ユナイテッド 2-0 ノッティンガム・フォレスト

アントニー・マルシャルが素早いカウンターアタックから先制すると、フレッジが追加点を加えて、2月26日にウェンブリーで行われるニューカッスル・ユナイテッドとの決勝に勝ち進んだ。

ユナイテッドは、オールド・トラッフォードで12連勝を達成。ジェイドン・サンチョは、アントニーに代わってベンチから登場し、ユナイテッドファンから暖かい拍手を受けた。

前半 - 圧倒的でありながら静かな展開

カップ準決勝の歓声の中、シアター・オブ・ドリームスでフォレストを迎え撃ったユナイテッドは、序盤からゲームをコントロール。ポゼッションに余裕を見せたが、前半10分まで目立った攻撃はなかった。

ルーク・ショーが左サイドを素早く駆け抜け、ヴァウト・ヴェフホルストに向かってクロスを入れたが、これは高過ぎて決定機に繋がらない。その5分後、アレハンドロ・ガルナチョがエリア内にトリッキーな動きで走り込み、フォレストのネコ・ウィリアムズに押されたように見えたが、主審はすぐにPKはなしと判定した。

ショーはフリーキックをゴール前のカゼミーロに合わせる。カゼミーロのシュートはゴールに向かったものの、キーパーのウェイン・ヘネシーが素早く足を出し、チャンスを防いだ。さらにアントニーが強烈なシュートを放つが、バーを越えてしまう。

フォレストは、前半終了まで残り3分まで静かだった。トム・ヒートンに最初に仕事をさせたのはブレナン・ジョンソンで、右サイドを突破し、エマニュエル・デニスに向かって低いクロスを上げた。デニスがゴールを決めたかに見えたが、このシュートは味方のサム・サリッジにヒットしてしまい、そこにフレッジがしっかり蓋をしてゴールを許さなかった。

カゼミーロの浮き球のパスにヴェフホルストが頭で合わせたシーンは、前半で最高のチャンスだった。しかし、ヘディングシュートはポストを叩き、クリアーされた。

後半 - 勝ち上がり

後半は、前半と同様に圧倒的にボールを支配しながらも、ビッグチャンスを作れない時間帯が続く。スコット・マッケンナがヴェフホルストを倒したとき、PKを求める声が大きくなったが、レフェリーもVARもPKは不当と判断。ストレトフォード・エンドにいたユナイテッドファンを落胆させた。

前半から起点になっていたガルナチョが再びフォレストに襲い掛かる。ブルーノ・フェルナンデスからボールを受け取ったガルナチョは、ウィリアムズをかわして左足でシュートも、ヘネシーのセーブに阻まれた。これがガルナチョの最後のプレーとなり、ヴェフホルスト、アントニーともに交代。マーカス・ラッシュフォード、マルシャル、サンチョがピッチに送り込まれた。そして、このトリオのうちの2人でフォレストのディフェンスを崩し、決勝進出を確実なものにした。

カゼミーロのパスからマルシャルが抜け出し、一気に加速。ラッシュフォードへのパスはマッケンナにブロックされたが、再びボールを持ったマルシャルがきっちり決めてユナイテッドがリードを奪った。それから間もなく、フレッジが追加点をマーク。マルシャルがサンチョ、フェルナンデスと連携し、ラッシュフォードがボール中央に送ると、ゴール前にポジションを取っていたフレッジが胸で押し込み、今シーズン4点目。2試合合計で5-0となり、勝利を手中に収めた。

試合情報

ユナイテッド：ヒートン、ワン・ビサカ、ヴァランヌ（79分にリンデロフと交代）、マルティネス、ショー、カゼミーロ（79分にマグワイアと交代）フレッジ、アントニー（61分にサンチョと交代）、フェルナンデス（c）、ガルナチョ（61分にラッシュフォードと交代）、ヴェフホルスト（61分にマルシャルと交代）

出場機会のなかったサブ：デ・へア、マラシア、メイヌー、ペリストリ

ゴール：マルシャル（73分）、フレッジ（76分）

イエローカード：フレッジ、カゼミーロ

フォレスト：ヘネシー、ウィリアムズ、マッケンナ、ボリー、ロディ（64分にオーリエと交代）マンガラ、フロイレル（c、64分にダニーロと交代）、ジョンソン（64分にマイテンと交代）、スカルパ（85分にハモンドと交代）、デニス、サリッジ（85分にオソンと交代）

出場機会のなかったサブ：G・シェルヴィー、クック、ウォーラル

イエローカード：サリッジ