マウントとマルティネスがタッグ結成
メイソン・マウントとリサンドロ・マルティネスは、激戦のライバルとして常にやり合ってきたわけではない。
ともにプロの頂点に立つ競争力のある選手だが、プレミアリーグの激しさはしばしば意見の相違や対立を引き起こす。
だがエリック・テン・ハフ監督のもとでの成功という大義のため共に戦うことになった今、キャリントンでの抱擁をより甘美なものにしている。中には、2人の間にあった過去の歴史を忘れてしまっているファンもいるかもしれない。
昨シーズン、ユナイテッドがスタンフォード・ブリッジでチェルシーと1-1で引き分けた一戦を振り返る。
ダビド・デ・ヘアから折り返しのボールを受けたマルティネスは、当時チェルシー所属だったマウントを巧みにかわし、2人はタッチライン際で激しくボールを奪い合った。
数秒間の一進一退の攻防の後、結局ユナイテッドがマウントのファウルでフリーキックを獲得。その直後にリチャがマウントを突き飛ばした。
メイソンはこれを快く思わず、リチャに詰め寄ろうとしたが、イングランド代表のチームメートであるルーク・ショーが間に入り、これ以上の小競り合いには発展しなかった。
しかし、2023-24シーズンから、2人は同じカラーを身に纏う。過去の衝突は、前進するテン・ハフのユナイテッドにとってプラスでしかない。
昨季の対戦で、彼らは勝つために欠かせない闘争心という完璧なレシピを示した。だからこそ、サポーターは新シーズン開幕を心待ちにしているのだ。
リチャとメイソンもすぐ打ち解け、キャリントンでは2人が腕を組みながら微笑んでいる写真が撮影された。彼らは、きっとあの時の小競り合いを笑い話にしているだろう。
マウントがM16に到着し、ユナイテッドの7番を与えられた件についてもリチャは喜びを分かち合い、新しいチームメートが最近Instagramに投稿した画像にコメントしている。
金曜のトレーニングで見られたリチャがマウントに抱きつく光景は、すぐにバズった。
リチャは「前は争ったけれど、今はお互いに非常に良い関係だよ」と語った。