マグワイア

イングランド代表戦に復帰したマグワイアが喜びを語る

水曜日 23 6月 2021 18:49

ハリー・マグワイアは、火曜日の夜にEURO2020のグループリーグ勝ち抜けを決めたイングランドは「向上するために努力している」と語った。また代表監督のガレス・サウスゲートは、マンチェスター・ユナイテッドでキャプテンを務めていることが、マグワイアを選手としてもリーダーとしても成長させる後押しになっていると考えている。

ラヒーム・スターリングが今大会2本目のゴールを決めて、イングランドはウェンブリー・スタジアムでチェコに快勝した。クロアチアを破り、スコットランドと引き分けたイングランドは勝ち点7を獲得。グループD首位で決勝トーナメントへの勝ち抜けを決めた。

5月のアストン・ヴィラ戦で負傷したマグワイアは、UEFAヨーロッパリーグの決勝戦出場を逃し、EUROでもイングランドの最初の2試合を欠場した。

しかし体調が万全になったことを確認したサウスゲート監督は、3戦目でマグワイアを先発メンバーに起用。さっそくイングランド代表の勝利に貢献した。

「6週間半も実戦から離れていたのはタフな体験だった」と試合後マグワイアはBBCラジオ5Liveに語った。

「見ているのは辛かった。フットボールの試合を見るのはあまり好きじゃないんだ。ピッチに戻れたことが本当にうれしい。それに自分にとって初めての欧州選手権でウェンブリーでプレーしたのも素晴らしい気分だった。90分間プレーできるよう懸命にがんばった甲斐があった」

「グループ首位で勝ち抜けるという目標を達成できた。3試合で勝ち点7。もっといいプレーができたんじゃないかって?もちろんそうだろう。さらに向上できるか?そのためにやれることはすべてやるよ」

「3戦ともクリーンシートで、磐石なパフォーマンスができていた。セットプレーからの失点もなかった。基盤はできている。ここからはそれぞれの試合から修正するところを見つけて整理していくことだ」

「もっとお互いから引き出せるものがあると感じる。もっとお互いをプッシュし合っていい。この先も勝ち進んでいくためにはそれは必要なことだ」

「このようなトーナメントでは、当然ながら誰もがいいプレーをしたいと思っている。そしてたくさんのチャンスを作りたいと。しかしどのチームもしっかり反復練習をこなしていて、よくオーガナイスされている。やすやすと相手にチャンスは与えてくれない。しかしその中で、我々はこれまではよくやれてきている」

「全てが完璧ではなかったし、まだまだ改善の余地はある。けれど3試合で勝ち点7は悪い結果じゃない。素晴らしい成果だ。グループを首位で勝ち抜けるというプレッシャーの中でそれを実現することができた。いまは決勝トーナメントを見据えて、努力し続けるのみだ」

フランスで開催されたEURO2016は、ファンとして見守ったマグワイアは、今回は国を代表してプレーしている。短期間での彼のこの躍進は、ともすれば過小評価されている。

「5年前はフランスにいた。自分自身はもちろん、一緒にフランスにいった家族や友人たちにとってもびっくりするような展開だ」とユナイテッドのスキッパーは語る。

「自分は熱狂的なイングランドファンだ。出られなかった最初の2試合ではスタンドに飛んできたボールを蹴りまくっていた。プレーしているいないにかかわらず、チームにがんばってもらいたい、という思いでいっぱいだった」

2020年初頭、アシュリー・ヤングがユナイテッドを去ってインテル・ミランに移籍すると、オーレ・グンナー・スールシャールはマグワイアにキャプテンの腕章を託した。イングランド代表監督のガレス・サウスゲートは、この決断がマグワイアを大きく成長させたと語る。

2020年初旬からユナイテッドのキャプテンを務めるマグワイア

「この12カ月間、とりわけユナイテッドのキャプテンになってからの6カ月間が、自信を養う上で大きく寄与している。リーダーシップも向上し、一歩前に出て、チーム全体にいい影響を与えようという姿勢が顕著だ」と50歳の指揮官は指摘した。

「数年前と比べて、ロッカールームの中では、コーチ陣がそれほど声を出す必要はなくなっている。何人かの選手たちがお互いに声を出し合い、それに数人が加わっている。非常に健全な状況だ。前進するチームに必要な良い兆しがそこにある」。

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