レポート：ユナイテッド 2-0 エヴァートン

スコット・マクトミネイとアントニー・マルシャルのゴールによる勝利で、週末の残りの試合を前に、5位のトッテナム・ホットスパーとの勝ち点差を6、ニューカッスル・ユナイテッドとの差を3ポイントに広げた。

満員の観衆は、1月のレディング戦での負傷以来初出場となったクリスティアン・エリクセンに大きな喝采を送った。しかし、マルシャルのゴールをアシストしたマーカス・ラッシュフォードが試合終盤に負傷交代したため、不安も残った。

ユナイテッドは前半だけで21本のシュートを放ったが、何度もジョーダン・ピックフォードに阻まれた。それでも、シェイマス・コールマンのスリップにより追加点を決め、試合をモノにした。

前半：マクトミネイが均衡を破る

試合は両者とも一進一退の攻防を繰り広げたが、ユナイテッドはジェイドン・サンチョが左ウイングで躍動し、試合をコントロール。サンチョはマルセル・サビツァーとうまく連携し、サビツァーのシュートが元ユナイテッドのDFマイケル・キーンにわずかに当たって、コーナーキックを獲得した。

その数分後、マーカス・ラッシュフォードが絶好のチャンスを得た。キーンがヘディングでのクリアーを失敗した後、ラッシュフォードはゴール前に飛び出し、ピックフォードと1対1になったが、シュートはキーパーを直撃。ブルーノ・フェルナンデスがボールを拾い、ラッシュフォードにクロスを送ろうとするも、これは大きく外れた。

序盤のオープンな時間帯のベストチャンスは、12分、アーロン・ワン・ビサカに訪れた。フェルナンデスのコーナーからパスを受けたアントニーは、ワンタッチからファーを狙って巻き込む軌道のシュート。このシュートはポストをかすめ、ワン・ビサカはそのリバウンドに詰めようと走り込んだが、ネットを揺らすことはできなかった。

ドワイト・マクニールとエリス・シムズが見事なワンツーでコンビを組み、シムズがシュートも、ファーポストを越えて転がった。

その後、ユナイテッドはリードを奪おうと、何度もチャンスを作る。アントニーは2度、ベン・ゴッドフリーをかわしてシュートも、1度目はピックフォードに阻まれ、2度目はエヴァートンのサイドバックが体勢を立て直して止めた。その直後、ラッシュフォードがマクトミネイのパスを受けてシュートを放つが、これもピックフォードに防がれる。

しかし、ついにユナイテッドにゴールが生まれた。スコットランド代表として2試合で4ゴールを挙げるなど、代表戦で素晴らしい活躍だったマクトミネイは、ラッシュフォードとともに攻撃を開始し、短く速いパスでつなぎ、ラッシュフォードが右サイドのサンチョにボールを預ける。サンチョはマクトミネイの飛び出しに反応し、マクトミネイがシュートを放ち、ユナイテッドが均衡を破る。

後半：マルシャルがリードを広げる

後半の立ち上がりは、前半の45分と比べると両者ともテンションが下がっているように見えた。ユナイテッドは、フェルナンデスがエリア手前でラッシュフォードを見つけ、最初の攻撃を仕掛けたが、ラッシュフォードは先制点を狙��のではなく、ボールを落ち着かせることを選択し、結果的に攻撃は実らなかった。

エヴァートンは、60分が経過したところでデ・ゲへアのゴールを脅かす。シムズのシュートはリサンドロ・マルティネスに阻まれたが、ボールはエリア手前でアレックス・イウォビに渡ってシュート。だが、これはタイレル・マラシアに阻まれた。

この攻撃でユナイテッドは目を覚まし、サビツァーの浮かせたパスでフェルナンデスがペナルティーエリア中央でヘディングシュートを打つが、枠を外れる。さらにラッシュフォードがエリア外からピックフォードを狙ってシュートを放つが、バーの上。

マルティネスがラッシュフォードにロングパスを送るが、コールマンが先に触る。しかし、コールマンのタッチが悪く、ラッシュフォードにボールを拾われ、交代出場のマルシャルにタイミングよくパス。マルシャルがきっちり決めて勝負アリ。

残り15分、サンチョに代わってエリクセンが交代出場すると、オールド・トラッフォードのサポーターは立ち上がり、大歓声で出迎えた。しかし、この嬉しい瞬間もつかの間、エリクセンのパスを受けようとしたラッシュフォードが負傷。エースは、足を引きずりながら交代を余儀なくされた。

試合詳細

ユナイテッド：デ・へア、ワン・ビサカ、マグワイア、マルティネス、マラシア、マクトミネイ、フェルナンデス；アントニー（60分にマルシャルと交代）、サビツァー（76分にフレッジと交代）、サンチョ（76分にエリクセンと交代）、ラッシュフォード（80分にヴェフホルストと交代）

出場機会のなかったサブ：バトランド、ダロト、リンデロフ、ヴァランヌ、ペリストリ

ゴール： マクトミネイ（36分）、マルシャル（71分）

エヴァートン：ピックフォード；コールマン（c、86分にパターソンと交代）、タルコフスキ、キーン、ゴッドフリー（46分にミコレンコと交代）、イウォビ、オナナ（59分にデイヴィスと交代）、ゲイェ（59分にガーナーと交代）、マクニール；グレイ、シミズ（67分にモペイと交代）

出場機会のなかったサブ：ベゴヴィッチ、コーディ、ホルゲート、ミナ