キャリック「暫定監督は素晴らしいスタートを切れる」

ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグのビジャレアル戦でオーレ・グンナー・スールシャールの後任としてユナイテッドを2-0での勝利に導いたキャリックは、日曜日のチェルシー戦（日本時間29日1:30キックオフ）でもチームを率いる。

しかし、今節終了後に誰が監督に就任するかについては憶測が飛び交っており、シーズン終了まで暫定的な監督が任命されると見られている。

キャリックは、この2、3年の間にスールシャールらスタッフが行ってきた努力の結果、誰が就任しても素晴らしい基盤を引き継ぐことができると主張。

「オーレが残してくれた環境こそ、今週僕を大いに助けてくれた。これから何が起ころうとも、それは素晴らしい出発点になる」

「オーレの最大の功績のひとつは、時間をかけて環境やバックルームのスタッフ、グループ内の文化など、日常的には目にすることのできないものを作り上げてきたことだと思う」

「ハッキリと目に映るものではないかもしれない。けれど、時間をかけてチームも改善していた。昨シーズンは良い成績を収められたが、（ここ2、3ヵ月間のような）結果が出始めると、あっという間に忘れ去られてしまう。残念なことに、あのような敗戦によって他のすべてが影を潜めてしまう。しかし、（チーム内のカルチャーは）まだ存在している」

日曜日のスタンフォード・ブリッジでの試合から、プレミアリーグ次節（ホームでのアーセナル戦）まではわずか3日しかない。

しかしキャリックは、ミケル・アルテタ率いるチームがオールド・トラッフォードを訪れる前に、新たな指揮官がチームにアイデアを吹き込むことができると確信している。

「アイデアは簡単に浸透する。歴史がそれを証明している。時にはアイデアではなく、異なる声や新鮮さが必要なこともある。歴史がそれを証明している。繰り返しになるけれど、歴史を振り返ると、うまくいくこともあれば、そうでないこともある、それが人生の本質。今後数日で何が起こるかがわかる」

「いいかい、フットボールには様々なスタイルがある。ここには良い選手たちが揃っているので、誰が来てどんなスタイルを導入しようと、選手たちは適応できる。チーム内には本物の才能があり、良い人材、良い人間が揃っている。選手たとも今後を楽しみにしているだろうね」

記者会見では、キャリックの今後に関する質問が多く寄せられた。だが暫定監督は、トーマス・トゥヘル率いるチームとの対戦に集中したいと答えた。

「日曜日の試合に集中している。そうでなければならない。今週の2試合とグループとして立ち向かう試練に集中しきっている。

「他のことに気を取られてはいけない。それ以外の事柄は、今後数日、数週間のうちに解決する」