ウェストハム2-0マンチェスター・ユナイテッド

均衡した試合は、後半にウェストハムが違いを生み出した。

ジャロッド・ボーエンの執念のゴールが先制点となり、モハメド・クドゥスが中央でルーズボールを拾ってゴール隅にシュートを決めた。

ユナイテッドは試合終了のホイッスルが鳴るまで攻め続けたが、手ぶらでマンチェスターに戻ることになった。

ロンドン・スタジアムでの序盤は、互いに相手の出方を窺うような緊張感のある展開となったが、最初にボールを支配したのはハマーズだった。ホームチームは素早くボールをピッチに運び、左サイドバックのエメルソンがゴールを狙った。

左サイドバックのエメルソンがボックス手前からシュートを放つが、オナナに防がれる。ルーカス・パケタが拾ってチャンスを作ろうとしたが、ジェームス・ワード・プラウズのシュートはバーを越えた。

対するユナイテッドは、ケガや体調不良で4人のセンターバックが不在の中、アカデミー出身のウィリー・カンブワラがジ��ニー・エヴァンスとともにトップチームデビューを飾った。

しかし、開始30分になっても明確なチャンスは作れない。ルーク・ショーとブルーノ・フェルナンデスのクロスは、いずれもウェストハムのGKアルフォンス・アレオラに難なくキャッチされた。

30分を過ぎたあたりから、ユナイテッドは選手間の連係がスムーズになり、攻撃の流れをつかむ。アントニーのシュートはハマーズのシュートストッパーにセーブされ、アレハンドロ・ガルナチョが至近距離からシュートを放つが、これもまたアレオラに阻まれる。

その数分後、ジョニー・エヴァンスが後方で決定的なインターセプトを見せ、ユナイテッドは素早く抜け出し、ガルナチョが抜け出してゴールを狙うもパケタにブロックされる。コビー・メイヌーが放ったハーフボレーは、アレオラの目前でバウンドし、はわずかに枠を外れた。

ユナイテッドはエリア手前で複雑なプレーを見せ、アントニーがゴール前に危険なクロスを入れるも、ラスムス・ホイルンドもガルナチョもフィニッシュできない。

後半もウェストハムが立ち上がりに攻める展開に。ただ、カンブワラが決定的なブロックで相手の攻撃の芽を積むと、ショーがファーポストに向かってボール入れてフェルナンデスがヘディングで合わせたものの、バーの上。

ワード・プラウズが放ったピンポイントのコーナーキックからノーマークのボーエンに強烈なシュートを放たれるが、オナナにアクロバティックに止められる。

クルト・ズマのインターセプトによって得点のチャンスを奪われたユナイテッドは、再び後手に回り、失点を許してしまう。ボーエンは、パケタの巧みなトップへの飛び出しに反応。オナナが反応するも、ボールをゴールライン上に押し込んだ。

その数分後、好調のムハメド・クドゥスに2点目を追加された。ウェストハムの14番は中盤でのミスに素早く反応し、ゴールに向かって走り、ゴール隅にシュートを決めた。

敗れたユナイテッドは、12月26日（火）のボクシングデイにホームでアストン・ヴィラとの試合に臨む。

試合詳細 

ウェストハム：アレオラ；ツォウファル、ズマ、マブヴロパノス、エメルソン；アルバレス、ソウチェク、ワード・プラウズ；パケタ、クドゥス（90+6分にジョンソンと交代）、ボーエン（87分にフォルナルスと交代） 

出場機会のなかったサブ：ファビアンスキ、クレスウェル、フォルナルス、イングス、オグボンナ、ベンラーマ、ケーラー、ムバマ 

ゴール：ボーエン（73分）、クドゥス（78分） 

イエローカード：クドゥス（43分）、パケタ（74分） 

ユナイテッド：オナナ；ワン・ビサカ、エヴァンス、カンブワラ（84分にレギロンと交代）、ショー；メイヌー、マクトミネイ；アントニー（73分にペリストリと交代）、フェルナンデス、ガルナチョ（84分にエリクセンと交代）；ホイルンド（57分にラッシュフォードと交代）

出場機会のなかったサブ：バユンドゥル、アムラバト、ファン・デ・べーク、メジブリ、ベネット 

イエローカード：エヴァンス（45分）、 フェルナンデス（51分）