ミラン

ELラウンド16 、対ACミラン戦プレビュー

火曜日 09 3月 2021 14:16

木曜に行われるヨーロッパリーグのラウンド16で、マンチェスター・ユナイテッドとACミランという欧州の2大勢力が激突する。

チャンピオンズリーグで勝ち取ったタイトルは、両チーム併せて10を数える。両軍とも今季は好調をキープし、国内リーグでは2位につけている。

今回の対戦では、レッズOBのズラタン・イブラヒモヴィッチと、期限付き移籍中のディオゴ・ダロトがシアター・オブ・ドリームズに凱旋なるかも注目される。

以下に、この対戦について知っておきたい情報をまとめた。

ELラウンド16 の相手、ACミランの戦力をチェック

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ユナイテッドが木曜に対戦するACミランの監督&主力選手4人

試合はどこでフォローできる?

試合はイギリス時間17:55キックオフ(日本時間12日2:55)。イギリス国内ではBT Sportでライブ中継される。試合の模様についてはManUtd.com と公式アプリでフォローできるほか、アプリのマッチセンターではライブスタッツもチェック可能だ。MUTV では試合当日のイギリス時間16:50から準備の模様を中継。試合中は音声によるライブ中継、試合後のコメント、そして翌日には試合がフル視聴できる。

チーム情報

ユナイテッド側は、マーカス・ラッシュフォードが日曜のマンチェスター・シティー戦の最中に負傷退場。エディンソン・カバーニもトレーニング中の怪我でこの試合を欠場している。ドニー・ファン・デ・ベークは直近の5試合に出場していない。ポール・ポグバ、フアン・マタ、フィル・ジョーンズは離脱中。ダビド・デ・ヘアも故郷のスペインに帰省中だ。さらなる最新情報は、水曜の記者会見でオーレ・グンナー・スールシャール監督の口から語られるだろう。

ミラン側では、イブラヒモヴィッチの動向が注目される。39歳のストライカーは、2月末のローマ戦で股間節を痛めたが、ステファノ・ピオリ監督によれば、急速な回復を見せているという。イブラヒモヴィッチ以外では、直近のセリエAのヴェローナ戦に、ハカン・チャルハノール、イスマエル・ベナセル、マリオ・マンジュキッチ、アンテ・レビッチ、��ニエル・マルディーニ、そしてテオ・エルナンデスと、主力6人が欠場している。

ここまでの戦績

ユナイテッドは当初チャンピオンズリーグに出場していたが、グループリーグを終えてヨーロッパリーグにまわった。ラウンド32ではレアル・ソシエダを合計4-0で下して、16強に駒を進めた。

ミランは、予選でシャムロック・ローバーズ、ボド/グリムト、リオ・アベを下してヨーロッパリーグ本戦に出場。リール、スパルタ・プラハ、セルティックと同居したグループを4勝1分1敗の首位で終えた。ラウンド16 のレッドスター・ベオグラード戦では、ホームでの第1戦が1-1、敵陣では2-2といずれも引き分けたが、アウェーゴールの利を得て次ラウンド勝ち抜けを決めた。

両軍とも、直近の国内マッチは、アウェーで2-0の勝利をおさめている。ヴェローナとの対戦でゴールを決めたのは、ダロトとラデ・クルニッチだ。

過去の対戦成績

ユナイテッドはこれまでミランと公式戦で10回対戦(ホーム、アウェーの2戦形式を5回)。ノックアウトステージでの対戦で、彼らを破って次ラウンドに進出したのは2010年のチャンピオンズリーグ1回のみだが、勝利試合数は5試合と同数。そのうち4試合はオールド・トラッフォードでのものだ。

ミランが最後にオールド・トラッフォードを訪れたのは11年前。ユナイテッドがサンシーロで3-2で勝利をおさめたあと、レッズOBのデイヴィッド・ベッカムを携えてマンチェスターに乗り込んだが、ウェイン・ルーニー、パク・チソン、ダレン・フレッチャーがゴールを決め、総計7-2でユナイテッドがロナウジーニョ、アンドレア・ピルロらスター揃いのミランを退けた。

ミランの監督は?

過去18回の国内タイトルを誇るミランを2019年10月から率いるのはピオリ。前任者のマルコ・ジャンパオロが成績不振を理由に解任されたあとを引き継いだ。トップリーグでプレーした元選手で、Lo Stabilizzatore(スタビライザー、安定器)の異名をとるピオリは、かつてミランの宿敵インテルやラツィオ、フィオレンティーナを率い、彼が監督に就任してからミランは着実に進歩を遂げている。

昨冬のメルカートでイブラヒモヴィッチが加わって以降、さらに強さを増し、ロックダウン後に再開してからは、9勝3分で6位に浮上。ピオリの契約延長に至った。新シーズンもその勢いを継続。2021年初頭は9試合中4試合で黒星を喫したが、その後持ち直して、アントニオ・コンテ率いるインテルに6点差で2位につけ、10年ぶりのスクデットを狙っている。


2019年10月にピオリが着任したとき、ミランはセリエAの13位につけていた

注目選手

22歳になってまもないGKジャンルイジ・ドンナルンマは、クラブと代表あわせて250試合出場と、着実に経験を積み上げている。チームの副キャプテンも務める彼は、16歳でプロデビュー。イタリアのトップリーグで歴代2番目に若いGKとなると、以降第1GK に定着している。彼をサポートするバックラインには、キャプテンで、アレッサンドロ・ネスタと比較されることの多いアレッシオ・ロマニョーリ。前線では、出場可能であればイブラヒモヴィッチが脅威の存在となることは間違いない。クロアチア代表で2018年のワールドカップでも活躍したレビッチもセリエAで53試合17得点と、手堅い仕事ができる要注意の存在だ。

5年以上、ミランとイタリア代表のゴールを守るジャンルイジ・ドンナルンマ

審判団

主審:スラブコ・ビンチッチ(スロバキア)
アシスタント:トマシュ・クランクニック、アンドラシュ・コバチッチ(スロバキア)
第4審判:マテイ・ユグ(スロバキア)
VAR:バスティアン・ダンケールト(ドイツ)
アシスタントVAR:ユーレ・プラプロツニク(スロバキア)

その他の対戦カード

木曜に行われるヨーロッパリーグ戦は7試合(キックオフはイギリス時間)

アヤックス対ヤングボーイズ(17:55)
ディナモ・キエフ対ビジャレアル(17:55)
ユナイテッド対ACミラン(17:55)
スラビア・プラハ対レンジャーズ(17:55)
グラナダ対モルデ(20:00)
オリンピアコス対アーセナル(20:00)
ローマ対シャフタール・ドネツク(20:00)
トッテナム・ホットスパー対ディナモ・ザグレブ(20:00)


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