ロナウドがマウントを魅了した夜
「フリーキックはロナウドを見習うようにしている。ボールのバルブのところを蹴ると飛ぶんだ。必要なのはそれだけ。トップコーナーを狙うんだよ」。
このセリフに聞き覚えがあるかもしれない。これはまだ髪の長い、少年時代のメイソン・マウントが、カメラに向かって発したものだ。このビデオはここ数年ソーシャルメディア上でバズっている。
セットプレーのテクニックをそう説明すると、当時チェルシーのアカデミーに所属していたマウントは、壁の上を狙ってシュートを蹴り、ゴールネットを揺らした。ちょうどマンチェスター・ユナイテッド時代のクリスティアーノがやっていたように。
そしてメイソンは、そのクリスティアーノの足跡をなぞるがごとく、水曜日にレッズへの移籍を完了。その後、このポルトガルの大スターの跡を継いで、彼が7番のシャツを身につけることが発表された。
Growing up Mason Mount tried to imitate Cristiano Ronaldo's ball-striking technique💫
— ESPN UK (@ESPNUK) June 30, 2023
(via @masonmount_10) pic.twitter.com/HFxi4QJvr0
ユナイテッドのオフィシャルプラットフォームで独占公開中の入団後初インタビューで、マウントは2008年のポーツマス戦でCR7が放った有名なナックルボールのフリーキックを生で見た思い出を振り返っている。
少年時代はポーツマスファンだった新加入のFWは、その夜、オールド・トラッフォードのスタンドでポーツマスを応援していたが、我らが元レッズに畏敬の念を抱いてスタジアムを後にしたという。
「たぶん10歳くらい(注:実際には9歳)だったと思う」と振り返ったマウント。
「アウェイ側でポンピー(ポーツマス)を応援していて、あの特別な瞬間に立ち会うことができたんだ」。
「トレーニング中にフリーキックを蹴ったあのビデオは、あの試合を見た後だったと思う」。
「あれが僕を奮い立たせたんだ。オールド・トラッフォードであの特別な瞬間を目にしたとき、僕はアウェー側のスタンドにいた。さっきも言ったけど、あの状況と象徴的な瞬間に畏敬の念を抱いたんだ」。
「だから今は、それを再現したい」。
ユナイテッドと1年のオプション付き2028年6月までの契約にサインしたマウントには、シアター・オブ・ドリームスで彼自身のレガシーを構築する機会があるということだ。
ロナウドやデイヴィッド・ベッカムに続いて、ユナイテッドの伝統的な7番のシャツを着ることも決まった。少年時代に尊敬していた元ユナイテッド選手たちに捧げる彼からのオマージュのようだ。
「多くのインスピレーションを受けたよ。当然ながらロナウドは見ていた。僕の少年時代のビデオを見たと思うけど、僕は彼のプレーやフリーキックを見るのが大好きだったんだ」。
「ベックスも僕に絶大な刺激を与えてくれた一人だ。彼のフリーキックを見て育って、僕は彼のテクニックを尊敬している」。
「多くの選手からたくさんのインスピレーションを受けた。彼らのプレーのいろいろな部分から少しずつインスピレーションを得たものを、自分のプレーの形にして取り入れようとしている」。
メイソン・マウントのユナイテッド選手としての初インタビューの様子はこのビデオでチェックしよう!