだろう。

みんなも十分気をつけて、安全に過ごしてね。

ルーク

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