マンチェスター・ユナイテッド 2-1 マンチェスター・シティー

前半、アレハンドロ・ガルナチョとコビー・メイヌーがゴールを決め、ユナイテッドは2点リードで前半を折り返した。

後半、ジェレミー・ドクに1点を返されるも、エリック・テン・ハフ監督のチームは昨シーズンの雪辱を果たし、ライバルとの決勝戦を制した。

前半-完璧なゲームプラン

昨年の決勝では開始14秒でシティーが先制したが、今回も最初の1分にドラマがあった。マーカス・ラッシュフォードが敵陣で奮闘した直後、自陣内ではリサンドロ・マルティネスとアーリング・ハーランドが交錯したが、アンディ・マドリー主審の目にはファウルはなかったと映った。

昨季の決勝で交代出場したガルナチョは、今季の決戦で先発に起用され、左から右へボールを配給。ブルーノ・フェルナンデスがガルナチョにボールを渡すと、ボールをコントロールしながら、ステファン・オルテガのセーブを必要とするシュートを放った。

ディフェンディング王者が序盤のポゼッションを支配していた一方で、ユナイテッドはカウンターからチャンスを作り続けた。25分が経過すると、スコット・マクトミネイのシュートはすぐさまブロックされる。オルテガの後方からのルーズなプレーを見逃さなかったフェルナンデスにゴールのチャンスが訪れるも、マテオ・コヴァチッチがGKのミスをカバー。

30分には、ディオゴ・ダロトがシティー守備陣の背後を狙ったボールに対して、ヨシュコ・グヴァルディオールがヘディングでクリアーしたボールがオルテガの頭上を越え、ガルナチョが無人のネットに叩き込み、ユナイテッドが先制。

シティーが最初のシュートを放ったのはその直後だった。ユナイテッドは危険なエリアであまりスペースを与えていなかったが、ベルナルド・シウバが十分な空きスペースを見つけて侵入し、強烈なシュートを放つ。しかし、アンドレ・オナナはしっかりと立ち向かい、飛び込んだシュートをしっかりと防いだ。

37分、ラッシュフォードがゴールネットを揺らしたが、その前のプレーでガルナチョにオフサイドの判定が下った。

その数分後、メイヌーのゴールで2点のアドバンテージが生まれる。ラッシュフォードが右サイドのガルナチョに大きく展開。ガルナチョはボックス内でフェルナンデスにパスを通すと、キャプテンは走り込んでいたメイヌーにラストパス。今季ブレークしたメイヌーが冷静に蹴り込み、2-0に。

ユナイテッドのサポーターは歓喜に沸いたが、チームは冷静沈着だった。フェルナンデスのシュートはストーンズに阻まれたが、2-0とリードしたまま前半を折り返した。

後半 - 大仕事を達成

後半、グアルディオラ監督は2選手を代え、トリッキーなウイングのドクを左サイドに投入した。後半開始早々、ドクからのボールがハーランドの足元に入り、威嚇するようなシュートを放つ。

しかし、ユナイテッドの集中力とゲームプランは揺るがなかった。引き続きカウンターを狙うユナイテッドに対して、相手は勝負を振り出しに戻すルートを探していた。

シティーはさらに攻勢を強め、ジュリアン・アルバレスの投入がユナイテッドを苦しめた。マルティネスの代表チームメイトであるFWは、投入直後、ペナルティーエリア内でスペースを見つけてシュートも、バーの上を越えていった。

後半もガルナチョが攻撃の牽引。またもや右サイドから前進したガルナチョは、角度のないところからシュートを放ったが、オルテガに防がれた。

シティーはプレッシャーをかけ続け、カイル・ウォーカーが遠目からシュートを放って打開しようとする。

フェルナンデスのフリーキックはオルテガを慌てさせるも、チャンスを作っていたのはシティーだった。そして、ドクが左サイドからドリブルで進行すると、一瞬の隙をついて鋭いシュートを決め、シティーが1点を返す。

一気に緊迫感が増したユナイテッドは、劣勢になりつつリードを死守。第4審判のサイモン・フーパーによって7分間のアディショナルタイムが告げられると、スタンドのサポーターが大声援でチームを後押しし続ける。

その応援は間違いなくピッチにも伝わり、選手たちは延長戦の最後まで戦い抜き、2024年のエミレーツFAカップを勝ち取った。

試合詳細

シティー：オルテガ；ウォーカー（c）、ストーンズ、アケ（46分にアカンジと交代）、グヴァルディオール；ロドリ、コヴァチッチ（46分にドクと交代）、デ・ブライネ（56分にアルバレスと交代）；ベルナルド、ハーランド、フォーデン

出場機会のなかったサブ：カーソン、ディアス、ルイス、ヌネス、ボブ、グリーリッシュ

イエローカード： アルバレス

ゴール：ドク

ユナイテッド：オナナ；ワン・ビサカ、ヴァランヌ、マルティネス（73分にエヴァンスと交代）、ダロト；アムラバト、メイヌー；ガルナチョ（90+3分にリンデロフと交代）、マクトミネイ（90+3分にマウントと交代）、ラッシュフォード（73分にホイルンドと交代）；フェルナンデス（c）

出場機会のなかったサブ：バユンドゥル、カンブワラ、エリクセン、アマド、アントニー

イエローカード：メイヌー、マクトミネイ

ゴール：ガルナチョ（30分）、メイヌー（39分）

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