レアル・ベティス 0-1 ユナイテッド

1週間前にオールド・トラッフォードで4-1と快勝したレッズは、アウェーでも1-0の勝利を収め、ベスト8入りを決めた。

第2戦では、両GKが重要な役割を果たしたが、決定打となったのは、マーカス・ラッシュフォードの見事な一撃だった。

エリック・テン・ハフ率いるチームは、現地時間の金曜日12:00（日本時間21:00)に行われる抽選会で、次ラウンドの対戦相手を知ることになる。

前半 - 両エンドでの攻防戦

ユナイテッドとベティスは、セビージャのエスタディオ・ベニート・ビジャマリンの観衆から、熱気に満ちた歓迎を受けた。逆転に向け、序盤からしかけると思しきはホスト側だったが、試合開始の笛と同時に勇ましく攻め込んだのはユナイテッドだった。この試合がシニアチームでの初先発となったファクンド・ペリストリは、ラッシュフォードめがけてクロスを送ったが、これは浮き球となりラッシュフォードの頭上を越えた。数分後、2人は再び絡む。今度はラッシュフォードが若きウルグアイ人MFめがけてパスを送ろうとしたが、ルイ・シルヴァが素早くボールを回収した。

ベティスも徐々に試合の主導権を握ると、流れを変える先制点を求めて前へ仕掛けてはチャンスを探る。フアンミが打った最初のシュートは、やや重いタッチで枠を外れたが、試合開始から約30分後、彼はふたたび際どいチャンスを演出した。

鋭いパスがユナイテッドのディフェンスラインを切り裂き、フアンミは機を伺って飛び出したが、我らが守護神ダビド・デ・ヘアは状況をよく読み切ると、素早く反応してピンチを防いだ。続いてホアキンも強烈なシュートを放ったが、ボールはポストの外側をかすめた。しかしボールはかすかにカゼミーロに触れていたため、セビージャ側にコーナーキックが与えられた。

レッズは、セビージャでの第2戦を前にすでにリードを稼いでいたが、最初の45分間は、両者とも先制点を求めて果敢に攻め合う、ノックアウトステージらしい激しい戦いとなった。ハーフタイムまで残り数分の間にも、ホーム勢はユナイテッドのディフェンス陣に試練を与えたが、我らが4バックは屈強に応戦。

一方攻撃側では、ペリストリの放ったシュートをヴァウト・ヴェフホルストが押し込むことができず、先制点の惜しいチャンスを逃して、0-0のままハーフタイムに突入した。

後半 - ラッシュフォードのロケット弾

 後半も、熱狂的な雰囲気の中、ホストとビジターの両チームとも魅惑的なアクションを繰り広げた。ラッシュフォードのビッグチャンスはルイ・シルヴァにセーブされ、ベティスのアジョセ・ペレスのゴールはデ・ヘアの至近距離からのセーブに阻まれた。その数分後、レッズの素晴らしい連携から再びラッシュフォードにボールが渡ったが、10番は珍しくこのシュートをふかしてしまう。

しかし、ラッシュフォードがその失敗を取り返すのにほんの数秒しかかからなかった。エリア手前でボールをゲットしたイングランド代表FWは、そこから強烈なシュートをお見舞い。ボールは空中で激しくうねりなながら、ルイ・シルヴァが構えるゴール下隅に決まり、第2戦のスコアシートに初めてゴールが灯った。

第1戦との合計で4点のリードを得たテン・ハフは、ここからフレッシュな戦力を投入。ピッチに上がったマルセル・サビツァーは、わずか5分にブルーノ・フェルナンデスの素晴らしいパスからシュートを狙うなど、即座にインパクトを見せつける。

我らが先制点は、スペイン勢の攻め気を挫いたのか、マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるベティスは、その後クリアなチャンスを作れない。一方レッズは、ジェイドン・サンチョとアンソニー・エランガの投入でさらに勢いづき、ジェイドンはGKと1対1の状態からゴール前に侵入したが、ここはオフサイドの判定が下された。

快調に試合を終えたレッズは、さらに数人の主力を休ませることにも成功。準々決勝の対戦相手は、金曜のドローで判明する。しかしその前には、日曜にオールド・トラッフォードにフルアムを迎えてのエミレーツFAカップ準々決勝が控えている。

試合情報

レアル・ベティス：ルイ・シルヴァ；サバリ、ペッセッラ、ゴンザレス、アブネル（26分にミランダと交代）；カルヴァーリョ、ロドリゲス；ルイバル（59分にカナレスと交代）、ホアキン（59分にイグレシアスと交代）、フアンミ；A. ペレス（59分にホセと交代）

出場機会のなかったサブ：ブラボ、ガレッタ、ロドリ、マルティン、グアルダード、エンヒキ、ルイス、D.ペレス

ユナイテッド：デ・へア；ワン・ビサカ（75分にダロトと交代）、マグワイア、マルティネス（75分にリンデロフと交代）、マラシア；カゼミーロ、フレッジ（60分にサビツァーと交代）；ペリストリ、フェルナンデス（68分にエランガと交代）、ラッシュフォード（60分にサンチョと交代）；ヴェフホルスト

出場機会のなかったサブ：ヒートン、バトランド、ショー、ヴァランヌ、マクトミネイ

ゴール：ラッシュフォード（55分）

イエローカード：ペリストリ（29分）