プレミアリーグで刻んだPK100弾
先日のマンチェスター・シティーとのダービーマッチでアントニー・マルシャルが決めたペナルティは、マンチェスター・ユナイテッドにとって記念すべきプレミアリーグでの100本めのPKゴールだった。
1992年9月にスティーブ・ブルースが最初の1本を決めて以来、数々の名手がネットを揺らしてきた。ドラマティックな瞬間が多々あった中で、忘れることのできない珠玉の場面もあった。審判が笛を鳴らし、キッカーがボールに歩み寄る瞬間の緊張感は、格別なものだ。
マルシャルが決めた100本目のPKを記念して、データ会社@OptaJoe. の力を借りて、いくつか特筆すべきファクツやデータを集めた。
一番多く決めているのは?
ウェイン・ルーニー。ユナイテッドで20本のPKを決めた。2本差で続くのが、オランダのヒーロー、ルート・ファン・ニステルローイだ。
決定率100%は?
フランス人FWルイ・サハ。プレミアリーグで蹴った4本のPKをすべてネットにおさめた。しかしチャンピオンズリーグでは、セルティック戦の終盤に得たPKを外している。
栄えある1本目
プレミアリーグ初年度、スティーブ・ブルースがネヴィル・サウソールの牙城を破り、エヴァートンとのリードを広げた。センターバックのブルースはスポットキックを得意としていたが、その多くは、前身であるディビジョン・ワン時代に決めたものだ。1992年12月のエリック・カントナが入団してからは、PKは彼の役目となった。
節目の10本目を決めたのは?
デニス・アーウィン。1994-95シーズン終盤のサウザンプトン戦での、緊張の一瞬だった。サイモン・チャールトンに先制点を許したが、アンディ・コールが同点打を決めてイーブンに。ここで追加点をあげることができれば、最終節までタイトルレースの望みがつながる、という重要なチャンス。残り時間10分、アーウィンの一打が、デイヴ・ビーサントを破った。
50本目はを決めたのは?
サハ。2007年9月のチェルシー戦でのこと。カルロス・テベスの先制点に続きサハがPKを決めて、サー・アレックス・ファーガソンの軍団は2-0で勝利をものにした。チェルシーは、ジョン・オビ・ミケルが退場処分いなるなど、新監督アブラム・グラントのデビュー戦を勝利で飾ることができなかった。
75本目を決めたのは?
ルーニーが、4-3と白熱の対戦となった2012年のレディング戦でPKを決めてユナイテッドが2-1とリードした。ちなみにこの試合の全7得点は前半戦に決まったが、これはプレミアリーグのタイ記録。
そして100本目は?
今年のマンチェスター・ダービーでは、マンチェスター・シティーに2-0でリードを許したが、エデウソンが途中出場のロメル・ルカクを倒してPKをゲットすると、スポットに歩みでたマルシャルが落ち着いて仕留めた。マルシャルのユナイテッドでのPK成功はこれで2本目(1本目は対エヴァートン戦)。この試合は、通常PKを担当するポール・ポグバが負傷により欠場していた。しかしシティーに3点目を決められ、勝ち点3を奪われた。
多国籍軍
これまで10カ国の選手たちがレッズのPKを決めている。イングランド、フランス、オランダ、スペイン、ブルガリア、メキシコ、アイルランド、ポルトガル、スウェーデン、ウェールズ。ドワイト・ヨーク(トリニダード・トバゴ)、ロメル・ルカク(ベルギー)、アレクシス・サンチェス(チリ)が決めていれば、リストはさらに膨らんでいる。
マージー・ビート
これまで一番多くのPKを決めた相手は、エヴァートンとリヴァプールでともに8本ずつ。トッテナム・ホットスパーが7本で続く。