ユナイテッド 2-0 ニューカッスル

前半の半ばにカゼミーロの弾丸ヘディングで先制すると、マーカス・ラッシュフォードのシュートはニューカッスルのディフェンダー、スヴェン・ボトマンのディフレクションを受け、オウンゴールとなってリードを広げた。

後半、ニューカッスルはダビド・デ・ヘアが守るゴールをこじ開けようと試みたが、頑強なディフェンスで失点を回避。ロリス・カリウスのヒーロー的活躍がなければ、ユナイテッドが追加点を決めていただろう。

エリック・テン・ハフ監督は、アヤックスからやってきた最初のシーズンで、ユナイテッドの監督として最初のタイトルを手にした。

前半：ユナイテッドが2ゴール

前半は、両チームとも素早いカウンターアタックで相手の出方をうかがう。ユナイテッドの最初のチャンスは、ヴァウト・ヴェフホルストがラッシュフォードに素晴らしいパスを出し、好調のエースがターンしてブルーノ・フェルナンデスにパスを送ろうとしたが、これはニューカッスルにクリアーされた。一方、アラン・サン・マクシマンが左サイドをトリッキーに駆け抜けるも、フレッジがタックルで阻止。

ユナイテッドにとって序盤で最高のチャンスとなったのは、開始12分。ディオゴ・ダロトのクロスがフレッジを経由してヴェフホルストへと渡った瞬間だった。このシュートは、ファビアン・シェア、ショーン・ロングスタッフをかわしたものの、カリウスにセーブされてしまう。

試合が動いたのはセットプレーからだった。ルーク・ショーの正確なフリーキックにカゼミーロが高く飛び上がり、ヘディングシュートをゴールに流し込んだのだ。VARはゴールを確認したが、カラム・ウィルソンの足の位置によりカゼミーロがオンサイドとなってゴールは成立し、ウェンブリーは2度目の大歓声に包まれた。

その数分後、ラッシュフォードが追加点を決める。左サイドから上がったラッシュフォードは、ヴェフホルストとうまく連係し、ニューカッスル陣内へと美しい走りを見せる。このシュートはボトマンの手をかすめ、カリウスの頭上を通過。結局、オウンゴールとして記録され、マーカスの今シーズン25点目にはならなかった。

さらに、前半終了間際には、ヴェフホルストが落ち着いてロングレンジのシュートを放ったが、カリウスの好セーブに阻まれた。

後半 - ユナイテッドが優勝

後半30秒、ユナイテッドが試合を終わらせにかかる。ラッシュフォードがショートパスでフレッジを呼び込んだが、サイドシュートはポストの上に外れた。その1分後、アントニーが右サイドからカーブをかけたシュートを放ったが、カリウスのグローブに収まる。

ニューカッスルでは、サン・マクシマンが前に出るもチャンスを作らせなかった。ジョエリントンは、数秒の間に2つのビッグチャンスを得たが、交代出場のアーロン・ワン・ビサカに阻まれ、2つ目はリサンドロ・マルティネスに跳ね返された。

ニューカッスルの攻撃を見切った後、ラッシュフォードが再び脅威を与える。交代出場のマルセル・サビツァーのパスを受けた10番は、振り向きざまにカリウスのゴールに向かってシュートを放つが、ここでもファインセーブが見られた。

ブルーノ・フェルナンデスがラッシュフォードと共にキーラン・トリッピアーに対して2対1で突破を仕掛けるなど、攻撃は続く。その10分後、フェルナンデスのロングボールが左サイドのラッシュフォードに通り、交代出場のジェイドン・サンチョとのパス交換からワン・ビサカが遠目からのシュートを試みるが、カリウスにキャッチされる。

フェルナンデスにも後半追加タイムにカウンターから得点のチャンスがあったが、またしてもカリウスに止められてしまう。それでも失点せずに試合終了を迎え、ウェンブリーで勝者としてトロフィーを掲げた。

試合情報

ユナイテッド：デ・へア；ダロト（46分にワン・ビサカと交代）、ヴァランヌ、マルティネス、ショー；カゼミーロ、フレッジ（69分にマクトミネイと交代）アントニー（82分にサンチョと交代）フェルナンデス（c）、ラッシュフォード（87分にマグワイアと交代）、ヴェフホルスト（69分にサビツァーと交代）

出場機会のなかったサブ：ヒートン、リンデロフ、マラシア、ガルナチョ

ゴール：カゼミーロ（33分）、ボトマン（OG 39分）

イエローカード：ダロト、フレッジ、デ・ヘア、カゼミーロ、マルティネス

ニューカッスル：カリウス；トリッピアー（c）、ボトマン、シェア、バーン；ロングスタッフ（46分にイサクと交代）、ギマランイス（77分にウィロックと交代）、ジョエリントン、アルミロン（90分にリッチーと交代）、サン・マクシマン（77分にマーフィーと交代）、ウィルソン（90分にアンダーソンと交代）

出場機会のなかったサブ：ギレスピー、ラッセルズ、マンキージョ、ターゲット

イエローカード： ジョエリントン、ボトマン、シェア